大型クラゲ情報

平成29年10月 4日
国立研究開発法人水産研究・教育機構
大型クラゲの出現状況(国際フェリー調査結果等)について-第3報-

1.大型クラゲの出現情報

(1) 黄海における国際フェリー(韓国・仁川-中国・連雲港)による目視調査結果※1

1) 実施期間 平成29年8月23日~25日
  結果 黄海全域における出現量(平均密度)0.014個体/100m2
2) 実施期間 平成29年9月20日~22日
  結果 黄海全域における出現量(平均密度)0.033個体/100m2
 前回(7月26日~28日)の結果は0.0003個体/100m2、昨年同時期(平成28年9月14日~16日)の結果は0.11個体/100m2

(2) 対馬海峡における国際フェリー(博多-釜山航路)による目視調査結果※1

1) 実施期間 平成29年9月5日
  結果 対馬海峡における出現、1個体。
2) 実施期間 平成29年9月20日
  結果 対馬海峡における出現、2個体。傘径約50cm。対馬海峡西水道における平均密度、0.00024個体/100m2
対馬海峡西水道の分布は、前回(7月24日)の結果は0個体/100m2、昨年同時期(平成28年9月6日)の結果は0.0015個体/100m2
※1.国立研究開発法人水産研究・教育機構及び国立大学法人広島大学により構成される「大型クラゲ国際共同調査共同研究機関」が実施。

(3) 日本海東北海域におけるフェリー(舞鶴-小樽航路)による目視調査結果※2

実施期間 平成29年9月27日
調査海域 能登半島北方から積丹半島西方までの日本海東北海域
結果 秋田沖における出現、1個体。傘径50~60cm。
日本海東北海域におけるフェリー調査は、今年度から開始された。

(4) 日本海における調査船による調査※2

実施期間 平成29年9月18日~27日
調査海域 日本海中部海域(隠岐諸島~能登半島沖合)の25地点
調査内容 中層トロール網による採集・計量魚探・目視調査、海洋環境調査 結果 中層トロール網による採集、0個体。曳網中目視、2個体。航走中目視、13個体。傘径は30~60cm。
※2.NPO法人水産業・漁村活性化推進機構の委託を受けて、国立研究開発法人水産研究・教育機構が実施。

(5) 日本沿岸水域における出現の確認※3

  • 平成29年7月5日に対馬市美津島町高浜定置網で出現を確認した(1個体、傘径70cm):定置網で今年初めての出現。
  • 平成29年7月5日に壱岐市郷ノ浦町渡良牧崎地先定置網で出現を確認した(1個体、傘径50cm):壱岐の定置網で今年初めての出現。
  • 平成29年7月13日に島根県浜田市大敷定置網で出現を確認した(1個体、傘径80cm、未同定):本州の定置網で今年初めての出現
  • 平成29年9月1日に島根県隠岐の島町定置網で出現を確認した(1個体、傘径100cm):隠岐の定置網で今年初めての出現。
    • ※3.NPO法人水産業・漁村活性化推進機構の委託を受けて、一般社団法人漁業情報サービスセンターがとりまとめた情報による。
      過去に対馬の定置網で確認された日
      平成21年 6月30日 日本沿岸水域で大型クラゲが大量出現した年
      平成22年 9月17日 日本沿岸水域で大型クラゲの大量出現がなかった年
      平成23年 9月29日
      平成24年 7月24日
      平成25年 7月26日
      平成26年 8月 6日
      平成27年 9月15日
      平成28年 6月28日

2.今後の調査計画等

大型クラゲによる漁業被害は夏季から秋季にかけて発生しますが、9月に行われた日本海の調査船調査では中層トロール網で大型クラゲは採集されず、対馬海峡及び日本海東北海域のフェリー調査でも目視された大型クラゲはごく少量でした。これらのことから、今年度の日本周辺海域における大型クラゲの出現量は昨年よりも非常に少なく、大型クラゲの大量出現の可能性はこれからも極めて低いと考えられます。一方、黄海では7月に比べ8月、9月は分布量が増加していますが、昨年同期と比較すると低い状況が続いています。今後、引き続き大型クラゲの出現状況をモニタリング※4し、出現状況に関する情報提供※5を行ってまいります。

※4.主な大型クラゲ出現状況調査の実施予定(10月)
(国際フェリーによる目視調査)
平成29年10月上旬  日本−韓国間の国際フェリーによる目視調査
平成29年10月中旬 日本海東北海域のフェリーによる目視調査

※5.大型クラゲ出現状況調査の結果については、以下でお知らせしております。
国立研究開発法人 水産研究・教育機構 URL:http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/
日本海区水産研究所         URL:http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/Kurage/kurage_top.html

本件照会先:
国立研究開発法人 水産研究・教育機構
研究推進部 研究主幹 八吹 TEL 045-227-2675
日本海区水産研究所 資源環境部長 渡邊 TEL 025-228-0587