FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 113 号 (平成26年 2月12日発行)

 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 水研センター本部のある横浜では、 インフルエンザ流行警報が発令されました。 また、 ノロウイルスも流行しているようです。 手洗いやアルコール消毒、 うがい、 マスクの着用などの対策で、 病気にかからないよう予防に努めたいものです。


【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (1/30) キンギョヘルペスウイルス病のワクチン作製が可能に
・ (1/28) タイラギ稚貝の大量生産に成功
・ (1/10) クロダイからの高濃度の放射性セシウムの検出について (速報)
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「FRANEWS」 を刊行
・ 「おさかな瓦版」 を刊行
・ 「北の海から」 を刊行
・ 「東北水産研究レター」 を刊行
・ 「日本海ブロック試験研究集録」 を刊行
◆ お知らせ
・ 厳冬の千歳川にそ上する野生のサケ
◆ 東日本大震災関連情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ キンギョヘルペスウイルス病のワクチン作製が可能に −高級キンギョの安定生産に朗報!−
 水研センターは、 キンギョヘルペスウイルス病のワクチン作製技術を確立しました。 この技術をもとに、 キンギョヘルペスウイルス病のワクチン実用化に向けた研究が加速します。


◆ タイラギ稚貝の大量生産に成功 −タイラギの大量種苗供給に期待−
 水研センターは、 有明海などで漁獲量が減少している大型二枚貝のタイラギの人工種苗生産技術開発により、 約 7 万個体の初期稚貝を得ることに成功しました。


◆ クロダイからの高濃度の放射性セシウムの検出について (速報)
 水研センターは、 福島県水産試験場と連携して、 他の多くの海産魚種と比べて放射性セシウム濃度低下が遅いクロダイについて、 その原因を研究してきました。
 2013年11月17日にいわき市四倉沿岸で採取されたクロダイから、 セシウム134と137の合計値で 12,400Bq/kg の放射性セシウムが検出されました。



【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 53  「マナマコ」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第53回は、 "酢の物" や "中華料理の食材" などでおいしい 「マナマコ」 を紹介します。


 マナマコは 「楯手目マナマコ科」 に分類される動物で、 北海道から九州までの沿岸の岩礁や浅海の砂地に分布しています。 海域によって、 赤、 青、 黒 (別の種類でクロナマコもいます。) と色の違いがあります。

 海域により時期に違いがありますが、 3月から 9月にかけて産卵します。 体を持ち上げて首を左右に降りながら放卵、 放精を行います。 約50万から1000万粒を産卵して、 水温が20度では 2日間でふ化します。

 ふ化したマナマコの赤ちゃん (オーリクラリア幼生) は、 海中を浮遊しながら成長します。 成長につれて体型が変わり着底生活を始めると、 やがて稚ナマコになります。

 稚ナマコは、 浅い海のわりと固い地面でホンダワラなど海藻類が生えている回りで成長します。 また、 カキ養殖や真珠養殖の筏から吊したカゴの中や貝の間で育つこともあります。

 なまこ類の漁獲量は、 近年の統計データがありませんでしたが、 2006年で10,344トンとなっています。 各県では、 マナマコ資源を守るために、 15ミリ前後の稚ナマコを放流したり、 禁漁期間を設けたりしています。

 マナマコは、 酢の物としておいしくいただけます。 内臓は、 日本三大珍味のひとつ 「このわた (腸の塩辛) 」 として有名ですね。 また、 加工品としてもう一つ、 「乾燥なまこ」 は高級中華食材です。

 なまこ類は、 各水産研究所の一般公開等イベントのタッチプールに入れたりしています。 子どもたちは躊躇なく触りますが、 大人の方はなかなか触ってくれません。 私も触れるようになりましたが、 触り心地が悪いものではありませんよ。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/


【刊行物のお知らせ】
◆ 「FRANEWS」 第37号を刊行しました
 水研センターの広報誌 「FRANEWS」 第37号を刊行しました。 今号の特集は、 「海の異変 −暑かった夏 2013年、 猛暑の影響−」 です。
 2013年 6〜 8月の極端な天候により、 気温はもちろん海水温も影響を受けて高くなりました。 これにより北海道を中心に各地の海でいろいろな異変が怒ったことを具体例を取り上げて紹介しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#fnews

◆ 「おさかな瓦版」 第57号を刊行しました
 水研センターのニュースレター 「おさかな瓦版」 第57号を刊行しました。 シリーズ 「川や湖のさかなたち」 では、 「ワカサギ」 をとりあげています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#letter
その他の刊行物はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull-index.html

◆ 「北の海から」 第18号を刊行しました
 北海道区水産研究所は、 研究活動、 成果やトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「北の海から」 を発行しています。
 今号では 「環境変化がスケトウダラの餌メニューに影響?」 や 「クロマグロが暖かい海を通って釧路沿岸にやってきた?」 などを掲載しています。


◆ 「東北水産研究レター」 第30号を刊行しました
 東北区水産研究所は、 研究活動、 成果やトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「東北水産研究レター」 を発行しています。
 今号では 「安定同位体比から読み解く仙台湾の食物網構造」 と 「輸入魚粉の価格変化は水産物価格に影響を与えるか?」 を掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://tnfri.fra.affrc.go.jp/pub/letter/index.html

◆ 「日本海ブロック試験研究集録」 第46号を刊行しました
 日本海区水産研究所は、 主催した各種研究会で発表した研究報告などをとりまとめて、 「日本海ブロック試験研究集録」 を随時、 発行しています。
 今号では、 「第 9 回日本海ブロック資源研究会報告 (平成23年度) 」 および 「第10回日本海ブロック資源研究会報告 (平成24年度) 」 の発表要旨を掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/pub/cont/46/


【お知らせ】
◆ 厳冬の千歳川にそ上する野生のサケ
 北海道区水産研究所千歳さけます事業所 (北海道千歳市) 前を流れる千歳川に、 サケの個体群の維持と研究開発のために、 毎年 3千万尾のサケ稚魚を放流しています。 この時期、 千歳川をのぞくと、 冷たい水の中で必死に上流へ向かって泳ぐ姿や産卵する様子を、 間近で見ることができます。
 同事業所内には、 展示施設も併設していますので、 泳ぎ始めたサケ稚魚の様子や千歳川のサケを見にきませんか?

詳しくはこちらから →  http://hnf.fra.affrc.go.jp/new_topics/140128.html


【東日本大震災関連情報について】
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の要請により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html
震災に関する調査研究情報はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html#reports
放射能影響調査等の測定結果はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/effects.html
水生生物における放射性物質の挙動について →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/Nuclear_accident_effects/index.html


【今月の壁紙】
水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
2014年 2月, 3月の写真は、 「アメリカオオアカイカの赤ちゃん 3 兄弟」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 2月14日は、 「煮干 (にぼし) の日」 です。

 全国煮干協会が、 煮干を食べて元気になってもらおうという目的から、 「に (2) ぼ (漢字の 1 を棒) し (4) 」 の語呂合わせで1994年に制定しました。
 煮干は、 ご存じのとおり、 カタクチイワシやマアジ、 トビウオなどを煮て干したもので、 ダシをとったり、 そのまま食べたりといろいろ利用されています。 また、 学校の授業などでは、 水で戻して解剖の実験などをされているようです。
 さかなをまるごと加工していますので、 頭の中の耳石をとることができます。 耳石は平衡感覚をとるものですが、 木の年輪のように 1日 1本ずつ輪っかができることから、 さかなの年齢査定にも用いられます。 カタクチイワシはごま粒、 マアジは米粒くらいの大きさです。 ご家庭で探してみませんか?  (担当:O)


【配信手続き】
配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

 ※このメールマガジンが「迷惑メール」に判定され、ゴミ箱や迷惑メールのフォルダへ 振り分けられる場合があります。
  その際には、お手数をおかけしますが、ご利用のメールソフトにおいて、「1.迷惑メールではない」というマークをつけ
  ていただき、「2.差出人をセーフリストに追加」していただきますようお願いいたします。

配信解除、配信先変更等 →  http://www.fra.affrc.go.jp/mail/index.html
ご意見・ご感想等 → www@fra.affrc.go.jp