瀬戸内海東部海域におけるサワラの資源水準と成長


香川県水産試験場 環境資源研究部門

[連絡先]087-843-6511

[推進会議]瀬戸内海ブロック

[専門]資源生態 資源評価

[研究対象]他の浮魚魚類

[分類]普及、行政


[ねらい・目的と成果の特徴]

・サワラの漁獲量(資源量)が激減してきた中でサワラのサイズを測定し、漁獲量が多かった年代のサイズと比較しその変化を調べるとともに、現在の資源量を検討する。
・(1)サワラの漁獲量(資源量)が減少するにつれて魚体の大型化が認められた。
・(2)通常2歳で産卵に参加するといわれているが、1歳でも産卵に参加していると思われるサワラが認められた。

[成果の活用面等]

・漁獲されたサワラのサイズから資源量の多少を推定するとともに、サワラの資源管理方策を検討するための資料となる。

[具体的データ]

図1:香川県のサワラ漁獲量の推移
1998年以降、サワラ流しさし網の秋漁休漁の実施や種苗放流などの資源管理に努めており、漁獲量も僅かずつではあるが、増加しつつある。

図2:サワラの成長(年齢と尾叉長の関係)
最近3ヵ年のサワラのサイズは1988年や1992年頃と比較すると、非常に大きい(当時2歳の大きさのものが現在では1歳の大きさとほぼ等しい)。
資源回復計画の資源目標が1990年代初期の資源尾数であることから、1992年の成長とほぼ同等となるまで資源管理に努めることが重要である。

図3:1歳魚メスの尾叉長と成熟度指数の関係
成熟度指数が4以上になると産卵される卵径群が形成されるといわれているが、1歳魚雌でも成熟度指数が4以上の個体がかなり認められた。