常磐沿岸で見つかった黒潮系暖水の南下流


福島県水産試験場 海洋漁業部
東北区水産研究所 混合域海洋環境部

[連絡先]0246-54-3152(福島県水産試験場)

[推進会議]東北ブロック

[専門]海洋構造

[研究対象]海洋変動

[分類]研究


[ねらい・目的と成果の特徴]

 水温分布とADCP(超音波流速計)による流速分布から、東北沖の流況パターンを調べた。その結果、沖合の黒潮続流から西向きに暖水が波及した後に南北に分かれ、一方は常磐沿岸を南下する流況パターンが数多くみられた。

[成果の活用面等]

水温の予測精度向上や漁場形成要因の解明に役立つ。

[具体的データ]

0℃から5℃刻みの100m深水温帯ごとに、親潮水、親潮系冷水、黒潮系暖水、黒潮水と水塊区分した。各水塊内でADCPデータを平均し、2000年1月〜2001年12月の各月について水塊の循環を調べた。左図は2000年9月のもので、黄色で示した黒潮系暖水(10−15℃)が福島県沿岸を南下していることがわかる。(図1

青森県〜茨城県のADCPデータなどを用いて作成した2000年9月の東北沖合の流況模式図などから、左図で福島県沿岸を南下していた暖水は、沖合の黒潮続流から派生し、西向きに流れて常磐沿岸に到達していたものであることが分かった。また、常磐沿岸での黒潮系暖水の南下は、春季を除いて通年みられた。(図2