大型クラゲ情報

平成28年8月4日
国立研究開発法人水産研究・教育機構
大型クラゲの出現状況(国際フェリー調査結果等)について-第2報(修正版)-
平成28年7月13日公表の第2報へ記載しました西水道における大型クラゲ平均密度に変更がありましたので第2報(修正版)を公表します。目視調査中におけるフェリー航行速度による補正方法を見直し、過去にさかのぼって平均密度の値を再計算しました。本修正版では、再計算による変更箇所を網掛けにて表示すると共に、図面を差し替えています。
(変更1)平成28年7月11日調査結果:0.072 → 0.097個体/100m
(変更2)平成19年の最大値:0.088 → 0.055個体/100m2
(変更3)「対馬海峡西水道における大型クラゲの平均密度の最大値」の図面差し替え

1.大型クラゲの出現情報

(1) 国際フェリー(博多−釜山航路)による目視調査結果※1

1) 実施期間 平成28年7月11日
2) 結果 対馬海峡東水道中央部で2個体、西水道釜山沖で790個体を目撃した。
傘径は20~60cm、西水道における平均密度は0.097個体/100mであった。
西水道の平均密度を、大量出現年だった平成18年、19年、21年の最大密度と比較すると(下図)、今回の調査結果は平成19年の最大値(0.055個体/100m)と同程度であった。
※1.国立研究開発法人水産研究・教育機構及び国立大学法人広島大学により構成される「大型クラゲ国際共同調査共同研究機関」が実施。

           対馬海峡西水道における大型クラゲの平均密度の最大値(個体/100m

(2) 日本沿岸水域における出現の確認

平成28年6月28日に対馬市豊玉町志多浦定置網で出現を確認(2~3個)。

過去に対馬の定置網で確認された日
平成21年 6月30日 日本沿岸水域で大型クラゲが大量出現した年
平成22年 9月17日 日本沿岸水域で大型クラゲの大量出現がなかった年
平成23年 9月29日
平成24年 7月24日
平成25年 7月26日
平成26年 8月 6日
平成27年 9月15日

2.今後の調査計画等

大型クラゲによる漁業被害は夏季から秋季にかけて発生します。対馬海峡から日本海への大型クラゲの流入は、昨年と比べてかなり早く始まり、現時点の対馬海峡西水道における分布密度は大量出現年の平成19年とほぼ同程度です。また、東水道においても2個体の流入が目撃されており、今後増える可能性があります。対馬海峡における出現状況に基づき大型クラゲ移動予測計算を行った結果、7月下旬に隠岐諸島周辺海域等への接近の可能性がありますので、引き続き大型クラゲの出現状況をモニタリング※2し、出現状況に関する情報提供※3を行ってまいります。

※2.主な大型クラゲ出現状況調査の実施予定(7月)
(調査船による分布調査)
平成28年7月12~22日 東シナ海大型クラゲ分布調査

(国際フェリーによる目視調査)
平成28年7月10~16日  日本−中国間の国際フェリーによる目視調査
平成28年7月24~30日  日本−中国間の国際フェリーによる目視調査
平成28年7月26日 日本−韓国間の国際フェリーによる目視調査

※3.大型クラゲ出現状況調査の結果については、以下でお知らせしております。
国立研究開発法人 水産研究・教育機構 URL:http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/
日本海区水産研究所         URL:http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/Kurage/kurage_top.html

本件照会先:
国立研究開発法人 水産研究・教育機構
研究推進部 研究主幹 渡邊 TEL 045-227-2675
日本海区水産研究所 資源環境部長 渡邊 TEL 025-228-0587