FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 111 号 (平成25年12月11日発行)

 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 今年も残すところ 3週間弱となりました。 皆さまはどのような 1年だったでしょうか。 水研センターでは、 マグロの陸上飼育施設と東北水研宮古庁舎の竣工、 ブリやアカムツ (のどぐろ) の種苗生産技術開発などがありました。
 これから年末に向けて忘年会などイベントが続くかと思います。 くれぐれも、 体調管理には十分気を付けて、 元気に新年を迎えたいものです。


【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (11/22) 近年人気の高い日本海の重要魚種アカムツ (のどぐろ) の人工的な稚魚生産に成功
・ (11/26) 平成25年度日本海さば類 ・ マアジ ・ マイワシ ・ ブリ長期漁況予報
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「水産技術」 を刊行
・ 「おさかな瓦版」 を刊行
・ 「西海 (せいかい) 」 を刊行
・ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 を刊行
◆ お知らせ
・ (12/20) 第11回成果発表会を開催
◆ 東日本大震災関連情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ 近年人気の高い日本海の重要魚種アカムツ (のどぐろ) の人工的な稚魚生産に成功
 水研センターは、 富山県農林水産総合技術センター水産研究所、 新潟市水族館 「マリンピア日本海」 との共同研究により、 アカムツの採卵から稚魚生産までの技術開発に取り組み、 初めて人工的に稚魚を生産することに成功しました。


◆ 平成25年度日本海さば類 ・ マアジ ・ マイワシ ・ ブリ長期漁況予報
 今後 (11月〜26年3月) の来遊量の見通しは、 さば類は 「前年並み」 、 マアジとマイワシは 「前年を上回る」 、 ブリの 0歳魚と 2歳魚以上は 「前年を上回る」 、 1歳魚は 「前年並み」 と予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk25/20131126.pdf


【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 51  「イセエビ」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第51回は、 "刺し身" や "焼き物" などでおいしい 「イセエビ」 を紹介します。


 イセエビは 「十脚目イセエビ科」 に分類されるエビの仲間で、 茨城県より南の太平洋側から九州沿岸、 南西諸島の黒潮または対馬暖流の影響がある岩礁やサンゴ礁域に分布しています。

 イセエビは、 5〜 6月に産卵します。 7〜 8月にふ化した幼生は、 体長1.5ミリほどのフィロソーマと呼ばれクモのような形で、 1年ほど浮遊生活をしながら、 体長が30ミリ程まで成長します。 その後、 プエルルスと呼ばれる透明なエビ (ガラスエビ) に変態して着底生活に移行します。 およそ10日から 2週間で色素が発現して稚エビになります。

 1年で体長が10センチ、 2年で15センチ、 3年で18センチ程度までに成長します。

 イセエビの漁獲量は、 2010年は1,193トン、 2011年は1,120トン、 2012年は1,200トンと、 ここ数年は約1,200トン前後で推移しています。

 イセエビの人工飼育は、 1899年にフィロソーマのふ化飼育事例が報告されていますが、 初めて稚エビの姿を見ることができたのは1989年と、 90年の時が流れてからでした。

 イセエビは、 刺し身、 焼き物、 みそ汁などでおいしくいただけます。 昔から、 お祝い事の飾りや食べ物として利用されていて、 私たちにとっては高値の花です。 この正月には、 奮発して食べたいものです。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/


【刊行物のお知らせ】
◆ 「水産技術」 第 6 巻第 1 号を刊行しました
 水研センターと公益社団法人日本水産学会は、 水産業に役立つ技術をいち早く伝え、 最新技術の活用促進を目的として、 「水産技術」 を刊行しています。
 今号には 「無給餌養殖漁場における植物プランクトンの多様性の変化」 と 「海洋水産資源を支える珪藻の成功の秘密を未知の藻類: パルマ藻で探る」 を掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://tnfri.fra.affrc.go.jp/pub/letter/index.html

◆ 「おさかな瓦版」 56号を刊行しました
 水研センターのニュースレター 「おさかな瓦版」 56号を刊行しました。 今号より新シリーズ 「川や湖のさかなたち」 がスタートして、 第 1 回として 「アユ」 をとりあげています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#letter
その他の刊行物はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull-index.html

◆ 「西海 (せいかい) 」 第14号を刊行しました
 西海区水産研究所は、 研究活動、 成果やトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「西海 (せいかい) 」 を発行しています。
 今号では 「クロマグロの水槽内産卵試験施設が完成! 〜 受精卵の安定的確保を目指して 〜 」 や 「 「第15回ジャパン ・ インターナショナル ・ シーフードショー」 で早期ブリ人工種苗を用いた養殖技術をPR! 」 などを掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://snf.fra.affrc.go.jp/print/index.html

◆ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 11号を刊行しました
 沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会の活動の一環として、 ニュースレターを定期的に発行し、 地域の取り組み事例などをわかりやすく紹介しています。
 今号には、 地域の取り組み事例1件と研究大会シンポジウムについて掲載しています。



【お知らせ】
◆ 第11回成果発表会を開催
 水研センターは、 12月20日に東京証券会館ホールにおいて、 第11回成果発表会 「ブリからはじまる −日本を代表する魚の資源と魚類養殖の新時代− 」 をテーマに開催します。

○ 日 時 : 平成25年12月20日 (金)  13:30 〜 17:30
○ 場 所 : 東京証券会館ホール (東京都中央区日本橋茅場町)

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr25/251204/index.html
参加申込みはこちらから →  https://pursue.dc.affrc.go.jp/form/fm/fra_hq/20131220


【東日本大震災関連情報について】
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の要請により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html
震災に関する調査研究情報はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html#reports
放射能影響調査等の測定結果はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/effects.html
水生生物における放射性物質の挙動について →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/Nuclear_accident_effects/index.html


【今月の壁紙】
水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
2013年12月, 2014年1月の写真は、 「オニオコゼ (仔魚) 」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 12月20日は、 「シーラカンスの日」 です。

 既に絶滅したものと考えられていた、 生きた化石と呼ばれる魚 「シーラカンス」 が、 1952年の今日、 コモロ諸島アンジュアン島で捕獲されました。
 1938年に南アフリカの沖で発見されていましたが、 1952年に学術調査で捕獲されました。 現在の一般的な魚類と違って、 シーラカンスは歩くことができるような立派な胸ビレと腹ビレを持っていること、 また、 脊柱と呼ばれる管が背骨の代わりになっていることが特徴です。
 日本では、 静岡県沼津市にある沼津港深海水族館で見ることができます。 年末年始のお休みの間に行ってみたいものですね。  (担当:O)


【配信手続き】
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