植物ホルモン添加によるノリ殻胞子放出促進効果


有明海研究所・のり養殖課

[連絡先]0944-74-0530

[推進会議]西海ブロック

[専門]魚介藻生理

[研究対象]のり

[分類]研究


[ねらい・目的と成果の特徴]

・福岡県有明海区のノリ採苗は、通常、海水温が殻胞子の放出に適した23℃台になる10月上旬に行われるが、平成10、11年度採苗日の海水温が25℃以上であり、ノリ網に十分な数の殻胞子を付着させることのできない漁家もあった。
 そこで、3種のホルモン剤で、18℃、2000lux、明暗周期12L12Dで15日間培養条件下で、殻胞子放出促進効果を検討した。エテホン1ppm濃度区で、対照区よりも殻胞子の放出は早く、数も多く確認でき、効果が認められた。(図1)また、ノリ網付着後のノリ芽の生長と形態に異常の無いことも確認できた。(図2)

[成果の活用面等]

・近年の高水温傾向により、胞子嚢の熟度が遅れた場合でも、採苗日に十分な殻胞子の放出数の増大が見込まれる。

[具体的データ]

図1 殻胞子放出試験結果

図2ノリ網 付着後のノリ葉体の形態比較
(左:対照区、右:エテホン1ppm濃度区)