FRA:国立研究開発法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 131 号 (平成27年08月12日発行)

 立秋をすぎ、 暦の上では秋を迎えています。 残暑厳しい日が続いていますが、 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 夏休みで、 帰省や旅行に出かけている方がおられるかと思います。 くれぐれも体調をくずさないよう、 こまめな水分補給と十分に栄養をとり、 規則正しい生活を送って残り少ない夏を楽しみたいものです。

【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (07/09) アマモ場の生態系はヨコエビや巻貝などが支えていることを世界規模で証明
・ (07/16) 八代海の赤潮発生と気象との関係を明らかにしました
・ (07/27) 平成27年度第 1 回太平洋スルメイカ長期漁況予報
・ (07/27) 平成27年度第 2 回日本海スルメイカ長期漁況予報
・ (07/31) 平成27年度北西太平洋サンマ長期漁海況予報
・ (08/03) 平成27年度第 1 回太平洋いわし類 ・ マアジ ・ さば類長期漁海況予報
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「FRAnews」 を刊行
・ 「おさかな瓦版」 を刊行
◆ お知らせ
・ (08/22、 09/05) 研究所一般公開開催のお知らせ
・ (08/19 〜 21) ジャパン ・ インターナショナル ・ シーフードショーに出展
◆ 大型クラゲ情報について
◆ 東日本大震災関連情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆アマモ場の生態系はヨコエビや巻貝などが支えていることを世界規模で証明
 北半球の温帯から亜寒帯に広がるアマモの分布域15カ所で大規模な野外実験を行ったところ、 ヨコエビや巻貝などの小型無脊椎動物がアマモを覆ってしまう藻類を食べることで、 アマモの成長を促すとともに枯れるのを防いでいることを初めて明らかにしました。
 この研究の成果は、 今後のアマモ場の保全に大きく寄与することが期待されます。


◆八代海の赤潮発生と気象との関係を明らかにしました
 過去25年の発生状況と 1月から 6月までの気象データを解析したところ、 八代海でのシャットネラ赤潮は、 2月から 4月の平均気温 (アメダス八代) が高く、 九州南部の梅雨入りが遅い傾向にある、 の両方の条件が重なる年に大規模発生が起こることがわかりました。


◆平成27年度第 1 回太平洋スルメイカ長期漁況予報
 今後 (8月〜 9月) の見通しは、 来遊量が常磐から道南太平洋海域は前年並み、 道東太平洋海域は前年を下回る、 魚体の大きさは、 道東太平洋海域と津軽海峡から道南太平洋海域は前年より大きい、 常磐から三陸海域は前年並みと予想します。


◆平成27年度第 2 回日本海スルメイカ長期漁況予報
 今後 (8月〜 12月) の見通しは、 来遊量は前年および近年 (平成22年から26年の 5年間) 平均を下回り、 道南、 津軽では漁期後半に12月の漁獲量が多かった前年を下回るものの、 近年平均並みに回復すると予想します。


◆平成27年度北西太平洋サンマ長期漁海況予報
 今後 (8月〜 12月) の見通しは、 日本近海への来遊が遅れ、 8月の漁況は低調であるが 9月に上向く、 漁期を通じた来遊量は昨年を下回る、 漁期前半は大型魚の割合が高いがその後中小型魚の割合が増加すると予想します。


◆平成27年度第 1 回太平洋いわし類 ・ マアジ ・ さば類長期漁海況予報
 今後 (8月〜 12月) の来遊量の見通しは、 マイワシは前年を上回る海域が多い、 カタクチイワシは前年を下回る海域が多い、 ウルメイワシは前年を下回る海域が多いが全体として前年を上回る、 マアジは低水準ながらも前年並み〜上回る海域が多い、 マサバは前年並み、 ゴマサバは伊豆諸島以西では前年を下回る海域が多く犬吠以北では前年を上回ると予想します。



【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 71  「ゴマサバ」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第71回は、 "塩焼き" や "みそ煮" などでおいしい 「ゴマサバ」 を紹介します。


 ゴマサバは 「スズキ目サバ科」 に分類される魚で、 黒潮の暖かい海水が流れる東シナ海から三陸沖に生息しています。 近年は、 海水温が上昇していることから、 北海道の太平洋側まで生息域が広がっています。 今回は、 太平洋側に生息するゴマサバを紹介したと思います。

 太平洋のゴマサバは、 12月から翌年 6月にかけて足摺岬周辺より西の黒潮周辺域や伊豆諸島周辺域で、 水温が17度から22度の時期に産卵します。 尾叉長 (上あごの先端から尾びれの中央のくぼんだところまでの長さ) が 5センチになるまでは 1日に約 1ミリ成長します。 それ以降は成長が早く、 1年で25〜32センチ、 2年で30〜36センチになります。

 ゴマサバとマサバをあわせたさば類の漁獲量は、 2012年は443,808トン、 2013年は385,532トン、 2014年は501,900トンとなっています。 ゴマサバだけの漁獲量のデータはありませんが、 市場での水揚げ銘柄や混獲率調査に基づいて推定すると、 太平洋側では2011年は179,812トン、 2012年は134,995トン、 2013年は106,768トンが漁獲されたと考えられます。

 ゴマサバの資源量は、 1990年代後半以降高い水準にあります。 今後も漁獲量は同じ水準を維持すると考えられますが、 継続的に利用できるように漁獲量の管理が必要です。

 ゴマサバは、 体側にゴマを散らしたような模様があるのが特徴です。 厳密にマサバとゴマサバを見分けるには、 頭に近い第 1背びれのトゲの数と、 第 1背びれと尻びれに近い第 2背びれとの間隔の違いで行います。 見分けがつかない時は試してみて下さい。

 ゴマサバは、 塩焼きやみそ煮、 揚げ物などでおいしい魚です。 もちろん、 鮮度が良ければ刺し身やしめ鯖でもおいしいです。 また、 加工品として 「さば節」 もあります。 春に産卵が終わり、 エサをたくさん食べて脂を蓄え始めた今が旬ですので、 ぜひ夏の魚を味わって下さい。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/
 わが国周辺の水産資源の現状を知るために →  http://abchan.fra.go.jp/


【刊行物のお知らせ】
◆ 「FRAnews」 第43号を刊行しました
 水研センターの広報誌 「FRAnews」 第43号を刊行しました。 今号の特集は、 「国際連携 ・ 協力」 です。
 水研センターが実施している国際共同研究や研究交流、 国際会議などへの協力について、 わかりやすく紹介しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#fnews

◆ 「おさかな瓦版」 第66号を刊行しました
 水研センターのニュースレター 「おさかな瓦版」 第66号を刊行しました。 シリーズ 「いろんな漁業」 では、 「いか釣り漁業」 をとりあげています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#letter


【お知らせ】

◆ 研究所一般公開開催のお知らせ
 水研センターでは、 研究の内容や成果を多くの皆さまに知っていただくために、 研究所の一般公開を実施しています。 8月下旬から 9月上旬に行う一般公開は以下のとおりとなっています。
 入場は無料ですので、 お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

東北区水産研究所塩釜庁舎一般公開
 ○ 日 時 : 平成27年 8月22日 (土) 10:00 〜 15:00
 ○ 場 所 : 東北区水産研究所塩釜庁舎 (宮城県塩釜市新浜町)
 詳しくはこちらから →  http://tnfri.fra.affrc.go.jp/event/h27/koukai/jouhou.html

瀬戸内海区水産研究所廿日市庁舎一般公開
 ○ 日 時 : 平成27年 9月 5日 (土) 10:00 〜 15:00
 ○ 場 所 : 瀬戸内海区水産研究所廿日市庁舎 (広島県廿日市市丸石)
 詳しくはこちらから →  http://feis.fra.affrc.go.jp/event/index.html


◆ ジャパン ・ インターナショナル ・ シーフードショーに出展
 水研センターは、 8月19日から 21日に東京ビッグサイトで開催される第17回ジャパン ・ インターナショナル ・ シーフードショーに出展します。 あわせて、 第27回技術交流セミナーを通じて、 最新の研究成果の一部を紹介します。
 参加は無料ですが、 事前に登録する必要があります。

○ 日 時 : 平成27年 8月19日 (水) 〜 8月21日 (金)
○ 場 所 : 東京ビッグサイト (東京都江東区有明)

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/plaza/invitation27.html
シーフードショー開催案内及び参加登録はこちらから →  http://www.exhibitiontech.com/seafood/tokyo_seminar.html


【大型クラゲ情報について】
 大型クラゲの出現動向について、 迅速に情報提供を行っていきます。 8月 3日に、 「大型クラゲの出現状況 (国際フェリー調査結果等) について (第 2 報) 」 を発信しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/index.html


【東日本大震災関連情報について】
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の要請により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html


【今月の壁紙】
 水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
 2014年 8月, 9月の写真は、 「須崎のカジメ」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
 水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 8月19日は 「俳句記念日」 です。

 俳句の楽しさ、 奥深さ、 季節感の大切さなどを知ってもらうことを目的として、 俳句作家が主催する俳句の会が、 「は (8) い (1) く (9) 」 の語呂合わせから 8月19日を俳句記念日として制定しました。
 季語、 切れ字、 自然をテーマにするのが俳句だそうです。 私が考えると川柳にしかなりません。 教養が足りないようです。  (担当:O)


【配信手続き】
配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

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  その際には、お手数をおかけしますが、ご利用のメールソフトにおいて、「1.迷惑メールではない」というマークをつけ
  ていただき、「2.差出人をセーフリストに追加」していただきますようお願いいたします。

配信解除、配信先変更等 →  http://www.fra.affrc.go.jp/mail/index.html
ご意見・ご感想等 → www@fra.affrc.go.jp