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        おさかな通信 (水研センターメールマガジン)
 
          第 6 号     平成17年3月9日                      
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 平成16年度もあと僅か。卒業式に入学式、進級・進学・就職の準備
に転勤など、送別会やお引っ越し、そして決算など行事と業務に日々
追われる季節となりました。
 そんな忙しさの中、ふと外に目をやると梅の季節が終わりつつあり、
桜の木が少しずつ芽吹いてきているのが、春の訪れを感じさせてくれま
す。
 先週の積雪にはビックリいたしましたが、春は、もうすぐそこまでやって
来ていたんですね。
 
 
 
【目次】
 
 ◆シリーズ          「世界の海から」のテーマで連載中です
 ◆調査船運航状況     今回は水研センター船4隻のご紹介です    
 ◆お知らせ           イベントのご案内ほか
 ◆ローカル便り       各部・各研究所等より
 ◆プレスリリース報告    2月9日リリース   
 ◆編集後記         担当者のぼやき
 ◆配信手続き        配信停止・配信先変更等
 
 
 
【シリーズ】
 
世界の海から
  ・・日本人の食卓には世界のさかながいっぱい!・・
 
 シリーズ第5号は マイワシ、日本産が不漁なためアメリカなどから
輸入されています。
 
 1980年代は日本産マイワシ(Saldinops melanostictus )の豊漁時
代でした。日本だけで最大450万トンが漁獲されたばかりか、ロシア、
韓国の漁獲を合わせると、最大540万トンが漁獲されたのです。
 極東において単一魚種から挙げられた漁獲としては史上最大とい
っていいでしょう。残念ながら1990年代にはいると漁獲量は急速に
減少し、近年は僅か6万トン程度で推移しています。
 マイワシなどのいわし類は昔から豊凶を繰り返してきました。現在、
日本産マイワシの資源は低水準期に入っているのです。最近の研究
では海洋環境などの周期的な変動が資源変動に大きく影響している
らしいことがわかってきました。このため、漁獲上限を低く抑えて環境
の好転による資源の回復に備えるよう、現在、提言されています。
 
 日本産マイワシの写真、生物学的特性をみる
  → http://aquadb.nrifs.affrc.go.jp/~aquadb/cgi-bin/speciesinfo.cgi?LANG=jp&TTAXID=41697&TARGET=1
 
 資源評価をみる
  →http://abchan.fra.go.jp/digests16/html/1601.html
 
 資源変動と海洋環境との関係についての研究成果をみる
  →http://abchan.fra.go.jp/pr/iwashi-pamp/p1.html
 
 一方、マイワシの輸入は2000年以降増加し、丸干し、缶詰などの
加工原料、まぐろはえなわ漁業の餌として使用されています。2003
年に輸入されたマイワシ4.4万トンのうち、3.6万トンはアラスカからカ
リフォルニア湾まで分布するカリフォルニアマイワシ(Sardinops sagax
英名Pacific sardine)です。このさかなは日本産マイワシとも近縁で
す。1930年代に最大約79万トン漁獲されました。その後資源が低水
準となっていましたが、1990年台以降漁獲がやや回復し、2002年に
はメキシコ、アメリカなどにより約72万トンが漁獲されています。
 この2月、近所の川崎市中央卸売市場北部市場で、立派なマイワ
シが売られていました。尾叉長(おさかなの大きさを測る方法で、口
の先から尾鰭のきれこみまでの長さ)25cm程度の丸干し(220g)が
1尾110円、尾叉長24cm程度のひらき生干しパック入り(150g)が1枚
130円でした。体側にある黒点(日本産マイワシにも黒点はあり、別
名ナナツボシの由来になっています)がクッキリしており、体側中央
にある約10-12個ぐらいの黒点の列の上と下にもそれよりは少ない
黒点の列があり、また、えらぶたに放射状のすじがありました。
 これらの特徴から、このマイワシは上記のカリフォルニアマイワシと
判断されます。
 さて、この立派なマイワシですが、焼いて大根おろしも古くからの
食べ方の常道ですが、テフロンのフライパンにオリーブオイルを熱し、
ニンニクのスライスとともに頭をおとした丸干しを、皮がカリカリにな
るまでこんがり焼いても(ふたをする)美味しいですよ!
 
 日本産マイワシですが、2050年までには再び資源回復が期待で
きるとの見方もあります。漁獲が回復したあかつきには、不漁時代
に培われた外国産マイワシの加工方法を活かして様々な加工が行
われることでしょう。加工された日本産マイワシを日本人はもとより
世界の人々の食卓に届けたいものです。ではナナツボシの資源回
復を祈ってカリフォルニアワインで乾杯!(水産情報展示室長) 
 
 
 
【調査船運航状況】
 
 ◆北光丸(北海道区水産研究所)は、3月3日から18日まで、北
  海道道東沿岸及び沖合海域で、親潮の海洋構造と生物環境の
  モニタリング、マイクロネクトン(小型遊泳動物:海中の動物プラン
  クトンを餌として食べ、マグロなどの大型魚類や海産哺乳類の餌
  となる、食物連鎖の重要な役割を果たしています)資源量・種組
  成の季節動態の解明を目的として調査航海を行っています。
 
  北光丸の詳細 
    → http://hnf.fra.affrc.go.jp/youran/hokko.htm
 
 
 ◆探海丸(北海道区水産研究所)は、3月4日から17日まで、先
  月に引き続き北海道太平洋沿岸海域及び根室海峡において、
  スケトウダラ卵及び仔魚の分布状態、海洋環境を把握を目的と
  して調査航海を行っています。
 
  探海丸の詳細 
    → http://hnf.fra.affrc.go.jp/youran/tankai-w.html
 
 
 ◆若鷹丸(東北区水産研究所)は、3月4日から17日まで、北海
  道道東及び三陸沖の混合・親潮海域において、マイクロネクトン
  の定量調査を目的として調査航海を行っています。
 
  若鷹丸の詳細 
    → http://tnfri.fra.affrc.go.jp/tnf/wakataka/index.htm
 
 
 ◆しらふじ丸(瀬戸内海区水産研究所)は、3月10日から19日ま
  で、土佐湾において、マイワシの主産卵群である春季産卵群の
  年齢組成、成熟状態及び産卵生態を解明し、併せて産卵場にお
  ける海洋環境と卵仔稚魚の分布量の把握を目的として調査航海
  を行います。
 
  しらふじ丸の詳細 
    → http://feis.fra.affrc.go.jp/intro/shirafuji.html
 
 
 
【お知らせ】
 
 ◆水産総合研究センターHPの各サイトをリニューアルしました
 
  水産総合研究センター各部・各研究所のホームページ12サイトに
 ついて、3月1日一斉にリニューアルしました。
  各サイトのデザインを一新、従来それぞれのサイトで独自に構成し
 ていた項目のうち、統一できる項目については整理統合のうえ共通
 化し、特色のある項目についてはそのまま活かすことで、利便性の
 向上を図りました。
  是非ご訪問ください。
 
  水産総合研究センターHP → http://www.fra.affrc.go.jp/
  栽培漁業センターHP → http://ncse.fra.affrc.go.jp/
  開発調査部HP → http://jamarc.fra.affrc.go.jp/
  北海道区水産研究所HP → http://hnf.fra.affrc.go.jp/
  東北区水産研究所HP → http://tnfri.fra.affrc.go.jp/
  中央水産研究所HP → http://nrifs.fra.affrc.go.jp/
  日本海区水産研究所HP → http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/
  遠洋水産研究所HP → http://fsf.fra.affrc.go.jp/
  瀬戸内海区水産研究所HP → http://feis.fra.affrc.go.jp/
  西海区水産研究所HP → http://snf.fra.affrc.go.jp/
  養殖研究所HP → http://nria.fra.affrc.go.jp/index-j.html
  水産工学研究所HP → http://nrife.fra.affrc.go.jp/
 
 
 ◆「ふるさとの食 にっぽんの食 全国フェスティバル」に出展します
 
  水産総合研究センターでは、3月19日〜21日の3日間、NHK放
 送センター前広場(東京都渋谷区)で開催される本イベントに出展し
 ます。
  当日は、かつお一本釣り体験コーナーやミニ水族館、おさかなク
 イズなどをご用意し、皆様のお越しをお待ちしています。
  是非、この機会にご近所お誘い合わせの上、お立ち寄りください。
 
  日 時  平成17年3月19日(土)〜21日(月) 10:00〜16:00
  場 所  NHK放送センター前広場ほか(東京都渋谷区)
  入場料  無料
 
  詳細はこちら → http://www.nhk.or.jp/shokuryo/
                 の「全国フェスティバル」へ
 
 
 ◆「おさかな瓦版」第3号を刊行しました
 
  このたび、当センターのニューズレター「おさかな瓦版」第3号を刊
 行しました。
  創刊号からのシリーズ「亀の不思議」や最新の研究成果から、お
 さかなクイズやおさかな一口メモなどのおさかなに関する豆知識ま
 で掲載しています。
  ニューズレターは、偶数月に発行していますので、次号につきま
 してもご期待ください。
 
  第3号はこちら 
    → http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/letter/no3.pdf
 
 
 
【ローカル便り】
 
 ◆リアルタイム海洋情報システムの公開(中央水研)
 
  当センター中央水産研究所では、ホームページ →
 (http://nrifs.fra.affrc.go.jp/temperature/)を通じたリアルタイム
 海況情報の発信を開始しました。現在、三重県片田定置漁場にお
 ける水温情報を提供しています。また、携帯電話のiモードでもアク
 セスできるよう設定されています。
  今後も様々な機関と連携して観測ブイの設置を展開し、本システ
 ムを拡充していく予定です。
 
 
 ◆瀬戸内通信第2号刊行(瀬戸内水研)
 
  瀬戸内海区水産研究所より、瀬戸内通信第2号が刊行されました。
  研究解説、絵で見る研究最前線、キーワード解説等、日頃の研究
 成果や最新情報をわかりやすく解説しています。
  是非ご訪問ください。
 
  詳細はこちら → http://feis.fra.affrc.go.jp/publi/index.html
 
 
 ◆しおさい第20号刊行(水工研)
 
  水産工学研究所より、広報誌「しおさい」第20号が刊行されました。
  各種最新の研究成果や、トピックスなどをわかりやすく解説しています。
  是非ご覧ください。
 
  詳細はこちら 
    → http://nrife.fra.affrc.go.jp/shiosai/contents.html
 
 
 
【プレスリリース報告】
 
 ◆「アブラタラバガニは実存するのか? −DNA分析によるタラバガニ類
   の種判別−」 2月9日リリース
 
  タラバガニとアブラガニはタラバガニ類に属するヤドカリの仲間であるた
 めよく似ていて、タラバガニの方が市場価格が高いためアブラガニをタラ
 バガニとして販売する業者があるようです。このため、北海道区水産研究
 所ではDNA分析技術による種判別法について検証しました。
  
詳細はこちら → 
 http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr16/170209/aburataraba1.htm
 
 
 
【編集後記】
 
 今日は3月9日。1日違いですが明日3月10日は「農山漁村女性の日」
です。
 
 「農山漁村女性の日」が3月10日と決められた由来は、3月上旬は農林
漁業の作業が比較的少ない時期であり、また、古くから女講等女性の自
主的な活動が行われ、女性が学習や話し合いをするために適切な時期で
あることなどによるものだそうです。
 
 また、農山漁村女性の3つの能力(知恵・技・経験)をトータル(10)に発
揮して欲しいという関係者の願いも込められているそうです。
 そのようなことで、農山漁村の各地域における女性の地位・役割の向上
を目指すために昭和63年に制定され、今年で18年目です。
 
 水産業及び漁村の役割は大きく、国民に対する水産物の供給のほか、
国民への健全なレクリエーションの場の提供、沿岸域の環境保全や国境
監視、海難救助への貢献など多面的であり、国民生活には不可欠かつ重
要な役割を果たしております。
 その水産業や漁村を支える多くの女性に感謝し、水産業に関わる男性と
して少しでもお役に立てればと心を新たにする小生でした。(広報係長) 
 
 
  
【配信手続き】
 
 配信停止、配信先変更等は下記アドレスまでメールにてご連絡願います。
 また、ご意見・ご感想等も、どしどしこちらまでお寄せください。
  
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編集・刊行・配信:
  独立行政法人 水産総合研究センター
    総合企画部 広報課 
  〒220−6115 
   神奈川県横浜市西区みなとみらいクイーンズタワーB15階
   TEL 045-227-2600(代) FAX 045-227-2700 
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