FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 105 号 (平成25年 6月12日発行)

 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 水研センター本部のある関東甲信地域まで 5月中に梅雨入りしましたが、 雨の日が少ないなと思っていたら、 台風が近づいてきました。 恵みの雨で終わってほしいですね。
 2016年にブラジルで開催されるサッカーワールドカップの前哨戦、 コンフェデレーションズカップが今週末から開催されます。 日本時間の早朝にキックオフのようですので、 くれぐれも二度寝して遅刻するようなことにならないようにしてくださいね。


【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (6/ 3) クロマグロ陸上水槽が完成! −人工種苗の安定的生産を目指して−
・ (5/27) 平成25年度日本海マアジ長期漁況予報
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「おさかな瓦版」 を刊行
・ 「日本海リサーチ&トピックス」 を刊行
・ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 を刊行
◆ お知らせ
・ (7/13) 研究所一般公開開催のお知らせ
・ ヨーロッパザラボヤ判定DNA検査方法マニュアルを掲載
・ イカ釣り漁業における省エネルギー化について
◆ 東日本大震災関連情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ クロマグロ陸上水槽が完成! −人工種苗の安定的生産を目指して−
 水研センターは、 陸上水槽でのクロマグロ親魚からの計画的かつ安定的な採卵技術の開発を目指すため、 西海区水産研究所 (長崎県) にまぐろ飼育研究施設を建設しました。


◆ 平成25年度日本海マアジ長期漁況予報
 今後 (5月〜 9月) のマアジ来遊量の見通しは、 日本海 (島根県から新潟県) の西部、 中北部ともに前年並みと予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk25/20130527.pdf


【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 45  「シャコ」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第45回は、 "寿司だね" や "つくだ煮" などでおいしい 「シャコ」 を紹介します。


 シャコは 「口脚目シャコ科」 に分類され、 日本各地の沿岸域、 黄海、 東シナ海に生息していて、 内湾の水深10から30メートルの砂泥底の海域に多くみられます。 カマキリの鎌のような前足が特徴的です。 今回は、 資源評価をしている伊勢湾、 三河湾に生息しているものを中心に紹介していきます。

 伊勢湾に生息するシャコは、 5月から 9月に産卵期があり、 特に 5月と 8月に産卵のピークと言われています。 およそ 2〜10万粒の卵を巣穴で産み、 1ヵ月ほどでふ化します。

 ふ化したシャコは、 数回脱皮するまで巣穴で生活して巣立ちます。 アリマ幼生として浮遊生活して成長して、 17ミリほどの大きさになると海底で生活するようになります。

 成長は、 1年で約 8センチで約 8グラム、 2年で約12センチで約26グラム、 4年ほどで約15センチで約56グラムまでになります。

 シャコ (愛知県、 三重県) の漁獲量は、 2009年は514トン、 2010年は609トン、 2011年は408トンと、 減少傾向が続いています。 愛知県では、 1990年までは増減を繰り返しながら増加傾向にありましたが、 それ以降は1000トンを下回る漁獲量となっています。 三重県も1996年以降は低い水準で推移しています。

 このため、 限られた資源を持続的かつ有効に利用するために、 冬期間の漁獲制限や、 商品にならない大きさのシャコを漁獲してしまったあとに選別して放流するなどの方策を実施しています。

 シャコは寿司だねとして、 またつくだ煮やから揚げなどがおいしいです。 生きたものが手に入ったら、 甲羅をはずすのが面倒ですが、 塩ゆでして食べるとおいしいです。 鎌のような前足の身もおいしいです。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/
 わが国周辺の水産資源の現状を知るために →  http://abchan.fra.go.jp/


【刊行物のお知らせ】
◆ 「おさかな瓦版」 53号を刊行しました
 水研センターのニュースレター 「おさかな瓦版」 53号を刊行しました。 シリーズ 「世界のさかなたち」 では、 「クロマグロ」 をとりあげています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#letter
その他の刊行物はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull-index.html

◆ 「日本海リサーチ&トピックス」 第12号を刊行しました
 日本海区水産研究所は、 研究活動、 成果やトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「日本海リサーチ&トピックス」 を発行しています。
 今号では 「改めて考える 「日本海と漁業者にやさしい底びき網」 」 や 「ズワイガニ幼生の生存と発育日数に及ぼす水温と塩分の影響」 などを掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/pub/rt/

◆ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 9号を刊行しました
 沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会の活動の一環として、 ニュースレターを定期的に発行し、 地域の取り組み事例などをわかりやすく紹介しています。
 今号には、 地域の取り組み事例 2件と漁師列伝 1件を掲載しています。



【お知らせ】
◆ 研究所一般公開開催のお知らせ
 水研センターでは、 研究の内容や成果を多くの皆さまに知っていただくために、 研究所の一般公開を実施しています。 7月初旬に行う一般公開は以下のとおりとなっています。
 入場は無料ですので、 お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

瀬戸内海区水産研究所廿日市庁舎一般公開
 ○ 日 時 : 平成25年 7月13日 (土)
 ○ 場 所 : 広島県廿日市市丸石
 ○ その他 : 詳細が決まり次第、 再度お知らせします。

 詳しくはこちらから →  http://feis.fra.affrc.go.jp/

◆ ヨーロッパザラボヤ判定DNA検査方法マニュアルを掲載
 中央水産研究所は、 ヨーロッパザラボヤの遺伝子情報を用いた判定が、 形態を用いた判定と一致することが確認できたため、 その具体的な方法を公開しました。


◆ イカ釣り漁業における省エネルギー化について (イカ釣りLED漁灯活用ガイド)
 水産工学研究所は、 東京海洋大学、 (株)東和電機製作所、 石川県水産総合センターと共に、 発光ダイオード (LED) を用いたイカ釣り漁業の研究成果を取りまとめたガイドを作成しました。



【東日本大震災関連情報について】
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の要請により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html
震災に関する調査研究情報はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html#reports
放射能影響調査等の測定結果はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/effects.html
水生生物における放射性物質の挙動について →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/Nuclear_accident_effects/index.html


【今月の壁紙】
水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
2013年 6月, 7月の写真は、 「ガザミ (稚ガニ、 甲幅 4ミリ)」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 6月22日は、 「かにの日」 です。

 6月22日が星占いの蟹座 (6月22日〜 7月22日) の初日、 また、 五十音順で 「か」 が 6番目、 「に」 が22番目であることにちなみ、 1999年に動くかにの看板が目印の大阪のかに料理店が定めました。
 冬に旬をむかえるカニが多いですが、 種類や地域によっては夏に旬をむかえるものもいます。 冷凍技術が発達して、 季節に関係なく食べられるようになっていますが、 季節ごとの旬を味わいたいものですね。  (担当:O)


【配信手続き】
配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

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