コクチバスの繁殖抑制マニュアル及び在来魚保護手法の提言


中央水産研究所 内水面利用部 魚類生態研究室

[連絡先]0268-22-1450

[推進会議]内水面

[専門]資源評価

[研究対象]他の淡水魚

[分類]普及


[ねらい・目的と成果の特徴]

・目的
行政特研のプロジェクト成果に基づき、近年増加しつつある外来魚コクチバスの個体数を減少させる繁殖抑制マニュアルを作成する。

・成果
(1)コクチバスの繁殖生態、摂食生態等を明らかにしたうえで、コクチバスの繁殖抑制マニュアルを作成した。コクチバスは初夏の産卵期に浅場に集まるので、この時期に刺し網、釣り、地引き網等によって親魚を捕るのが効率的である。雄親を除去すると卵仔稚魚はほとんど死滅した(図1)。2−3時間のうちに産卵床を守る雄親の6割以上を捕獲する小型三枚網を用いると、個体群が減少することが明らかになった。ウグイなどの大型在来魚はコクチバスの卵や仔稚魚を捕食するので、その放流もコクチバスの繁殖抑制に役立つ。
(2)コクチバスとフナ、ウグイを実験池に放流すると、コクチバスによる捕食数は、クサヨシが植えられている場合に有意に減少した(図2)ので、湖岸の水辺に水草や陸上植物が分布していると、コクチバスによる捕食が軽減すると提言される。

[成果の活用面等]

・全国の水産試験場、全国内水面漁業協同組合連合会等に配布し、外来魚の駆除事業に役立てる。

[具体的データ]

図1.親の存否によるコクチバス仔稚魚の生残率(%)

図2.クサヨシがある場合とない場合のコクチバスによる捕食数の比較