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おさかな通信 (水研センターメールマガジン)

第 65 号    平成22年2月10日
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 読者の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
 立春がすぎ、春を迎える季節になりましたが、2月に入ってすぐに、本部のある横浜な ど関東平野部で積雪(2年ぶりだそうです)があったり、日本海側では大雪に見舞われた りと、まだまだ春が来るのが遠いような気がします。
健康には十分注意して、春の訪れを待ちましょう。


【目次】

 ◆シリーズ
    ・新シリーズ「食卓を彩るさかなたち」

 ◆お知らせ
    ・第10回技術交流セミナーの案内
    ・第14回地域水産加工技術セミナーの案内
    ・「西海」を刊行
    ・「瀬戸内通信」を刊行

 ◆ローカル便り
    ・ワムシ講座を開講
    ・2010年2月の壁紙カレンダーを配布
    ・北水研庁舎前浜の海面水温データの提供を開始

 ◆編集後記
    ・担当者のひとりごと

 ◆配信手続き
    ・配信停止・配信先変更等



【シリーズ】
  
◆食卓を彩るさかなたち − 6  「ブリ」


 私たち水産総合研究センターが調査・研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第6回は、照り焼きや寿司のネタとして有名な「ブリ」を紹介します。

 
 ブリは、「スズキ目アジ科」に分類される魚で、日本周辺海域や朝鮮半島東岸にかけて 広く分布しています。

 ブリは、海域によって産卵期が違います。東シナ海陸棚周辺では2〜3月頃、太平洋側の 高知県沿岸域では2〜5月頃、日本海側の能登半島周辺海域では3〜5月頃を中心に産卵しま す。だいたい、1匹当たり数十万から250万個ほどを産卵します。

 ふ化したブリは、流れ藻(ちぎれて浮遊している海藻)に隠れて生活し、主に動物プラン クトンを食べながら成長します。ブリは成長が早く、1歳で約40cm、2歳で約65cm、4歳で は80cm以上の大きさになります。食性もカタクチイワシやマアジなどの浮魚類や、ヒイラ ギ、イサキなどの底魚類なども食べるようになります。

 ブリは、ご存じのとおり出世魚と呼ばれています。モジャコ(稚魚)から始まり、関東で はワカシ(35cm以下)、イナダ(35〜60cm)、ワラサ(60〜80cm)、ブリ(80cm以上)と呼び名が 変わります。関西では、ツバス、ハマチ、メジロ、ブリと呼ばれます。また、魚屋や料理 店などでは、大きさに関わらずに養殖物をハマチ、天然物をブリと区別している場合もあ ります。

 ブリの漁獲量は、全国で54,890トン(2005年)、69,353トン(2006年)、72,200トン(2007 年)となっていて、主にまき網や定置網などの漁法で漁獲されています。養殖ブリは、こ こ数年16万トン前後の生産量で推移しています。

 ブリ養殖は、天然のモジャコを捕獲して、商品となるサイズまで育てます。しかしなが ら、豊凶に左右されるためモジャコを安定して入手することが難しいことから、卵からモ ジャコまで育てて養殖用の稚魚を生産する技術や、病気に負けないエサの開発などの研究 が行われています。

 ブリには、生活習慣病の予防などに効果があるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコ サペンタエン酸)が多く含まれています。また、貧血に効果がある鉄分などミネラルやビ タミンなどが、特に血合い部分に多く含まれています。

 ブリは、刺身や塩焼き、照り焼きなどにして食べます。個人的には、ブリ大根やカマ部 分の塩焼きなどが好きです。西日本では、出世できるようにとおせち料理として食べたり、 年末年始の贈答用に利用したりします。


 詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。

   わが国周辺の水産資源の現状を知るために
    → http://abchan.fra.go.jp/index.html
   水生生物情報データベース
    → http://150.26.214.105/~aquadb/
   おさかな豆知識
    → http://nrifs.fra.affrc.go.jp/kakou/mame/index.htm#buri


【お知らせ】

◆第10回技術交流セミナーを開催します

 2月16日、17日の両日に、第7回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー大阪 がアジア太平洋トレードセンターATCホール(大阪市住之江区)で開催されます。

 当センターは、会場内のブースで技術情報や試作品等の展示や、セミナールームでは3 件の講演を予定しています。

 ※参加は無料ですが、事前に登録する必要があります。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/plaza/goannai.html

◆第14回地域水産加工技術セミナーを開催します

 2月19日に長崎ブリックホール国際会議場(長崎市茂里町)で、第14回地域水産加工技術 セミナー「知りたい、食べたい、以西(東シナ海)の魚〜和華蘭の文化が拓く長崎の新たな 食〜」を開催します。

 講演の他に、試食会もあわせて開催します。入場無料ですので、是非お立ち寄り下さい。

   詳しくはこちらから
   →  http://snf.fra.affrc.go.jp/event/event21_02/event21_02.html

◆情報誌「西海」第6号を刊行しました

 西海区水産研究所は、研究活動やその成果、あるいはトピックをわかりやすくお知らせ することを目的として「西海」を発行しています。

 今号には、「生態系の恵みを活かす漁業」や「南の島にはサメがうようよ舞泳ぐ」など を掲載しています。

   詳しくはこちらから
   →  http://snf.fra.affrc.go.jp/print/seikai/seikai_6/seikai_6.pdf

◆情報誌「瀬戸内通信」第10号を刊行しました

 瀬戸内海区水産研究所は、研究活動やその成果、あるいはトピックをわかりやすくお知 らせすることを目的として「瀬戸内通信」を発行しています。

 今号には、「アサリの幼生のナゾ」や「トラフグ放流魚は自然界で子孫を残しているこ とを世界で初めて証明」などを掲載しています。

   詳しくはこちらから
   →  http://feis.fra.affrc.go.jp/publi/setotsuu/setotuu10.pdf

※水産総合研究センターでは、各研究所が発行している情報誌のほかに、研究成果を
  とりまとめた叢書を市販本として出版しています。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/sousho.html


【ローカル便り】

◆新コーナー「ワムシ講座」を開講しました

 海産魚介類の仔魚(子ども)のエサに用いられる動物プランクトン「ワムシ」に関する情 報提供のために、新コーナー「ワムシ講座」を掲載しました。

 第1回目は「なぜワムシなのか?」です。月1回更新、全12回の予定で掲載していきます。

   詳しくはこちらから
   →  http://ncse.fra.affrc.go.jp/15kouza/15kouza_w01.html

◆2010年2月の壁紙カレンダーを配布しています

 栽培漁業の対象種や、めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、無料 で配布しています。

 2010年2月の写真は、「サンマ(仔魚)」です。

   詳しくはこちらから
   →  http://ncse.fra.affrc.go.jp/05pr/index.html

◆北水研庁舎前浜の海面水温データの提供を開始しました

 データベース「東北ブロック沿岸水温速報」のなかで、北海道区水産研究所(北海道釧 路市)前浜の海面水温(水深0m)のデータ提供を始めました。

 このデータベースは、青森県、宮城県、福島県、茨城県、秋田県、山形県の関係機関の 協力を得て、自動観測ブイ及び定置観測による沿岸水温を提供しているものです。携帯サ イトもありますので、ご活用下さい。

   詳しくはこちらから
   →  http://tohokubuoynet.myg.affrc.go.jp/Vdata/


【編集後記】

 本日、2月10日は「海の安全祈念日」です。

 2001年2月10日(日本時間)に、愛媛県立宇和島水産高校の「えひめ丸(実習船)」が、ハ ワイ沖で緊急浮上したアメリカの原子力潜水艦「グリーンビル」に衝突され沈没し、9名( 生徒4名、指導教官2名、乗組員3名)の尊い命を失いました。このようなことが二度と起こ らないようにと、全国水産高校長会が平成15年に制定しました。

 年末から海難事故が報道される事が多いような気がします。漁業に従事している方もそ うではない方も、しっかりと法規を守って十分に安全を確保して行動しましょう。



【配信手続き】

 配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
 また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

  配信解除、配信先変更等
  →  http://www.fra.affrc.go.jp/mail/index.html

  ご意見・ご感想等  →  www@fra.affrc.go.jp
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