おさかな通信 第 154 号 (平成29年07月12日発行)

 読者の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
 そろそろ梅雨が明ける時期と思っていたところ、九州北部をはじめ各地で大雨が猛 威をふるいました。被害にあった方々にはお見舞い申し上げるとともに、今後の天気 予報等に注意しながら警戒したいところです。


【目次】
◆ プレスリリース報告
・(06/23)平成29年度第2回東北海区海況予報
・(06/30)平成29年度第2回瀬戸内海東部カタクチイワシ漁況予報
・(07/07)平成29年度第2回日本海海況予報
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
◆ お知らせ
・研究所一般公開開催のお知らせ(7月,8月開催分)
・ (08/06)第4回海の科学講座in九州開催のお知らせ
◆ 今月の壁紙
◆ 採用情報
◆ 契約に関する情報
◆ Facebookについて
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ 平成29年度第2回東北海区海況予報
 今後(6月下旬~7月)の見通しは、黒潮続流の北限位置は平年並みで推移、親潮第1分枝の張り出しはかなり南偏で推移、常磐はるか沖の暖水塊は南西に移動すると予測します。


◆ 平成29年度第2回瀬戸内海東部カタクチイワシ漁況予報
 今後(7月~8月)の見通しは、シラスは平年並みか下回る、カタクチイワシ(小羽から大羽)は前年を上回ると予測します。


◆ 平成29年度第2回日本海海況予報
 対馬暖流域の表面水温はやや高めで経過し、対馬暖流域の50m深水温は日本海北部及び西部ともにやや高めで経過すると予測します。



【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち - 89 「アイナメ」

 食用にされる身近な魚介類を紹介していきます。第89回は、アユのような習性を持つ「アイナメ」を紹介します。

 アイナメは、カサゴ目アイナメ科に属している海水魚です。北海道から九州、朝鮮半島南部、渤海、黄海などの沿岸に生息しています。成魚はふつう全長30cm程度ですが、大きいものは60cmにもなります。浅い岩礁域やテトラポッド、防波堤などの陰にいて、小魚やエビ、カニなどの甲殻類、ゴカイなどの多毛類を捕食します。

 体色は保護色で、黄褐色、赤褐色、茶褐色など生息場所によって様々です。近縁種のクジメと形が似ていますが、アイナメは尾びれが三角形に角ばっていることで区別できます。また、アイナメの側線は体側中央だけでなく背びれ、腹びれ、尻びれの根元に計5本ありますが、クジメの側線は体側の1本だけです。

 産卵期は秋から冬で、オスが卵を保護する習性が知られています。産卵期になると、オスは黄色の婚姻色に変わり、岩礁域の窪みなどに縄張りを持ち、メスに求愛運動をして、縄張りに産卵させます。オスはメスを次から次へと誘い込み産卵させるので、卵は緑褐色や赤紫色の大きな塊となります。産卵後、メスは去りますが、オスは卵のそばに残って、ふ化するまでの約1ヶ月間、卵を守ります。アイナメには仲間の卵を食べる習性があり、卵を巡ってアイナメ同士が戦うこともしばしばあるようです。

 アイナメは、古くから各地で好んで食されてきたため、各地で様々な呼ばれ方をされています。漢字でも、鮎のように縄張りを持つことから「鮎魚女」「鮎並」、美味な魚の意味から「愛魚女」の字が当てられたとの説があります。また、関西・四国地方では「アブラメ」などとも呼ばれているそうです。広島地方では籾種失(もみだねうしない)とも呼ばれますが、これはあまりに美味しく、来年の籾種にする米まで食べてしまうことに由来するそうです。

 アイナメは皮に旨みのある魚で、皮をあぶった焼き霜造りは大変美味とされています。焼き物としては塩焼き、ボイル焼き、山椒焼きなどで食するのが一般的です。また、夏のアイナメは脂がのっており、刺身で食べるとこの脂がとても甘いといわれます。

 その他には、煮付けや揚げ物などとしてもおいしくいただけますが、小骨の多い魚なので、調理の際には少々注意が必要です。

 詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 →水生生物情報データベース


【刊行物のお知らせ】
◆ 今号では、刊行物のお知らせはありません。


【お知らせ】
◆ 研究所一般公開開催のお知らせ
 水産研究・教育機構では、研究の内容や成果を多くの皆さまに知っていただくために、 研究所の一般公開を実施しています。7月、8月に行う一般公開は以下のとおりとなっています。
 入場は無料ですので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

 日本海区水産研究所宮津庁舎一般公開
  ○日 時:平成29年7月28日(金) 10:00~16:00
  ○場 所:日本海区水産研究所宮津庁舎(京都府宮津市)


 増養殖研究所南勢庁舎一般公開
  ○日 時:平成29年7月29日(土) 10:00~15:00
  ○場 所:増養殖研究所南勢庁舎(三重県度会郡南伊勢町)


 中央水産研究所横須賀庁舎一般公開
  ○日 時:平成29年8月5日(土) 10:00~15:00
  ○場 所:中央水産研究所横須賀庁舎(神奈川県横須賀市)


 中央水産研究所日光庁舎一般公開
  ○日 時:平成29年8月23日(水) 9:00~15:30
  ○場 所:中央水産研究所日光庁舎(栃木県日光市)


 東北区水産研究所塩釜庁舎一般公開
  ○日 時:平成29年8月26日(土) 10:00~15:00
  ○場 所:東北区水産研究所塩釜庁舎(宮城県塩釜市)


◆ 第4回海の科学講座in九州開催のお知らせ
 西海区水産研究所は、8月6日に福岡管区気象台、九州大学応用力学研究所と共同で、 「第4回海の科学講座 in 九州 ~海を測る~ 」 を開催します。
 参加は無料となっていますので、 ぜひご参加ください。

  ○日 時:平成29年8月6日(日) 13:00 ~ 16:00
  ○場 所:九州大学西新プラザ大会議室 (福岡市早良区西新)


【今月の壁紙】
 水産研究・教育機構は壁紙カレンダーを無料で配布しています。
 2017年7月、8月の写真は、「水産大学校カッター部」です。



【採用情報について】
 水産研究・教育機構では、平成30年4月に船舶職員の採用を予定しております。



【契約に関する情報】
 水産研究・教育機構の入札等に関する情報を、ホームページ上で公表しています。



【Facebookについて】
 水産研究・教育機構では、Facebookを通じて様々な情報を発信しています。アカウントをお持ちの方もお持ちでない方も、是非一度、覗いてみて下さい。



【編集後記】
 梅雨が明けずじめじめした日が続いている地域もあるかと思いますが、この時期、食中毒やカビには気をつけたいところです。食材や手を良く洗い、包丁やまな板などの調理器具、タオル・ふきんもこまめに洗って消毒するなど、予防に心がけたいですね。   (担当:W)


【配信手続き】
配信停止、配信先変更等はこちらから手続き願います。
また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

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