大型クラゲ情報

平成29年8月21日
国立研究開発法人水産研究・教育機構
大型クラゲの出現状況(国際フェリー調査結果等)について-第2報-

1.大型クラゲの出現情報

(1) 東シナ海における調査船による目視調査結果※1

1) 実施期間 平成29年7月19日~20日
2) 結果 東シナ海西部(5地点)における出現、0個体
前回(6月25日~27日)の結果は0.067個体/100m2、昨年同期の結果は0.0015個体/100m2

(2) 黄海における国際フェリー(韓国・仁川-中国・連雲港)による目視調査結果※1

1) 実施期間 平成29年7月26日~28日
2) 結果 黄海全域における出現量(平均密度)0.0003個体/100m2
 前回(7月13日~14日)の結果は0.012個体/100m2、昨年同時期の結果は0.07個体/100m2

(3) 対馬海峡における国際フェリー(博多-釜山航路)による目視調査結果※1

1) 実施期間 平成29年7月24日
2) 結果 対馬海峡における出現、0個体。
対馬海峡西水道の分布は、前回(7月11日)の結果は0.002個体/100m2、昨年同時期の結果は0.049個体/100m2
※1.国立研究開発法人水産研究・教育機構及び国立大学法人広島大学により構成される「大型クラゲ国際共同調査共同研究機関」が実施。

(4) 日本沿岸水域における出現の確認※2

  • 平成29年7月5日に対馬市美津島町高浜定置網で出現を確認した(1個体、傘径70cm):定置網で今年初めての出現。
  • 平成29年7月5日に壱岐市郷ノ浦町渡良牧崎地先定置網で出現を確認した(1個体、傘径50cm):壱岐の定置網で今年初めての出現。
  • 平成29年7月13日に島根県浜田市大敷定置網で出現を確認した(1個体、傘径80cm、未同定):本州の定置網で今年初めての出現
    • ※2.NPO法人水産業・漁村活性化推進機構の委託を受けて、一般社団法人漁業情報サービスセンターがとりまとめた情報による。
      過去に対馬の定置網で確認された日
      平成21年 6月30日 日本沿岸水域で大型クラゲが大量出現した年
      平成22年 9月17日 日本沿岸水域で大型クラゲの大量出現がなかった年
      平成23年 9月29日
      平成24年 7月24日
      平成25年 7月26日
      平成26年 8月 6日
      平成27年 9月15日
      平成28年 6月28日

2.今後の調査計画等

大型クラゲによる漁業被害は夏季から秋季にかけて発生します。現時点の分布水準は、昨年同期よりかなり低く、黄海における国際フェリー目視調査結果では昨年の100分の1以下の出現量に留まっており、東シナ海の調査船調査、対馬海峡の国際フェリー目視調査では大型クラゲを確認できませんでした。これらのことから、今年度の大型クラゲの出現量は昨年よりもかなり少なく、大型クラゲの大量出現の可能性は非常に低いと考えられます。一方、今年度は少量ながらも対馬海峡東水道を通過する大型クラゲが見られ、山陰沿岸海域で散発的に確認されています。また、移動予測計算からは、9月10日前後に少量の大型クラゲが津軽海峡に達する可能性が予測されています。今後、引き続き大型クラゲの出現状況をモニタリング※3し、出現状況に関する情報提供※4を行ってまいります。

※3.主な大型クラゲ出現状況調査の実施予定(8月下旬~9月)
(調査船による分布調査)
平成29年9月中旬 日本海大型クラゲ分布調査

(国際フェリーによる目視調査)
平成29年8月下旬 韓国−中国間の国際フェリーによる目視調査
平成29年9月上旬  日本−韓国間の国際フェリーによる目視調査
平成29年9月下旬 日本−韓国間の国際フェリーによる目視調査

※4.大型クラゲ出現状況調査の結果については、以下でお知らせしております。
国立研究開発法人 水産研究・教育機構 URL:http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/
日本海区水産研究所         URL:http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/Kurage/kurage_top.html

本件照会先:
国立研究開発法人 水産研究・教育機構
研究推進部 研究主幹 八吹 TEL 045-227-2676
日本海区水産研究所 資源環境部長 渡邊 TEL 025-228-0587