FRA:国立研究開発法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 130 号 (平成27年07月08日発行)

 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 13年ぶりに梅雨の時期に台風が3個発生しています。 13年前のことは忘れてしまいましたが、 調べてみると 2つが上陸、 1つが接近して、 記録的な大雨に見舞われて大きな災害をもたらしていました。 これからの予報に注意したいものです。

【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (06/24) 平成27年度第 2 回東北海区海況予報
・ (06/30) 平成27年度第 2 回瀬戸内海東部カタクチイワシ漁況予報
・ (07/06) マガキ浮遊幼生の簡易種判別方法を開発
・ (07/06) 平成27年度第 2 回日本海海況予報
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
◆ お知らせ
・ (07/08) 宮古湾にホシガレイ稚魚 3万尾を放流
・ (07/24、 07/25、 08/04) 研究所一般公開開催のお知らせ
・ (07/28 - 08/02) 夏休み子ども展示開催のお知らせ
・ (08/09) 第 2 回海の科学講座 in 九州開催のお知らせ
◆ 大型クラゲ情報について
◆ 東日本大震災関連情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆平成27年度第 2 回東北海区海況予報
 今後 (7月〜 8月) の見通しは、 近海の黒潮続流の北限位置は平年並みからやや北よりで、 親潮第 1 分枝の張り出しは平年並みで推移して、 常磐沖の暖水塊は金華山沖の暖水塊に取り込まれて、 常磐沖に冷水域が形成されると予想されます。


◆平成27年度第 2 回瀬戸内海東部カタクチイワシ漁況予報
 今後 (7月〜 8月) の来遊量は、 シラスは大阪湾と播磨灘北西部を除いて平年を下回る、 カタクチイワシ (小羽から大羽) は前年を下回ると予想されます。


◆マガキ浮遊幼生の簡易種判別方法を開発
 海水中に分布する二枚貝幼生のうち、 マガキ浮遊幼生がどれぐらい出現しているかを、 すばやく簡単に調べることができる方法を開発しました。 これにより、 採苗器を適切な時期に設置することが可能となり、 効率よく種ガキを採集することで全国の養殖マガキの安定生産に貢献できるものと考えます。


◆平成27年度第 2 回日本海海況予報
 今後 (7月中旬〜 9月) の見通しは、 対馬暖流域の表面水温は "やや高め" で、 対馬暖流域の50メートル深水温は、 日本海西部では "平年並み" 、 北部では "やや高め" で経過すると予想されます。



【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 70  「サザエ」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第70回は、 "刺し身" や "つぼ焼き" などでおいしい 「サザエ」 を紹介します。


 サザエは 「古腹足目サザエ科」 に分類される巻き貝で、 太平洋側では千葉県の外房から九州の南端まで、 日本海側は北海道北部を除く全域の潮間帯 (満潮時の海岸線と干潮時の海岸線の間の部分) から水深40メートルまでの岩礁に生息しています。

 サザエは、 5月から 9月の水温が20度から25度へ上昇する時期に産卵します。 受精してから数時間で卵の中で幼生 (トロコフォア) が回転運動を始めます。 水温が25度ぐらいであれば、 約11時間後にふ化して、 ベリジャーと呼ばれるほぼサザエの形をした幼生が海中を浮遊します。 27時間後には海底に沈んで岩などにくっついて成長します。 100日後には殻の大きさが 3ミリほどに育ちます。

 海底で、 カジメやホンダワラ類などの海藻を食べて成長します。 成長は暖かいところほど早く、 1年で殻の大きさが40ミリ、 2年で60ミリ、 3年で100ミリぐらいになります。

 サザエの漁獲量は、 2011年は6,227トン、 2012年は5,490トン、 2013年は5,650トンとなっています。

 サザエの資源を増やすため、 人の手でサザエを産卵させて 3センチ程に育てたものを放流しています。 その他にも、 小さいものを逃がしたり、 休漁期間や休漁場所を設定したりして、 サザエを安定して漁獲できるようにしています。

 サザエは、 つぼ焼きや刺し身などでおいしい貝です。 つぼ焼きは、 漁港近くや海水浴場などで良く目にしますね。 サザエの貝殻をよく見ると、 角のような突起があるものとないものがいます 。波の荒い場所は角のある貝殻、 波の穏やかな場所は角のない (少ない) 貝殻になる傾向があります。 味に違いが出るわけではありませんが、 貝殻を集めて夏休みの自由研究にしても良さそうですね。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/


【刊行物のお知らせ】
今号では、刊行物のお知らせはありません。


【お知らせ】
◆ 宮古湾にホシガレイ稚魚 3万尾を放流
 東北区水産研究所宮古庁舎で種苗生産した、 ホシガレイ稚魚 (9.5センチ、 167日齢) 3万尾を、 7月 8日に岩手県宮古湾に放流します。
 今回の放流は、 成長、 生残、 食性等の調査を行い、 震災後で回復過程にある藻場、 干潟域の生物生産力を利用した増殖技術を開発することを目的としています。

詳しくはこちらから →  http://tnfri.fra.affrc.go.jp/press/h27/index.html

◆ 研究所一般公開開催のお知らせ
 水研センターでは、 研究の内容や成果を多くの皆さまに知っていただくために、 研究所の一般公開を実施しています。 7月下旬から 8月上旬に行う一般公開は以下のとおりとなっています。
 入場は無料ですので、 お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

日本海区水産研究所宮津庁舎施設公開
 ○ 日 時 : 平成27年 7月24日 (金) 10:00 〜 16:00
 ○ 場 所 : 日本海区水産研究所宮津庁舎 (京都府宮津市小田宿野)
 ○ その他 : 京都府農林水産技術センター海洋センターも同時に公開されます。
 詳しくはこちらから →  http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/event/h27ottp-miyazu/index.html

増養殖研究所南勢庁舎一般公開
 ○ 日 時 : 平成27年 7月25日 (土) 10:00 〜 15:00
 ○ 場 所 : 増養殖研究所南勢庁舎 (三重県度会郡南伊勢町)
 詳しくはこちらから →  http://nria.fra.affrc.go.jp/event/koukai15/nansei_a.html

増養殖研究所日光庁舎一般公開
 ○ 日 時 : 平成27年 8月 4日 (火) 9:00 〜 15:00
 ○ 場 所 : 増養殖研究所日光庁舎 (栃木県日光市中宮祠)
 詳しくはこちらから →  http://nria.fra.affrc.go.jp/event/koukai15/nikko_a.html


◆ 横浜みなと博物館での夏休み子ども展示開催のお知らせ
 横浜みなと博物館において、 小学生を対象とした夏休み子ども展示を開催します。 今回は、 サケをテーマに展示を行います。 お近くにお越しの際は、 お立ち寄り下さい。

○ 日 時 : 平成27年 7月28日 (火) 〜 8月 2日 (日)
○ 場 所 : 横浜みなと博物館無料展示スペース (横浜市西区みなとみらい)
○ その他 : 地下 1階常設展示室と日本丸をご覧になる場合は、 有料となります。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/event/
横浜みなと博物館HPはこちらから →  http://www.nippon-maru.or.jp/port-museum/

◆ 第 2 回海の科学講座in九州開催のお知らせ
 西海区水産研究所は、 8月 9日に福岡管区気象台、 九州大学応用力学研究所と共同で、 「第 2 回海の科学講座 in 九州 〜海を測る〜 」 を開催します。
 参加は無料となっていますので、 ぜひご参加ください。

○ 日 時 : 平成26年 8月 9日 (日) 13:00 〜 16:00
○ 場 所 : 九州大学西新プラザ大会議室 (福岡市早良区西新)

詳しくはこちらから →  http://snf.fra.affrc.go.jp/event/index.html


【大型クラゲ情報について】
 大型クラゲの出現動向について、 迅速に情報提供を行っていきます。 7月 3日に、 「大型クラゲの出現状況 (国際フェリー調査結果等) について (第 1 報) 」 を発信しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/index.html


【東日本大震災関連情報について】
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の要請により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html


【今月の壁紙】
 水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
 2014年 7月, 8月の写真は、 「アイナメ若魚 (約15センチ) 」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
 水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 7月20日は 「海の日」 です。

 国民の祝日に関する法律 (昭和23年法律第178号) によると、 「海の恩恵に感謝するとともに、 海洋国日本の繁栄を願う」 ために、 国民の祝日として 7月の第 3月曜日を 「海の日」 と定めています。
 海の日前後に海に関するイベントが各地で催されます。 時間を見つけて参加したいものです。  (担当:O)


【配信手続き】
配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

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  その際には、お手数をおかけしますが、ご利用のメールソフトにおいて、「1.迷惑メールではない」というマークをつけ
  ていただき、「2.差出人をセーフリストに追加」していただきますようお願いいたします。

配信解除、配信先変更等 →  http://www.fra.affrc.go.jp/mail/index.html
ご意見・ご感想等 → www@fra.affrc.go.jp