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おさかな通信 (水研センターメールマガジン)

第 66 号    平成22年3月10日
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 読者の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
 春らしい季節になってきたところでしたが、昨日、本部がある横浜で雪が降りました。 春らしさまでもう一歩といったところでしょうか。
 平成21年度もあとわずか。いろいろと行事や業務に追われる日々となりましたが、皆さ ま体調を崩さず、元気に新年度(4月)を向かえましょう。


【目次】

 ◆シリーズ
    ・新シリーズ「食卓を彩るさかなたち」

 ◆お知らせ
    ・第11回技術交流セミナーを開催
    ・さかなと森の観察園を開園
    ・おさかな瓦版を刊行
    ・国際惑星地球年(IYPE)終了記念イベントに出展

 ◆ローカル便り
    ・第2回ワムシ講座
    ・2010年3月の壁紙カレンダーを配布

 ◆編集後記
    ・担当者のひとりごと

 ◆配信手続き
    ・配信停止・配信先変更等



【シリーズ】
  
◆食卓を彩るさかなたち − 7  「メバル」


 私たち水産総合研究センターが調査・研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第7回は、煮付けや刺身として美味な「メバル」を紹介します。

 
 メバルは、「カサゴ目メバル科」に分類され、春に旬を迎えることから春告魚とも言わ れます。北海道南部から九州、朝鮮半島南部の沿岸域に分布し、岩礁帯の藻場に生息して います。目を見張ったように大きい、あるいは目が出っ張っているように見えることから、 「目張(めばる)」と名付けられたようです。

 これまでメバルには赤、黒、白の3色いることが知られていましたが、すべて1つの種類 だと思われていました。しかし、2008年の夏にこれらが別の種類であることが判明し、現 在では、アカメバル、クロメバル、シロメバルの3種に分類されています。これらは、色 や胸びれの軟条の数で見分けることができます。

 メバルは魚類では珍しく、卵胎生といって卵を体内でふ化させ、子どもを産みます。秋 から初冬にかけて交尾して、早春に約5mmくらいの仔魚を数千尾以上産みます。

 産まれたメバルは、数ヶ月間は藻場などを泳ぎ回りながら生活します。3cmを超える頃 から、沿岸域の岩礁帯の藻場などに定着するようになります。貝類やゴカイの仲間、小型 のえび・かに類、小魚などを食べて生活します。

 メバルは子どもで生まれるため、生まれたときの大きさが大きく比較的育てやすいこと、 移動範囲が狭いことなどから栽培漁業に適した魚だと言われています。岩手県にある宮古 栽培漁業センターでは、さまざまなメバル類の放流を行い、最適な放流場所や放流時期、 どれぐらいの大きさで放流したら良いか、などを調査しています。放流したメバルには標 識がついていて、放流されてから捕獲されるまでの成長や移動状況を把握する手かがりに なります。

 近年、メバルは釣りの対象魚として人気が高くなってきたため、釣り人が釣った魚を報 告してくれることも多く、中には、放流された場所から10数キロ離れた場所で捕獲された という報告もありました。皆さんも、釣りなどで捕獲したメバルに標識が付いていたら、 お近くの水産試験場や栽培漁業センターなどにご連絡下さい。

 メバルには、肌や目の老化を予防する効果があるコラーゲンが多く含まれています。ま た、骨や歯をつくる素となる脂肪やミネラル、エネルギー源となる良質のタンパク質を多 く含んでいます。これからが旬のメバル、煮付けや刺身、塩焼きなどにして食べるとおい しいですよ。


 詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。

   水生生物情報データベース
    → http://150.26.214.105/~aquadb/
   栽培漁業センター
    → http://ncse.fra.affrc.go.jp/


【お知らせ】

◆第11回技術交流セミナーを開催します

 3月17日にアクロス福岡国際会議場(福岡市中央区)で、第11回技術交流セミナー「いま すぐ役立つ養殖技術」を開催します。

 講演では、養殖技術の将来展望を示すパンフレット「養殖技術の新たな展開」を配布し、 この内容について詳しく紹介します。

 ※参加は無料ですが、事前に登録する必要があります。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr21/220222/

◆さかなと森の観察園を開園します

 3月20日より、さかなと森の観察園(栃木県日光市)を開園します。

 今年は、おさかな情報館の展示をリニューアルします。第1弾として、宮津栽培漁業セ ンターで卵から育てた「アカアマダイ」稚魚を水槽で展示します。かわいい稚魚をぜひ見 に来て下さい。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/nikko/

◆ニュースレター「おさかな瓦版」33号を刊行しました

 ニュースレター「おさかな瓦版」33号を刊行しました。シリーズ「沖縄のさかなたち」 として「タイマイ」をとりあげています。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/letter/no33.pdf

   その他の刊行物は、こちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull-index.html

◆国際惑星地球年(IYPE)終了記念イベントに出展します

 3月27日、3月28日両日に、JR秋葉原駅から徒歩2分の富士ソフト秋葉プラザで、国際惑 星地球年(IYPE)終了記念イベント「惑星地球フォルム2010 in アキバ−君たちと考える環 境・防災・資源−」が開催されます。

 当センターは、会場内のブースで海洋の資源である生きたウナギの幼生や、クロマグロ のはく製などの展示を予定しています。

 入場は無料となっていますので、ぜひお立ち寄り下さい。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.gsj.jp/iype/be/doc/BE100327A.html


【ローカル便り】

◆「ワムシ講座」を連載中です

 海産魚介類の仔魚(子ども)のエサに用いられる動物プランクトン「ワムシ」に関する情 報提供のために、新コーナー「ワムシ講座」を連載しています。

 第2回目は「培養水温と塩分」です。月1回更新、全12回の予定で掲載していきます。

   詳しくはこちらから
   →  http://ncse.fra.affrc.go.jp/15kouza/15kouza_w02.html

◆2010年3月の壁紙カレンダーを配布しています

 栽培漁業の対象種や、めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、無料 で配布しています。

 2010年3月の写真は、「キジハタ」です。

   詳しくはこちらから
   →  http://ncse.fra.affrc.go.jp/05pr/index.html


【編集後記】

 本日、3月10日は東海道・山陽新幹線が全線開通した日です。

 昭和50年、山陽新幹線の岡山駅から博多駅までで延伸開業し、東京駅から博多駅までの 新幹線が開通しました。全線開通した頃は、約7時間かけて東京〜博多間を運行していま したが、現在では、速いもので4時間51分(のぞみ58号)で運行しています。

 メールマガジンを担当して早1年。読者の方からご指摘などを受けましたが、なんとか 欠かさず発信することができました。ありがとうございました。これからもメールマガジ ンを含め水産総合研究センターをよろしくお願いいたします。



【配信手続き】

 配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
 また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

  配信解除、配信先変更等
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  ご意見・ご感想等  →  www@fra.affrc.go.jp
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