おさかな通信 第 135 号 (平成27年12月09日発行)

 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 本年も残すところ 3週間あまりとなりました。 皆さまにとって、 本年はどのような 1年だったでしょうか。
 忘年会等で外出する機会が増えるかと思います。 インフルエンザやノロウイルスなどに感染しないよう、 手洗いやうがい、 マスク着用など予防対策を行い、 元気に新年を迎えたいものです。


【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (11/27) 平成27年度日本海さば類 ・ マアジ ・ マイワシ ・ ブリ長期漁況予報
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「おさかな瓦版」 第68号を刊行
・ 「西海 (せいかい) 」 第18号を刊行
・ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 第19号を刊行
◆ お知らせ
・ 「さかなと森の観察園」 の休園について
・ (12/18) 第16回広島湾研究集会の開催について
◆ 大型クラゲ情報について
◆ 東日本大震災関連情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ 平成27年度日本海さば類 ・ マアジ ・ マイワシ ・ ブリ長期漁況予報
 今後 (11月 ~平成28年 3月) の来遊量の見通しは、 さば類 (島根県 ~ 新潟県) は前年並み、 マアジ (島根県 ~ 新潟県) は前年を下回る、 マイワシ (島根県 ~ 新潟県) は前年を上回る、 ブリ (兵庫県 ~ 新潟県) は 0歳魚と 1歳魚は前年を下回る、 2歳以上魚は前年を上回ると予想します。



【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち - 75  「アカムツ」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第75回は、 刺し身や寿司、 煮付け、 塩焼きでおいしい 「アカムツ」 を紹介します。


 アカムツは、 スズキ目ホタルジャコ科に分類される魚で、 名前に 「ムツ」 と付いていますが、 形が似ているだけでムツの仲間ではありません。 北海道から沖縄までの広い範囲の200メートル前後の水深にすんでいて、 特に九州から山陰にかけて、 主にはえ縄や底びき網で多く水揚げされています。

 大きな目を持ち、 やや平たく、 背からお腹にかけて鮮やかな赤色をしています。 口を開けると 「のど」 の部分が黒いので、 主に日本海側で 「ノドグロ」 と呼ばれます。 寿命はオスが 5歳、 メスが10歳と考えられています。 メスのほうが大きくなり、 長生きのようで、 オスでは30センチ、 メスでは50センチ、 2キロぐらいになるものもいます。 昔から高価でしたが、 最近はテニスの錦織選手の好物として有名になり、 さらに価格が上がっています。 高いものでは、 1尾 1万円以上することもあります。

 アカムツは 3歳 (約20センチ、 150グラムほど) で大人になり、 8月の終わりから10月ごろに卵を産みます。
 うまれた卵は直径約 1ミリです。 とても成長が遅い魚で、 ふ化しておよそ90日で全長 3センチ、 1年たっても10センチにしかなりません。 ふ化してから稚魚まではカイアシ類という動物プランクトンを主な餌としています。 大きくなると、 鋭い歯でカタクチイワシなどの小魚や、 エビ、 カニなどを食べて育ちます。

 アカムツは 「白身のトロ」 といわれるほど脂がよくのっていて、 とてもおいしい魚です。 煮つけ、 焼きものなどで食べられることが多いですが、 特に皮の部分をあぶった刺し身は、 一口食べればだれもがびっくりするおいしさです。
 多くの魚は卵を産む前が脂がのっておいしい時期だといわれていますが、 アカムツは一年中いつでも脂がのっているので、 いつ食べてもおいしく感じます。

 アカムツはどこでどのように成長し、 暮らしているのかよく分かっていません。
 水研センターでは、 おいしいアカムツを減らさないようにして、 これからもずっと食べられるように、 船で網をひいてアカムツを獲り、 子どもから大人になるまでの生活を調べたり、 漁師さんが獲ったアカムツの数や大きさなどのデータを集め、 どの大きさのものをどのくらい獲っても減らないのか、 などの研究をすすめています。 また、 漁をする網の目の大きさや網の形などを工夫して、 小さいアカムツを獲らないようにする研究もしています。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/
 おさかな瓦版 「No.43 : アカムツ」  →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/letter/no43.pdf
 日本海のさかなたち 「Vol.1 : アカムツ」  →  http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/kids/akamutsu/index.html


【刊行物のお知らせ】
◆ 「おさかな瓦版」 第68号を刊行しました
 水研センターのニュースレター 「おさかな瓦版」 第68号を刊行しました。 シリーズ 「いろんな漁業」 では、 「底びき網漁業」 をとりあげています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#letter

◆ 「西海 (せいかい) 」 第18号を刊行しました
 西海区水産研究所は、 研究活動、 成果やトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「西海 (せいかい) 」 を発行しています。
 今号では、 「クロマグロ産卵場での資源生態調査」 や 「ハタ類フィールドガイドの紹介」 などを掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://snf.fra.affrc.go.jp/print/index.html

◆ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 第19号を刊行しました
 沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会の活動の一環として、 ニュースレターを定期的に発行し、 地域の取り組み事例などをわかりやすく紹介しています。
 今号では、 普及指導の現場からと漁具診断をぞれぞれ 1件、 前号に引き続き値段のあまりつかない地魚にスポットをあてて、 浜値の向上を行うことから始まった取り組み事例を掲載しています。



【お知らせ】
◆ 日光の 「さかなと森の観察園」 の休園について
 12月 1日から2016年 3月20日まで冬季休園とさせていただきます。 来春のご来場をお待ちしております。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/nikko/inform.html

◆ 第16回広島湾研究集会の開催について
 瀬戸内海区水産研究所は、 水産海洋学会、 広島県立総合技術研究所水産海洋技術センター、 産業技術総合研究所地質調査総合センター、 広島大学大学院生物圏科学研究科 ・ 流域圏環境再生プロジェクト研究センターとともに、 「広島湾におけるカキ採苗の好不調の原因を探る」 をテーマに第16回広島湾研究集会を開催します。
 参加の申込みや費用は必要ありませんので、 ご参加下さい。

○ 日 時 : 平成27年12月18日 (金) 13:00 ~ 16:45
○ 場 所 : 広島市西区民文化センター (広島市西区横川新町)

詳しくはこちらから →  http://feis.fra.affrc.go.jp/topics/151218_hiroshimawan_kenkyu_syuukai/topics_hirosimawan_kenkyu_syuukai.html


【大型クラゲ情報について】
 大型クラゲの出現動向について、 迅速に情報提供を行っています。 11月25日に東シナ海 ・ 黄海での目視観測、 11月27日に韓国国立水産科学院が行った韓国沿岸におけるクラゲ情報を発信しました。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/index.html


【東日本大震災関連情報について】
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の依頼により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html


【今月の壁紙】
 水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
 2014年12月, 2015年 1月の写真は、 「水中のクリスマスツリー (イバラカンザシ) 」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
 水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 「今年の漢字」 は、 1995年から漢字の持つ素晴らしさや奥深い意義を伝えるための啓発活動の一環として公益財団法人日本漢字能力検定協会が始めました。 毎年年末に一年の世相を表す漢字一字を全国から募集しています。
 そして、 最も応募数の多い漢字を12月12日 (いい字一字) の 「漢字の日」 に、 京都 ・ 清水寺で森清範貫主の揮毫により発表しています。 そして、 一年の出来事を清めるとともに新年が明るい年になることを願い、 清水寺にて奉納の儀式が行われています。  (担当:A)


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