大型クラゲ情報

平成28年8月15日
国立研究開発法人水産研究・教育機構
大型クラゲの出現状況(国際フェリー調査結果等)について-第4報-

1.大型クラゲの出現情報

(1) 国際フェリー(博多−釜山航路)による目視調査結果※1

1) 実施期間 平成28年8月9日
2) 結果 対馬海峡西水道の対馬北方で3個体を目撃した。傘径は30cm、西水道における平均密度は0.00032個体/100mであった。
7月26日の前回調査時(0.049個体/100m)より平均密度が大幅に減少した。(百分の一以下)西水道の平均密度の変動を、平成19年、21年、25年と比較すると(下図)、本年は、前回まで19年を上回っていたが今回は下回り、25年より低い水準まで低下した。

           対馬海峡西水道における大型クラゲの平均密度の最大値(個体/100m
              (第2報(修正版)記載の修正値を基に作成)
※1.国立研究開発法人水産研究・教育機構及び国立大学法人広島大学により構成される「大型クラゲ国際共同調査共同研究機関」が実施。


(2) 日本沿岸水域における出現の確認※2

・平成28年6月28日に対馬市豊玉町志多浦定置網で出現を確認した(2~3個体、傘径20~30cm):定置網で今年初めての出現。
・平成28年7月16日に福井県南越前町定置網で出現を確認した(3個体、傘径100cm):本州の定置網で今年初めての出現。
・平成28年7月19日に対馬市美津島町大船越大型定置網で出現を確認した(約200個体、傘径20~100cm):大型定置網で今年初めての100個体を超える出現。
・平成28年8月1日に大和堆の底びき網漁で出現を確認した(1個体、傘径100cm):大和堆で今年初めての出現。
・平成28年8月3日に対馬市峰町津柳小型定置網で出現を確認した(約300個体、傘径100~150cm):小型定置網で今年初めての100個体を超える出現。

過去に対馬の定置網で確認された日
平成21年 6月30日 日本沿岸水域で大型クラゲが大量出現した年
平成22年 9月17日 日本沿岸水域で大型クラゲの大量出現がなかった年
平成23年 9月29日
平成24年 7月24日
平成25年 7月26日
平成26年 8月 6日
平成27年 9月15日
※2.NPO法人水産業・漁村活性化推進機構の委託を受けて、一般社団法人漁業情報サービスセンターがとりまとめた情報による。

2.今後の調査計画等

対馬海峡から日本海への大型クラゲの流入は、昨年と比べてかなり早く始まりました。当初、対馬海峡西水道における分布密度は大量出現年の平成19年とほぼ同程度で推移していましたが、対馬海峡からの流入量は急激に減少しています。また、黄海・東シナ海の分布密度はすでに低下しており、これまでの事例を踏まえると今後、対馬海峡からの流入は終息に向かうと考えられます。一方、日本海にはすでに相当数の大型クラゲが流入していると考えられ、日本海の沿岸及び大和堆でも出現が確認されています。移動予測計算の結果から、今後は主に沖合域を北上し9月上旬に津軽海峡に達すると予測されていますが、隠岐諸島周辺、能登半島以東を中心に沿岸へ接近する可能性もありますので、引き続き大型クラゲの出現状況をモニタリング※3し、出現状況に関する情報提供※4を行ってまいります。

※3.主な大型クラゲ出現状況調査の実施予定(8月)
(国際フェリーによる目視調査)
平成28年8月7~13日  韓国-中国間の国際フェリーによる目視調査
(現在データ取りまとめ中)
平成28年8月23日 日本−韓国間の国際フェリーによる目視調査

※4.大型クラゲ出現状況調査の結果については、以下でお知らせしております。
国立研究開発法人 水産研究・教育機構 URL:http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/
日本海区水産研究所         URL:http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/Kurage/kurage_top.html

本件照会先:
国立研究開発法人 水産研究・教育機構
研究推進部 研究主幹 渡邊 TEL 045-227-2675
日本海区水産研究所 資源環境部長 渡邊 TEL 025-228-0587