FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 107 号 (平成25年 8月14日発行)

 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 月曜日に、 最高気温 「41度」 を高知県四万十市で記録されました。 2007年に埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で観測された 「40.9度」 が最高気温でしたが、 0.1度上昇しました。 暑い日が続いていますが、 体調を崩さないようこまめな水分や塩分の補給、 規則正しい生活に心がけたいものです。


【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (7/29) ブリの表皮に寄生するハダムシから身を守る遺伝子の存在を初めて証明
・ (7/26) 養殖ブリ人工種苗の早期生産に成功
・ (7/19) 太平洋クロマグロ全ゲノムを解読、 クロマグロは微妙な青緑色の違いを認識
・ (7/18) 漁船のデータをスマホで入力、 減速による省エネ効果がすぐにわかるソフトを作成
・ (7/18) 水産総合研究センター水産育種研究戦略の策定
・ (8/01) 平成25年度第 1 回太平洋いわし類 ・ マアジ ・ さば類長期漁海況予報
・ (7/31) 平成25年度北西太平洋サンマ長期漁海況予報 ・ 第 3 回東北海区海況予報
・ (7/23) 平成25年度第 1 回太平洋スルメイカ長期漁況予報
・ (7/23) 平成25年度第 2 回日本海スルメイカ長期漁況予報
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「FRANEWS」 を刊行
・ 「おさかな瓦版」 を刊行
◆ お知らせ
・ (8/20〜25) 横浜みなと博物館でこども展示を開催
・ (8/21〜23) ジャパン ・ インターナショナル ・ シーフードショーに出展
・ (8/24、 9/15) 研究所一般公開開催のお知らせ
◆ 大型クラゲ情報について
◆ 東日本大震災関連情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ ブリの表皮に寄生するハダムシから身を守る遺伝子の存在を初めて証明
 水研センターと東京海洋大学の研究チームは、 ブリの成長不良や細菌感染症を引き起こす原因となる、 ハダムシが付きにくくなる遺伝子が存在することを明らかにしました。 この成果から、 細菌やウイルスに強いブリなどを作る研究が加速することに期待できます。


◆ 養殖ブリ人工種苗の早期生産に成功 〜ブリ養殖の赤潮被害軽減に活路!!〜
 水研センターは、 赤潮被害が発生する時期より早く養殖ブリを出荷するために、 約半年早い季節に採卵して、 大量の人工種苗を生産する技術を開発しました。


◆ 太平洋クロマグロ全ゲノムを解読、 クロマグロは微妙な青緑色の違いを認識
 水研センターは、 このほど、 東京大学、 九州大学および国立遺伝学研究所と共同で、 世界初となる太平洋クロマグロの全ゲノムの解読に成功しました。
 解読したゲノムの解析から、 赤色の乏しい海中の景色の中で微妙な青緑色の違いを認識できることを示していると考えられる遺伝子の特長を発見しました。


◆ 漁船のデータをスマホで入力、 減速による省エネ効果がすぐにわかるソフトを作成
 水研センターは、 漁業者が自分の漁船の省エネ効果を実感できるように、 スマートフォンなどの携帯端末で、 自船のデータを入力して、 減速による燃油削減量を計算することができるソフト 「Dr.省エネ」 を作成しました。


◆ 水産総合研究センター水産育種研究戦略の策定
 水研センターは、 水産分野における育種研究を効果的かつ効率的に推進し、 養殖現場で必要とされる課題に的確に対応するため、 今般 「水産育種研究戦略」 を策定しました。


◆ 平成25年度第 1 回太平洋いわし類 ・ マアジ ・ さば類長期漁海況予報
 今後 (8月〜12月) の来遊量の見通しは、 マサバ、 ゴマサバは前年並み〜上回る海域が多く、 マアジは低水準の前年並み、 マイワシは西日本では低調な漁況で推移する海域が多く、 房総以北では前年を上回る、 カタクチイワシは相模湾以西で前年並みか上回り、 房総海域以北で前年を下回る、 ウルメイワシは豊漁であった前年を下回る海域が多いと予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk25/20130801.pdf

◆ 平成25年度北西太平洋サンマ長期漁海況予報 ・ 第 3 回東北海区海況予報
 今後 (8月〜12月) の見通しは、 サンマ魚群の来遊が遅れるために8月の漁況は低調であるが、 9月には上向くと予測されます。 大きさは、 漁期を通して前年より大型魚の割合が高くなると予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk25/20130731.pdf

◆ 平成25年度第 1 回太平洋スルメイカ長期漁況予報
 今後 (7月〜 9月) の見通しは、 常磐から道東太平洋の北部太平洋海域におけるスルメイカの来遊量は、 全体として前年を下回ると予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk25/20130723_t.pdf

◆ 平成25年度第 2 回日本海スルメイカ長期漁況予報
 今後 (8月〜12月) の見通しは、 来遊量は前年および近年 (平成20〜24年) 平均を下回ると予測されます。 漁期、 漁場は 8月〜 9月の北海道周辺が中心となりますが、 10月以降は漁獲が低調となると予測されます。 魚体の大きさは、 近年平均並みと予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk25/20130723_n.pdf


【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 47  「ミナミマグロ」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第47回は、 "刺し身" や "寿司ネタ" などでおいしい 「ミナミマグロ」 を紹介します。


 ミナミマグロは 「スズキ目サバ科」 に分類され、 南緯30度から50度の南極のまわりの冷たい海に生息しています。 インド洋で漁獲されるので 「インドマグロ」 とも言われています。

 ミナミマグロは、 インドネシアのジャワ島沖合の海域で、 8歳以上の大型のものが集結して、 9月から翌年 3月に産卵します。

 ふ化したミナミマグロの稚魚は、 15〜20センチの大きさになると群れをつくって南下します。 1歳〜 3歳くらいまでオーストラリア南岸で過ごすと、 南緯40〜50度の海域に生活の場を広げて回遊します。

 ミナミマグロの日本での漁獲量は、 2010年は2,852トン、 2011年は2,678トン、 2012年は2,800トンと2,700トン前後で推移しています。 世界の漁獲量で見ると、 最近 5年 (2007〜2011年) は9,296〜11,395トン (平均10,355トン) となっています。

 ミナミマグロの資源を守るため、 みなみまぐろ保存委員会 (CCBST) において漁獲量の制限を行っています。 2013年は10,949トンで、 そのうち2,689トンが日本に割り当てられています。 また、 漁獲管理の強化のために、 漁獲から水揚げ、 貿易までの過程を書類やタグで監視する漁獲証明制度もされています。

 ミナミマグロは、 刺し身、 寿司ネタなどでおいしいです。 クロマグロの次においしいと言われますが、 今は夏が旬のミナミマグロを食べるのが一番ですね。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/
 国際漁業資源の現況 →  http://kokushi.job.affrc.go.jp/


【刊行物のお知らせ】
◆ 「FRANEWS」 第35号を刊行しました
 水研センターの広報誌 「FRANEWS」 第35号を刊行しました。 今号の特集は、 「水産育種研究戦略」 です。
 水研センターが策定した水産育種研究戦略について、 ぶり類やアマノリなどの具体例を取り上げて紹介しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#fnews

◆ 「おさかな瓦版」 第54号を刊行しました
 水研センターのニュースレター 「おさかな瓦版」 第54号を刊行しました。 シリーズ 「世界のさかなたち」 では、 「カツオ」 をとりあげています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#letter
その他の刊行物はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull-index.html


【お知らせ】
◆ 横浜みなと博物館でこども展示を開催
 水研センターは、 横浜みなと博物館で、 小学生を対象とした展示を開催します。 お近くにお越しの際は、 ぜひお立ち寄り下さい。

○ 日 時 : 平成25年 8月20日 (火) 〜 8月25日 (日) 10:00 〜 17:30
○ 場 所 : 横浜みなと博物館 (横浜市西区みなとみらい)
○ その他 : 展示を行う1階展示室は無料ですが、 地下 1階常設展示室と日本丸は有料となります。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/event/
横浜みなと博物館のHPはこちらから →  http://www.nippon-maru.or.jp/port-museum/

◆ ジャパン ・ インターナショナル ・ シーフードショーに出展
 水研センターは、 8月21日から23日に東京ビッグサイトで開催される第15回ジャパン ・ インターナショナル ・ シーフードショーに出展します。 参加は無料ですが、 事前に登録する必要があります。

○ 日 時 : 平成25年 8月21日 (水) 〜 8月23日 (金)
○ 場 所 : 東京ビッグサイト (東京都江東区有明)

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr25/250807/index.html

◆ 研究所一般公開開催のお知らせ
 水研センターでは、 研究の内容や成果を多くの皆さまに知っていただくために、 研究所の一般公開を実施しています。 8月初旬から 9月初旬に行う一般公開は以下のとおりとなっています。
 入場は無料ですので、 お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

東北区水産研究所塩釜庁舎一般公開
 ○ 日 時 : 平成25年 8月24日 (土) 10:00 〜 15:00
 ○ 場 所 : 宮城県塩釜市新浜町

 詳しくはこちらから →  http://tnfri.fra.affrc.go.jp/event/h25/koukai/jouhou.html

増養殖研究所南勢庁舎一般公開
 ○ 日 時 : 平成25年 8月24日 (土) 10:00 〜 15:00
 ○ 場 所 : 三重県度会郡南伊勢町

 詳しくはこちらから →  http://nria.fra.affrc.go.jp/event/koukai13/nansei_a.html

日本海区水産研究所新潟庁舎一般公開
 ○ 日 時 : 平成25年 9月15日 (日) 10:00 〜 15:00
 ○ 場 所 : 新潟県新潟市中央区

 詳しくはこちらから →  http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/event/h25ottp-niigata/


【大型クラゲ情報について】
 大型クラゲの出現動向について、 迅速に情報提供を行っています。 7月12日に、 「大型クラゲの出現状況 (国際フェリー調査結果等) について (第 2 報)」 、 8月 2日に第 3 報を発信しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/


【東日本大震災関連情報について】
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の要請により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html
震災に関する調査研究情報はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html#reports
放射能影響調査等の測定結果はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/effects.html
水生生物における放射性物質の挙動について →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/Nuclear_accident_effects/index.html


【今月の壁紙】
水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
2013年 8月, 9月の写真は、 「ノコギリガザミ」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 8月 3日は、 「ハモの日」 です。

 ハモの語源が 「食 (は) む」 、 「はみ」 がなまってハモと呼ばれるようになったことから、 「は (8) み (3) 」 の語呂合わせで 8月 3日が 「ハモの日」 となりました。
 関西では、 ハモが夏の定番食材として食べられています。 では関東は? となると、 アナゴと言われています。 ハモ、 アナゴ、 ウナギ、 好みは人それぞれですが、 皆さまはどれがお好みですか?  (担当:O)


【配信手続き】
配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
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