水質の面から見た英虞湾の特徴について


三重県科学技術振興センター・水産研究部

[連絡先]0599-53-0130

[推進会議]中央ブロック

[専門]漁場環境

[研究対象]海洋変動

[分類]行政


[ねらい・目的と成果の特徴]

・1.英虞湾の長期的な富栄養化の監視を目的として、1976年以降全域20測点(図1)において、水・底質調査を実施している。ここでは、1981年以降、夏・冬季の年2回実施した水質(水温、塩分、DO、COD、DIN、PO4-P、クロロフィルa)の変動傾向を解析した。
・2.水温,塩分,DO,DIN,PO4-Pおよびクロロフィルaについては,明確な変化は見られなかった。しかし,CODについては,図2にみられるように、1980年代後半をピークに近年は減少する傾向が認められた。一方、底泥のCOD(図3)は、湾奥部および湾中央部で増加傾向にあり、英虞湾の漁場環境が改善される方向にあるとは言えない。
・3.他に特徴的なこととして、夏季表層DIN(図4)が0.67〜8.97μMと低い値であることがあげられる。

[成果の活用面等]

・底質調査の結果とあわせて現在の汚染状態及びその進行状況を把握する資料とし,養殖新法における漁場利用計画の推進の際に活用する。英虞湾の水・底質データはCDーROMで配布可能。

[具体的データ]

(分かりやすい図表を中心に)

図1 英虞湾測点図
図2 夏季CODの全測点平均値経年変化
図3 底泥CODの全測点平均値経年変化
図4 夏季DINの全測点平均値経年変化