大型クラゲ情報

平成24年6月29日
独立行政法人水産総合研究センター
大型クラゲの出現と予測について

1.大型クラゲの出現状況

 西海水研・陽光丸による大型クラゲ分布調査において、6月23日に東シナ海中央部2地点(北緯30度30分、東経124度15分;北緯30度30分、東経124度30分)で、大型クラゲの出現を確認しました。また、日本-中国間を航行する国際フェリーを使った目視調査により、6月23日~26日に黄海(済州島北部沖~中国青島沖)および上海沖で大型クラゲの出現を確認しました。現時点での出現量は、昨年度および一昨年度より多いものの、我が国沿岸で大型クラゲが大量出現した平成21(2009)年度に比べると少ない状況です。


2.大型クラゲ出現予測について

 6月24日~26日の黄海における国際フェリー目視調査の結果を初期条件として,水産総合研究センターおよび気象庁の海況予測モデル1)2)の流況結果を用いて、大型クラゲの出現予測を行いました。その結果、7月上旬頃に長崎県対馬周辺に大型クラゲが出現する可能性が示されました。
 大型クラゲ国際共同調査共同研究機関3)では、大型クラゲによる漁業被害の低減を図るため、大型クラゲの出現状況調査4)を引き続き実施するとともに、関係の皆様に迅速な情報提供を行なう予定です。特に、7月には複数の調査船調査および国際フェリー目視調査を集中して実施することにしており5)、これらの調査結果により新たな情報を提供していく予定です。また、これらの調査結果に基づいて、出現予測を適宜試みる予定です。

(参考)

1)水産総合研究センターの海況予測モデル(FRA-ROMS):

 http://fm.dc.affrc.go.jp/

2)気象庁の海洋大循環モデル(MOVE/MRI.COM):

 http://www.data.kishou.go.jp/db/kaikyo/knowledge/model.html

3)大型クラゲ国際共同調査共同研究機関について

 平成24年度水産庁補助事業「大型クラゲ国際共同調査」を共同連帯して実施することを目的に、独立行政法人水産総合研究センター、独立行政法人水産大学校、国立大学法人広島大学、国立大学法人山形大学、国立大学法人名古屋大学の5機関から構成されています。

4)大型クラゲ出現状況調査について

 東シナ海において、漁業調査船による大型クラゲ分布調査および国際フェリー航路(日本-中国間、日本-韓国間)における大型クラゲ目視調査を実施します。さらに、大型クラゲによる漁業被害が頻発する夏季から秋季にかけて、詳細な大型クラゲ出現情報の提供を行うため、日本海沿岸各府県の協力を得て、日本海における大型クラゲ出現状況調査を行う予定です。

5)平成24年7月に予定されている大型クラゲ出現状況調査について
(調査船による分布調査)
  • 平成24年7月11日~27日:陽光丸による東シナ海大型クラゲ分布調査
  • 平成24年7月18日~28日:長崎丸による対馬近海~九州西方海域大型クラゲ分布調査
  • 平成24年7月15日~31日:用船による対馬近海域大型クラゲ分布調査
  • 平成24年7月27日~8月3日:豊潮丸による対馬近海域大型クラゲ分布調査
(国際フェリーによる目視調査)
  • 平成24年7月中旬:日本-中国間の国際フェリーによる目視調査
  • 平成24年7月下旬:日本-中国間の国際フェリーによる目視調査
  • 平成24年7月上旬:日本-韓国間の国際フェリーによる目視調査
  • 平成24年7月中旬:日本-韓国間の国際フェリーによる目視調査
  • 平成24年7月下旬:日本-韓国間の国際フェリーによる目視調査

本件照会先:
独立行政法人水産総合研究センター
研究推進部研究主幹 中田 TEL 045-227-2646
日本海区水産研究所資源環境部長 加藤 TEL 025-228-0587
西海区水産研究所特任部長 渡邉 TEL 095-860-1650