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おさかな通信 (水研センターメールマガジン)

第 64 号    平成22年1月13日
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 読者の皆さま、新年あけましておめでとうござまいす。
 本年もメールマガジンともども、水研センターをよろしくお願いします。


【目次】

 ◆シリーズ
    ・新シリーズ「食卓を彩るさかなたち」

 ◆お知らせ
    ・2009年水産総合研究センターの主なできごと
    ・おさかな瓦版を刊行
    ・FRANEWSを刊行
    ・東北水産研究レターを刊行
    ・北の海からを刊行
    ・潮音を刊行
    ・海洋水産資源開発事業の平成20年度調査結果概要を掲載

 ◆ローカル便り
    ・長崎ごんあじトレーサビリティ試行 消費者アンケートの結果
    ・珍魚 of the year 2009 in 宮古市の魚市場
    ・2010年1月の壁紙カレンダーを配布

 ◆プレスリリース報告
    ・新たな遠洋トロール漁場の確保に手応え
      〜南インド洋西部公海域における漁場開発調査を実施〜
    ・平成21年度第2回太平洋イワシ・アジ・サバ等長期漁海況予報

 ◆編集後記
    ・担当者のひとりごと

 ◆配信手続き
    ・配信停止・配信先変更等



【シリーズ】
  
◆食卓を彩るさかなたち − 5  「マダラ」


 私たち水産総合研究センターが調査・研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第5回は、鍋の具材として有名な「マダラ」を紹介します。

 
 マダラは、「タラ目タラ科」に分類される魚で、カリフォルニア州サンタモニカ湾から ベーリング海とオホーツク海を通って、茨城県沖を南限として弧を描くように北太平洋沿 岸に広く分布しています。

 12月〜3月が産卵期のマダラは、沿岸域で潮の流れが少なく砂泥質の、水深20m以上の底 層近くに数十万〜数百万個ほどの卵を産卵します。卵は、直径1〜2mm程度で、粘着性を持 っており、砂に軽く粘着してふ化を迎えます。

 ふ化したマダラは、湾内など比較的浅い場所でカニ類やエビ類の幼生を食べながら4〜8 cmの大きさまで成長します。成長するにつれ、深い場所へ生活の場所を移動していきます。 食性も、魚類、甲殻類(エビ・カニ)、イカ、タコなどを食べるようになります。

 マダラの成長は、海域や年による差がみられます。太平洋では北の方では遅く南の方で は早く成長します。満1歳で17〜23cm、満3歳で33〜58cm、満5歳で50〜75cm程度になりま す。寿命は8歳程度と考えられていますが、北の方ほど寿命が長くなり、アラスカ湾やベ ーリング海では11歳以上のものもみられます。

 マダラの漁獲量(全国)は、2005年に39,407トン、2006年は31,918トン、2007年には43,0 72トンとなっています。また、マダラ資源を増やすために、種苗生産や放流の技術開発研 究が行われています。

 マダラは脂肪分が極端に少ない白身魚で、ビタミン類の他にカリウム、カルシウム、鉄、 亜鉛などミネラルをバランス良く含んでいます。

 マダラは、フライや塩焼き、たらちり鍋として食べます。加工品としては、「棒だら( 三枚におろして頭と背を除去して天日干しにしたもの)」が有名です。また、白子(精巣) も大変おいしい食べ物で、栄養も豊富ですがコレステロールが気になる方は食べ過ぎには、 どうぞご注意下さい。

 マダラ(真鱈)という和名の由来は、「マダイ(真鯛)」や「マイワシ(真鰯)」など、その 魚を代表するもの(真のタラ)ではなく、背の模様が「まだら(斑)」だから「マダラ」とい うようです。


 詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。

   わが国周辺の水産資源の現状を知るために
    → http://abchan.fra.go.jp/index.html
   水生生物情報データベース
    → http://150.26.214.105/~aquadb/


【お知らせ】

◆2009年水産総合研究センター主なできごとについて

 2009年を振り返り、これまでプレスリリースやホームページなどでお知らせしたものの 中から、主な成果や社会的に反響の大きかったものについてとりまとめました。

 「ウナギの研究をリードする産卵海域の生態調査の成果」や「マグロの適正な保冷温度 やメカジキのおいしい食べ方を提案」など、10項目をピックアップしています。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr21/211225/

◆ニュースレター「おさかな瓦版」32号を刊行しました

 このたび、当センターのニュースレター「おさかな瓦版」32号を刊行しました。シリー ズ「沖縄のさかなたち」として「ヒメフエダイ」をとりあげています。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/letter/no32.pdf

   その他の刊行物は、こちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull-index.html

◆広報誌「FRANEWS」21号を刊行しました

 このたび、当センターの広報誌「FRANEWS」21号を刊行しました。今号の特集は、「海 老・蝦・エビ」です。

 日本に限らず世界的に需要の多い水産物の1つであるエビについて、エビというグルー プの学問上の分けられ方や、水産業における重要性についてわかりやすく紹介しています。

 また、今後のFRANEWSづくりの参考とさせていただくためにアンケートを行っています。 皆さまのご意見等をお待ちしていますので、ご協力をお願いします。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/news/fnews21.pdf

   アンケートはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/enq.html

◆「東北水産研究レター」14号を発行しました

 東北区水産研究所は、研究活動やその成果、あるいはトピックをわかりやすくお知らせ することを目的として「東北水産研究レター」を発行しています。

 今号には、「東北太平洋沿岸の混合域における溶存酸素の動態解明」と「海の森が消え る:磯焼けとウニの関係」が掲載されています。

   詳しくはこちらから
   →  http://tnfri.fra.affrc.go.jp/pub/letter/14/14.pdf

◆研究開発情報「北の海から」第6号を刊行しました

 北海道区水産研究所は、研究活動やその成果、あるいはトピックをわかりやすくお知ら せすることを目的として「北の海から」を発行しています。

 今号には、「北光丸によるベーリング海のサケ資源調査」と「マツカワ卵の質は取り巻 く環境が決める」が掲載されています。

   詳しくはこちらから
   →  http://hnf.fra.affrc.go.jp/H-jouhou/news/kankoubutsu/kitanoumikara06.pdf

◆研究開発情報「潮音(しおね)」第3号を刊行しました

 水産工学研究所は、研究活動やその成果、あるいはトピックをわかりやすくお知らせす ることを目的として「潮音(しおね)」を発行しています。

 今号には、「水産工学研究所の組織改編とこれまでの30年の歩み」や「平成21年度から 開始した主要な研究開発課題」などが掲載されています。

   詳しくはこちらから
   →  http://nrife.fra.affrc.go.jp/reprint/shione/shione_3.pdf

◆海洋水産資源開発事業の平成20年度調査結果概要を掲載しました

 開発調査センターが実施した、海洋水産資源開発事業に係る平成20年度調査結果の概要 を掲載しました。

   詳しくはこちらから
   →  http://jamarc.fra.affrc.go.jp/work/gaiyo-h20/gaiyo-h20.htm


【ローカル便り】

◆長崎ごんあじトレーサビリティ試行 消費者アンケートの結果について

 11月3日〜8日まで、中島水産株式会社(高島屋玉川店:東京都世田谷区)にて、長崎市新 三重漁協のごんあじで、鮮魚トレーサビリティシステムの試験販売を行いました。

 漁獲日、場所、漁獲者情報などが記録されたタグを装着したごんあじを購入いただいた 178名の方々にアンケートをお願いした、回答結果を集計しました。

   詳しくはこちらから
   →  http://ncse.fra.affrc.go.jp/06column/06colmn_068.html

◆「珍魚 of the year 2009 in 宮古市の魚市場」について

 宮古栽培漁業センターがある岩手県宮古市は、2009年9月に台風がいくつか三陸の沖を 通過して、以後も時々海が荒れています。その影響か、本来、宮古周辺で獲れるような魚 ではない、「ケショウフグ」、「リュウグウノツカイ」などが水揚げされました。

   詳しくはこちらから
   →  http://hnf.fra.affrc.go.jp/H-jouhou/todo/todo20.sec.pdf

◆2010年1月の壁紙カレンダーを配布しています

 栽培漁業の対象種や、めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、無料 で配布しています。

 2010年1月の写真は、「マツカワ(稚魚、日齢17)」です。

   詳しくはこちらから
   →  http://ncse.fra.affrc.go.jp/05pr/index.html


【プレスリリース報告】

◆新たな遠洋トロール漁場の確保に手応え〜南インド洋西部公海域における漁場開発調査
 を実施〜

 漁場の減少など厳しい状況にある遠洋トロール漁業の新たな漁場開発のための調査を実 施しており、その調査船が一定の成果を挙げて1月8日に仙台へ入港しました。

 今回は、昨年8月中旬から12月中旬までの4ヶ月間、南インド洋西部公海域を対象に中層 トロール操業による調査を行い、浮上したキンメダイなど約1,200トンを漁獲することがで きました。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr21/220112/

◆平成21年度第2回太平洋イワシ・アジ・サバ等長期漁海況予報について

   詳しくはこちらから
   →  http://abchan.fra.go.jp/gk21/20091217.pdf


【編集後記】

 本日、1月13日(旧暦)は「咸臨丸出航記念日」です。

 1860年(万延元年)に、勝海舟、福澤諭吉ら江戸幕府の遣米使節を乗せた軍艦「咸臨丸」 が、日米修好通商条約の批准書を交換するためにアメリカへ向け浦賀を出港した日とされ ています。(1月13日に品川を出港、横浜、浦賀に寄港し1月19日にアメリカに向けて浦賀 を出港したようです。)

 今年はどのような年になるのか、期待や不安が入り交じっていますが、良かったと思え るように過ごしたいと思います。



【配信手続き】

 配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
 また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

  配信解除、配信先変更等
  →  http://www.fra.affrc.go.jp/mail/index.html

  ご意見・ご感想等  →  www@fra.affrc.go.jp
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