FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 114 号 (平成26年 3月12日発行)

 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 東日本大震災が発生してから 3年が過ぎました。 あらためて被災されました方々に、 心よりお見舞い申し上げるとともに、 少しでも復興のお役に立つように、 水研センターは研究開発に取り組んでまいります。
 これから卒業式や歓送迎会、 お花見など、 外出する機会が増えるかと思います。 まだまだ寒暖の差がありますので、 体調管理には十分注意したものです。


【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (2/12) 大型水槽によるニホンウナギ仔魚の飼育が可能になりました!
・ (2/20) 漁船漁業省エネ普及チームを結成!
・ (2/26) 平成25年度第 5 回東北海区海況予報
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「水産技術」 を刊行
・ 「ななつの海から」 を刊行
・ 「増養殖研究レター」 を刊行
◆ お知らせ
・ 「さかなと森の観察園」 今年の観覧を 3月20日から始めます
◆ 東日本大震災関連情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ 大型水槽によるニホンウナギ仔魚の飼育が可能になりました!
 水研センターは、 新たに開発した大型水槽で、 人工的に生産したニホンウナギふ化仔魚から200日齢の仔魚 (レプトセファルス幼生、 約900尾) を育て、 さらにシラスウナギに変態させることに成功しました。


◆ 漁船漁業省エネ普及チームを結成!−漁船漁業の省エネ化促進を目指して−
 水研センターは、 省エネ技術の現場への普及を促進するために、 水産工学研究所に漁船漁業省エネ普及チーム (愛称: チームDr.省エネ) を結成しました。 本チームは、 漁業の現場において漁船漁業の省エネに関する講習会を中心に活動して、 減速航行などの燃料消費を削減するための省エネ技術を紹介していきます。


◆ 平成25年度第 5 回東北海区海況予報
 今後 (3月〜 4月) の見通しは、 近海の黒潮続流の北限位置は平年並みで推移、 親潮第 1 分枝の張り出しは南偏〜平年並みで推移、 三陸近海に暖水域が拡がると予測されます。



【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 54  「ハマグリ」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第54回は、 "焼き物" や "お吸い物" などでおいしい 「ハマグリ」 を紹介します。


 ハマグリは 「マルスダレガイ目マルスダレガイ科」 に分類される二枚貝で、 北海道から九州までの内湾で、 水深が10メートルくらいまでの砂泥域に分布しています。 他にチョウセンハマグリ (外洋に面した砂底に分布) とシナハマグリ (朝鮮半島西岸から中国大陸の内湾に分布) が仲間です。

 ハマグリは、 6月から 9月にかけて産卵します。 受精した卵は、 約20時間でふ化して、 浮遊幼生 (プランクトン) となります。 3週間ほどで約0.3ミリに成長すると、 着底します。 植物プランクトンなどを食べながら、 1年で約 2センチ、 2年で約3.2センチまで成長します。

 ハマグリは、 海水温が11度より下がると砂の中に潜ると言われています。 また、 生活環境が悪くなると、 粘液のヒモを 1〜 3メートル分泌して、 それを抵抗に潮の流れに乗って移動します。

 近年はその他貝類としての統計となってしまい、 ハマグリだけのデータがありません。1980年代までは4,000トン弱の漁獲がありました。 その後、 ハマグリの分布する水域の埋め立てや海洋汚染などで減少して、 1980年代には約1,000トン、 1990年代には500トン前後まで減少しました。

 ハマグリの資源を守るため、 各県では殻の長さが30ミリから40ミリ以下のものの漁獲を禁止したり、 産卵時期の 7月から 8月を休漁にしたりしています。

 ハマグリは、 焼き物やお吸い物としておいしくいただけます。 酒蒸しやバター蒸しなど、 アサリと同じような調理でもおいしいです。 かつては、 日向灘 (宮崎県) でとれるチョウセンハマグリの殻を、 白色の碁石に加工していました。 現在では、 メキシコ産のものを主な原料にしているようです。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/


【刊行物のお知らせ】
◆ 「水産技術」 第 6 巻第 2 号を刊行しました
 水研センターと公益社団法人日本水産学会は、 水産業に役立つ技術をいち早く伝え、 最新技術の活用促進を目的として、 「水産技術」 を刊行しています。
 今号には、 「小型水槽を使用したアカアマダイの種苗生産」 や 「シーソー式水槽によるニホンウナギ仔魚の飼育手法の簡略化」 などが掲載されています。


◆ 「ななつの海から」 第 6 号を刊行しました
 国際水産資源研究所は、 研究活動、 成果やトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「ななつの海から」 を発行しています。
 今号では 「特集: まぐろ資源をめぐる最近の調査研究の動き −その 2−」 などを掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://fsf.fra.affrc.go.jp/nanatsunoumi/nanaumi6.pdf

◆ 「増養殖研究レター」 第 4 号を刊行しました
 増養殖研究所は、 研究活動、 成果やトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「増養殖研究レター」 を発行しています。
 今号では 「美しい真珠を作るアコヤガイの謎解き」 や 「アサリの殻から産地を推測」 などを掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://nria.fra.affrc.go.jp/hakko/index.html


【お知らせ】
◆ 「さかなと森の観察園」 今年の観覧を 3月20日から始めます
 栃木県日光市にある 「さかなと森の観察園」 について、 今年の観覧を 3月20日 (木) から 始めます。 当園内のおさかな情報館では、 昨年行われた 「第32回 「海とさかな」 自由研究 ・ 作品コンクール」 で当センター理事長賞に選ばれた作品と農林水産大臣賞に選ばれた作品を展示しています。
 日光にお越しの際は、 ぜひお立ち寄り下さい。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/nikko/


【東日本大震災関連情報について】
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の要請により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html
震災に関する調査研究情報はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html#reports
放射能影響調査等の測定結果はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/effects.html
水生生物における放射性物質の挙動について →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/Nuclear_accident_effects/index.html


【今月の壁紙】
水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
2014年 3月, 4月の写真は、 「阿檀 (アダン) の住人 (ヤシガニ)」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 3月 3日は、 「金魚の日」 です。

 江戸時代のひな祭り時は、 ひな人形と一緒に金魚を一緒に飾っていたことから、 全国観賞魚振興会が、 3月 3日を 「金魚の日」 と制定しました。
 金魚は、 室町時代に中国から伝来したと言われています。 江戸時代後期から、 養殖がさかんとなり、 一般の町民でも飼育できるようになったといいます。 今では、 ワキン、 デメキン、 ランチュウなど、 たくさんの品種がいます。
 金魚と言えば、 金魚すくいを思い出します。 つかまえた後を考えると、 私は金魚すくいがあってもなかなか手を出せません。  (担当:O)


【配信手続き】
配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

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配信解除、配信先変更等 →  http://www.fra.affrc.go.jp/mail/index.html
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