FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 102 号 (平成25年 3月13日発行)

 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 やっと春らしい季節になってきました。 ぽかぽか陽気に誘われて、 外に出る機会が増えてきましたが、 花粉などを吸い込まないように、 マスクをして外出するのはストレスですね。
 これから送別会などで飲食の機会が増えますが、 体調を崩さずに新しい年度を迎えたいものです。


【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (3/13) 世界初! 無菌化ノリのゲノム情報解読に成功
・ (3/11) 真珠100年の謎をついに解明 −日本で開発したアコヤガイ真珠養殖技術を初めて科学的に証明−
・ (2/27) 平成24年度第 5 回東北海区海況予報
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「水産技術」 を刊行
・ 「おさかな瓦版」 を刊行
・ 「ななつの海から」 を刊行
・ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 を刊行
◆ お知らせ
・ 日本海区水産研究所で子ども向けサイト 「日本海のさかなたち」 を始めました
◆ 東日本大震災関連情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ 世界初! 無菌化ノリのゲノム情報解読に成功
 水研センターは、 国立遺伝学研究所、 九州大学と共同して、 スサビノリの共在菌を除いた合計約4300万塩基対のスサビノリだけのDNA配列に集約することに成功しました。 これにより、 コンパクトなゲノムを持つことがわかりました。


◆ 真珠100年の謎をついに解明 −日本で開発したアコヤガイ真珠養殖技術を初めて科学的に証明−
 水研センターと麻布大学、 三重県水産研究所の研究チームは、 真珠の形成に関与する遺伝子を調べて、 組織を移植してから18ヵ月目までは、 移植した組織の遺伝子が働いていることを確認しました。 (真珠は、 アコヤガイの外套膜 (がいとうまく) の一部を切り取って、 真珠核と一緒に他のアコヤガイに移植して育てます。)


◆ 平成24年度第 5 回東北海区海況予報
 今後 (3月〜 4月) の見通しは、 近海の黒潮続流の北限位置はやや北偏〜北偏で推移し、 親潮第 1 分枝の張り出しはやや南偏〜南偏で推移します。 また、 根室半島南東沖の暖水塊は停滞すると予測されます。



【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 42  「カタクチイワシ」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第42回は、 "刺し身" や "酢の物" としておいしい 「カタクチイワシ」 を紹介します。


 カタクチイワシは 「ニシン目カタクチイワシ科」 に分類され、 日本周辺から東シナ海、 南シナ海北部に生息しています。

 カタクチイワシは、 冬を除くほぼ一年中産卵しています。 沿岸域の浅いところで数万粒を産卵します。 ふ化したカタクチイワシは約 3ミリの大きさで、 お腹にある油球の栄養で数日間、 何も食べずに生活して、 油球が無くなる頃には小型の動物プランクトンを食べるようになります。

 約 1ヵ月で20ミリほどまでに成長して、 1年で約 8センチ、 2年で約13センチ、 3年で約15センチまで成長します。

 カタクチイワシの漁獲量は、 2009年で341,934トン、 2010年で350,683トン、 2011年で261,594トンで、 ここ10年は平均約38万トンで推移しています。 カタクチイワシは、 食物連鎖の底辺近くに位置していて、 生まれた時から死ぬ時まで捕食者にねらわれ続けます。 このため、 カツオ漁の生きエサなどにも利用されています。

 カタクチイワシは、 刺し身や酢の物、 唐揚げなどでおいしくいただけます。 幼魚の細くて透明なシラスを使った、 シラス干しや釜揚げシラス、 たたみいわしなどもおいしいです。

 いわし類には、 生活習慣病の予防などに効果があるDHA (ドコサヘキサエン酸) やEPA (エイコサペンタエン酸) が多く含まれています。 また、 カルシウムやビタミンDなども多く含まれているため、 健康維持に役立つ魚といえます。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/
 わが国周辺の水産資源の現状を知るために →  http://abchan.fra.go.jp/index1.html


【刊行物のお知らせ】
◆ 「水産技術」 第 5 巻第 2 号を刊行しました
 水研センターと社団法人日本水産学会は、 水産業に役立つ技術をいち早く伝え、 最新技術の活用促進を目的として、 「水産技術」 を刊行しています。
 今号には、 「各種の基質で垂下飼育したリシケタイラギ稚貝の成長、 生残および潜行」 や 「マアジ筋肉からのATP関連化合物の簡易抽出法の検討」 などが掲載されています。


◆ 「おさかな瓦版」 第51号を刊行しました
 水研センターのニュースレター 「おさかな瓦版」 51号を刊行しました。 シリーズ 「世界のさかなたち」 では、 「ツチクジラ」 をとりあげています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#letter
その他の刊行物はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull-index.html

◆ 「ななつの海から」 第 4 号を刊行しました
 国際水産資源研究所は、 研究活動やその成果、 あるいはトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「ななつの海から」 を発行しています。
 今号では 「特集 : 外洋資源を巡る最近の調査研究の動き」 や 「WCPFCの科学委員会議長を終えて」 などを掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://fsf.fra.affrc.go.jp/nanatsunoumi/nanaumi4.pdf

◆ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 8 号を刊行しました
 沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会の活動の一環として、 ニュースレターを定期的に発行し、 地域の取り組み事例などをわかりやすく紹介しています。
 今号には、 地域の取り組み事例 2 件と漁師列伝 1 件を掲載しています。



【お知らせ】
◆ 日本海区水産研究所で子ども向けサイト 「日本海のさかなたち」 を始めました
 日本海区水産研究所は、 小中学生向けに日本海にすんでいる生き物をわかりやすく紹介するために、 子ども向けサイト 「日本海のさかなたち」 を始めました。 第 1 回は 「アカムツ」 をとりあげています。

詳しくはこちらから →  http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/kids/


【東日本大震災関連情報について】
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の要請により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html
震災に関する調査研究情報はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html#reports
放射能影響調査等の測定結果はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/effects.html
水生生物における放射性物質の挙動について →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/Nuclear_accident_effects/index.html


【今月の壁紙】
水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
2013年 3月, 4月の写真は、 「トラフグ」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 3月 5日は、 「サンゴの日」 です。

 3 と 5 の語呂合わせから、 世界自然保護基金 (WWF) が1996年に制定したといわれています。 また、 サンゴが 3月の誕生石であることからとも言われています。
 近年では、 海水温の上昇によるサンゴの白化現象やオニヒトデによる食害などで、 サンゴの衰退が問題となっています。 水研センターでも、 サンゴの群集を修復、 造成するための研究を進めています。  (担当:O)


【配信手続き】
配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

 ※このメールマガジンが「迷惑メール」に判定され、ゴミ箱や迷惑メールのフォルダへ 振り分けられる場合があります。
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  ていただき、「2.差出人をセーフリストに追加」していただきますようお願いいたします。

配信解除、配信先変更等 →  http://www.fra.affrc.go.jp/mail/index.html
ご意見・ご感想等 → www@fra.affrc.go.jp