大型クラゲ情報

令和元年6月28日
国立研究開発法人水産研究・教育機構
大型クラゲの出現状況(国際フェリー調査結果等)について-第1報-

1.大型クラゲの出現情報

(1) 東シナ海における調査船による目視調査結果※1

1) 実施期間 令和元年6月11日~12日
2) 結果 東シナ海における出現量(平均密度)0.048個体/100m2
 昨年同期の結果(0.0001個体/100m2)より非常に多い。

(2) 黄海における国際フェリー(韓国・仁川-中国・連雲港)による目視調査結果※1

1) 実施期間 令和元年6月12日~14日
2) 結果 黄海における出現量(平均密度)0.0017個体/100m2
 昨年同時期の結果(目撃なし)より多い。

(3) 対馬海峡における国際フェリー(博多-釜山航路)による目視調査結果※1

1) 実施期間 令和元年6月25日
2) 結果 対馬海峡東水道で52個体、西水道で19個体(傘径25~80cm)を目撃した。東水道における出現量(平均密度)は0.0023個体/100m2。西水道における出現量(平均密度)は0.0023個体/100m2
 昨年同期の結果(東水道で1個体、西水道で目撃なし)より、かなり多い。
※1.国立研究開発法人水産研究・教育機構及び国立大学法人広島大学により構成される「大型クラゲ国際共同調査共同研究機関」が実施。

(4) 日本沿岸水域における出現の確認※2

  • 令和元年6月8日に山口県萩市大井湊定置網で出現を確認した(1個体、傘径40cm):本州の定置網で今年初めての出現。
  • 令和元年6月13日に長崎県対馬市豆酘埼定置網で出現を確認した(1個体、傘径30cm):対馬の定置網で今年初めての出現。
  • 令和元年6月19日に長崎県小値賀町斑島定置網で出現を確認した(3個体、傘径50-80cm):五島列島で今年初めての出現。
  • 令和元年6月20日に長崎県壱岐市郷ノ浦定置網で出現を確認した(1個体、傘径30cm):壱岐の定置網で今年初めての出現。
    • ※2.NPO法人水産業・漁村活性化推進機構の委託を受けて、一般社団法人漁業情報サービスセンターがとりまとめた情報による。
      過去に対馬の定置網で確認された日  
      平成21年 6月30日 日本沿岸水域で大型クラゲが大量出現した年
      平成22年 9月17日 日本沿岸水域で大型クラゲの大量出現がなかった年
      平成23年 9月29日
      平成24年 7月24日
      平成25年 7月26日
      平成26年 8月 6日
      平成27年 9月15日
      平成28年 6月28日
      平成29年 7月 5日
      平成30年 6月12日

2.今後の調査計画等

 現時点の大型クラゲの分布状況は、昨年と同様に東シナ海で早期に出現するという傾向が見られますが、その分布量は大幅に増加しています。東シナ海においては、済州島南方や五島列島西方で例年よりも早期の5月下旬に大型クラゲが目撃され、6月中旬には分布量が大幅に増加しました。その一部が五島列島、対馬で確認され、対馬海峡東水道を通過して壱岐、山陰沿岸まで達しています。一方、過去の大量出現時に分布の主体となっていた長江沖合や黄海ではいまのところ低い分布量に留まっておりますが、今後の推移に注意が必要です。
 対馬での目撃情報を基に日本海における移動予測計算を行った結果では、大型クラゲの先端は7月下旬に能登半島、9月上旬に津軽海峡に達することが予測されています。
 今後、黄海における分布状況がどのように変化し、日本周辺海域に接近するのか等、引き続き大型クラゲの出現状況をモニタリング※3し、出現状況に関する情報提供※4を行ってまいります。

※3.主な大型クラゲ出現状況調査の実施予定(7~8月上旬)
(調査船による分布調査)
令和元年6月24日~7月3日 東シナ海大型クラゲ分布調査

(国際フェリーによる目視調査)
令和元年7月 上旬 日本−中国間の国際フェリーによる目視調査
令和元年7月 9日 日本−韓国間の国際フェリーによる目視調査
令和元年7月 中旬 日本−中国間の国際フェリーによる目視調査
令和元年7月23日 日本−韓国間の国際フェリーによる目視調査
令和元年7月 下旬 日本−韓国間の国際フェリーによる目視調査

※4.大型クラゲ出現状況調査の結果については、以下でお知らせしております。
国立研究開発法人 水産研究・教育機構 URL:http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/
日本海区水産研究所         URL:http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/Kurage/kurage_top.html

本件照会先:
国立研究開発法人 水産研究・教育機構
研究推進部 研究主幹 桑原 TEL 045-227-2714
日本海区水産研究所 資源環境部長 渡邊 TEL 025-228-0587