FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 126 号 (平成27年03月11日発行)

 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 東日本大震災が発生してからちょうど4年が過ぎました。 あらためて被災されました方々に、 心よりお見舞い申し上げるとともに、 水研センターが行っている研究開発が、 少しでも復興のお役に立つように取り組んでまいります。
 春といえど、 まだまだ寒暖の差があります。 体調管理には十分注意して、 お花見や歓送迎会など楽しみたいものです。

【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (02/27) 平成26年度第 5 回東北海区海況予報
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「ななつの海から」 を刊行
・ 「増養殖研究レター」 を刊行
・ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 を刊行
◆ お知らせ
・ 「さかなと森の観察園」 今年の観覧を 3月20日から始めます
◆ 東日本大震災関連情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆平成26年度第 5 回東北海区海況予報
 今後 (3月〜 4月) の見通しは、 近海の黒潮続流の北限位置はやや南偏で推移、 親潮第 1分枝の張り出しは平年並みからやや南偏で推移、 三陸はるか沖と三陸近海の暖水塊は停滞して、 常磐はるか沖の暖水塊は西進すると予測されます。



【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 66  「イカナゴ」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第66回は、 "つくだ煮" や "ちりめん" などでおいしい 「イカナゴ」 を紹介します。


 イカナゴは 「スズキ目イカナゴ科」 に分類され、 日本各地、 朝鮮半島、 遼東半島、 山東半島の沿岸に生息しています。 北海道宗谷海峡周辺には、 キタイカナゴも生息しています。 小さなものはコウナゴやシンコ、 成長したものはオオナゴやカナギとさまざまな地方名があります。

 産卵時期は海域によって異なりますが、 12月から翌年 5月にかけて、 水温が12から16度の時期に砂れきの海底に産卵します。 粘着質の卵で 、直径が 0.7 から 1.0 ミリの淡い黄色の球形です。

 ふ化したイカナゴは約 4ミリの大きさで、 お腹にある卵黄の栄養で数日間過ごして、 卵黄が無くなる頃から小型の動物プランクトンを食べるようになります。 1年で11から17センチ、 2年で13から20センチまで成長します。

 イカナゴは、 夏季の水温が18度を超える頃に砂に潜って夏眠 (かみん) します。 (水温が低い北海道などの海に生息するイカナゴは、 夏眠をしません。) 夏眠中はエサを食べられませんので、 夏眠する前にしっかりとエサを食べてエネルギーを蓄えます。 その蓄えたエネルギーで夏眠中でも成長します。

 イカナゴの漁獲量は、 2011年は44,748トン、 2012年は36,589トン、 2013年は36,200トンで最近 5年の平均は約44,000トンとなっています。 イカナゴは、 春先のふ化して数ヶ月の小さい時にほとんど漁獲されます。

 イカナゴは、 つくだ煮やちりめんなどの加工品として市場に出回ります。 大きいものは刺し身や塩焼きなどでおいしくいただけます。 香川県や瀬戸内海に面した県などでは、 イカナゴを原材料とした 「いかなご醤油 (魚醤) 」 を製造しています。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/
 わが国周辺の水産資源の現状を知るために →  http://abchan.fra.go.jp/


【刊行物のお知らせ】
◆ 「ななつの海から」 第 8 号を刊行しました
 国際水産資源研究所は、 研究活動、 成果やトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「ななつの海から」 を発行しています。
 今号では 「新南極海鯨類科学調査計画案を国際捕鯨委員会 (IWC) に提出−捕鯨をめぐる最近の動き−」 や 「2014年沿岸カツオ春漁の大不漁」 などを掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://fsf.fra.affrc.go.jp/nanatsunoumi/nanaumi8.pdf

◆ 「増養殖研究レター」 第 5 号を刊行しました
 増養殖研究所は、 研究活動、 成果やトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「増養殖研究レター」 を発行しています。
 今号は育種特集号として、 「ブリにおけるハダムシ寄生抵抗性遺伝子領域の特定とDNAマーカーアシスト選抜法の成功」 と 「育種や作出品種のための凍結保存技術の開発−クエの卵でブリの凍結精子を評価−」 などを掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://nria.fra.affrc.go.jp/hakko/letter/z5.pdf

◆ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 第16号を刊行しました
 沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会の活動の一環として、 ニュースレターを定期的に発行し、 地域の取り組み事例などをわかりやすく紹介しています。
 今号では、 2014年11月17日に開催したサテライトシンポジウム ・ 地域研究集会 「出口に向けた水産総合研究−豊後水道域のタチウオひきなわ漁業を例として−」 の概要を掲載しています。



【お知らせ】
◆ 「さかなと森の観察園」 今年の観覧を 3月20日から始めます
 栃木県日光市にある 「さかなと森の観察園」 について、 今年の観覧を 3月20日 (金) から始めます。 当園内のおさかな情報館では、 昨年行われた 「第33回 「海とさかな」 自由研究 ・ 作品コンクール」 で当センター理事長賞に選ばれた作品と農林水産大臣賞に選ばれた作品を展示しています。
 日光にお越しの際は、 ぜひお立ち寄り下さい。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/nikko/


【東日本大震災関連情報について】
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の要請により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html


【今月の壁紙】
 水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
 2014年 3月, 4月の写真は、 「八戸にて (若鷹丸) 」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
 水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 3月22日は 「世界水の日」 です。

 あらゆる生物の活動の源である水資源について、 保全と開発について考えるための日として、 1992年12月に開催された国連総会本会議において、 毎年3月22日を 「世界水の日」 と決議されました。
 日本では、 1977年から 8月 1日を 「水の日」 として、 水資源の貴重さ、 重要性について考える日としています。 水の大切さを考えると、 流しっぱなしなんてできないですね。  (担当:O)


【配信手続き】
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また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

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