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おさかな通信 (水研センターメールマガジン)

第 67 号    平成22年4月14日
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 読者の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
 初々しいスーツ姿の社会人や真新しいランドセルを背負った子どもたちが通勤・通学す る姿を見かけるようになり、いよいよ新年度がスタートしたと実感するところです。
 水研センターでは、完全養殖で産まれたウナギの子どもたちも、すくすくと育っていま す。ウナギの完全養殖成功に関連した催しも計画していますので、早く皆さまのお目にか けたいです。


【目次】

 ◆プレスリリース報告
    ・世界初の「ウナギの完全養殖」、ついに成功!
    ・水産総合研究センター水産ゲノム研究戦略の策定
    ・クロマグロゲノムの解読が大きく進展!
    ・組織の改編について
    ・平成22年度第1回日本海海況予報
    ・平成21年度第3回太平洋イワシ・アジ・サバ等長期漁海況予報
    ・平成21年度第2回対馬暖流系アジ・サバ・イワシ長期漁海況予報

 ◆シリーズ
    ・新シリーズ「食卓を彩るさかなたち」

 ◆イベントのお知らせ
    ・国際シンポジウム「気候変化の魚類及び漁業への影響」の開催
    ・LED漁灯による未来の漁業を語るシンポジウムの開催
    ・特別展示「うなぎのふしぎ」展を開催
    ・つくば地区の一般公開

 ◆刊行物のお知らせ
    ・「水産技術」を刊行
    ・「研究報告」を刊行
    ・「FRANEWS」を刊行
    ・「おさかな瓦版」を刊行
    ・「養殖パンフレット」を作成

 ◆ローカル便り
    ・第3回ワムシ講座
    ・2010年4月の壁紙カレンダーを配布
    ・アカアマダイを大量標識放流
    ・旭川でサケ稚魚50万尾を放流

 ◆編集後記
    ・担当者のひとりごと

 ◆配信手続き
    ・配信停止・配信先変更等



【プレスリリース報告】

◆世界初の「ウナギの完全養殖」、ついに成功!
       〜天然資源に依存しないウナギの生産に道を開く〜

 実験室で生まれて、親まで成長したウナギのオスとメスに成熟誘導処理を行い、卵と精 子を採取して人工受精したところ、3月27日(土)にふ化仔魚を得ることができました。そ の後も順調に発育し、4月2日にはエサを食べ始めたことが確認でき、順調に成長を続けて います。このことにより、これまで誰も成し遂げなかった悲願の「ウナギ完全養殖」が実 現しました。

 詳しくはこちらから
 →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr22/2204082/

◆水産総合研究センター水産ゲノム研究戦略の策定について

 水産研究分野におけるゲノム研究を効果的かつ効率的に推進して、水産分野で必要とさ れる課題に的確に対応するため、「水産ゲノム研究戦略」を策定しました。

 詳しくはこちらから
 →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr21/220331/

◆クロマグロゲノムの解読が大きく進展!について

 平成21年度より東京大学及び九州大学と共同で取り組んでいる、世界初となるクロマグ ロの全ゲノム塩基配列の解読について、このたび、その概要を明らかにすることに成功し ました。

 今後は、今回得たクロマグロのDNA情報をベースに、系群判別、産地判別、さらには優 良種苗の選別や育種といった技術の開発へ展開していきます。

 詳しくはこちらから
 →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr21/2203261/

◆組織の改編について

 日本の周辺に来遊し、重要な漁獲対象となっている太平洋クロマグロ及びカツオの資源 評価と管理に関する研究を、これまで以上に強力かつ迅速に推進するために、4月1日付け で遠洋水産研究所の研究部を、集中した調査研究が行える体制に改組しました。

 詳しくはこちらから
 →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr21/2203262/

◆平成22年度第1回日本海海況予報について

 詳しくはこちらから
 →  http://abchan.fra.go.jp/gk22/20100407.html

◆平成21年度第3回太平洋イワシ・アジ・サバ等長期漁海況予報について

 詳しくはこちらから
 →  http://abchan.fra.go.jp/gk21/20100325_ta.html

◆平成21年度第2回対馬暖流系アジ・サバ・イワシ長期漁海況予報について

 詳しくはこちらから
 →  http://abchan.fra.go.jp/gk21/20100325_tsu.html


【シリーズ】
  
◆食卓を彩るさかなたち − 8  「アサリ」


 私たち水産総合研究センターが調査・研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第8回は、潮干狩りや酒蒸し、汁物として美味な「アサリ」を紹介します。

 
 アサリは、「二枚貝綱マルスダレガイ科」に分類され、日本沿岸、朝鮮半島、台湾やフ ィリピンなど広く分布しています。貝塚からもアサリの殻が見つかっていることから、昔 から食べられていたようです。

 アサリは、冬を除いて一年中産卵しますが、産卵時期としては春と秋が中心となってい ます。だいたい0.06mmほどの小さな卵を数百万個産卵します。

 受精した卵は10時間程度でふ化して、浮遊幼生(プランクトン)となります。1週間程度 で貝の形になって、2〜4週間後に着底します。小さなプランクトンなどを食べながら、半 年で20mm程度へ、1年で35mm程度まで成長します。

 アサリは、海水をろ過しながら餌を食べるため、アサリが住んでいる場所の海水をきれ いにすることに役立っています。このことから、アサリを活用して海水をきれいにしたり、 漁獲の回復をねらった事業も行われています。

 アサリの漁獲量は、1960年代まで年間約10万トンありましたが、1980年代から減少して、 現在では5万トン程度となっています。乱獲やアサリが生息している場所の埋め立て、水 質の悪化などの環境変化などが減少の原因と言われています。現在は、国産の他に韓国や 中国から輸入されたアサリが販売されています。

 アサリには、貧血に良いとされる鉄分、ビタミンB12が豊富に含まれています。また、 血中コレステロールを減少させたり、肝機能の促進や糖尿病の予防などに良いとされるタ ウリンなどが多く含まれています。

 報道などで、潮干狩りを行っている風景を見る季節になりました。捕ったアサリは、酒 蒸しやバター蒸し、みそ汁やパスタなどいろいろな料理でおいしく食べられます。さらに アサリをおいしくいただくために、ブドウ糖を添加した海水(1リットルに対して100mg程 度)に24時間つけると、旨味成分であるコハク酸の量が増えてさらにおいしくなります。 試してみてはいかがですか?


 詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。

   水生生物情報データベース
    → http://150.26.214.105/~aquadb/
   海水にブドウ糖を添加するとアサリ稚貝が良く育つ効果(プレスリリース)
    → http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr21/210917/


【イベントのお知らせ】

◆LED漁灯による未来の漁業を語るシンポジウムを開催します

 4月22日(木)、社団法人海洋水産システム協会との共催により、「LED漁灯による未来の 漁業を語るシンポジウム」を、石垣記念ホール(東京都港区、三会堂ビル9階)で開催しま す。

 LEDに興味を持っておられる方は、是非ご参加下さい。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr22/220408/

◆国際シンポジウム「気候変化の魚類及び漁業への影響」を開催します

 4月25日(日)から29日(木)までの5日間、センター、PICES(北太平洋海洋科学機構)、ICE S(国際海洋探査委員会)、FAO(国際連合食糧農業機関)等との共催により、国際シンポジウ ム「気候変化の魚類及び漁業への影響」を、仙台国際センター(仙台市青葉区)で開催しま す。

 4月30日(金)には、仙台市情報・産業プラザセミナールーム(仙台駅前AER6階)において 一般市民向け講演会(日本語、参加費無料)を開催します。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr22/220412/

◆特別展示「うなぎのふしぎ」展を開催します

 4月29日(木)から5月5日(水)のゴールデンウィークに、さかなと森の観察園(栃木県日光 市)で特別展示「うなぎのふしぎ」展を開催します。

 世界初公開の完全養殖ウナギの仔魚や、マリアナ西方海域でとれた成熟ウナギの標本、 当センターでのウナギ研究の成果を詳しく紹介するパネル展示などを行います。

 日光へお出かけの際は、是非お立ち寄り下さい。

   「さかなと森の観察園」ホームページ
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/nikko/

◆つくば地区の一般公開が開催されます

 4月16日、17日の両日に、筑波農林研究団地(茨城県つくば市)の一般公開が開催されま す。

 食と農の科学館内にあるつくばリサーチギャラリーには当センターのブースがあり、研 究成果のパネルやおさかなクイズなどを展示・設営していますので、是非お立ち寄り下さ い。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.affrc.go.jp/ja/news_event/event/openhouse/openhouse.html


【刊行物のお知らせ】

◆「水産技術」第2巻第2号を刊行しました

 センターと社団法人日本水産学会は、水産業に役立つ技術をいち早く伝え、最新技術の 活用促進を目的として、「水産技術」を刊行しています。

 今号には、「海洋深層水を用いたメガイアワビの陸上養殖試験」や「高濃度のATPを含 有する魚肉微細化物のゲル形成能と冷凍耐性」などが掲載されています。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/fish_tech/pdf/fish_tech2-2.pdf

◆「研究報告」第29号を刊行しました

 このたび、当センター研究報告第29号を刊行しました。

 今号は、2006年11月13日、14日に養殖研究所で開催された、UJNR水産増養殖専門部会第 35回合同会議の議事を取りまとめたものです。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull/bull29/no29contents.html

◆「FRANEWS」22号を刊行しました

 このたび、当センターの広報誌「FRANEWS」22号を刊行しました。今号の特集は、「水 産物の安全と安心」です。

 産地偽装、食中毒の発生、健康危害物質の混入など、大きな社会問題に対して、どのよ うに水産物の安全と安心を確保するかについての研究開発をわかりやすく紹介しています。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/news/fnews22.pdf

◆「おさかな瓦版」34号を刊行しました

 このたび、当センターのニュースレター「おさかな瓦版」34号を刊行しました。新シリ ーズ「三陸のさかなたち」として、「ババガレイ」をとりあげています。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/letter/no34.pdf

   その他の刊行物はこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull-index.html

◆養殖パンフレット「養殖技術の新たな展開」を作成しました

 クロマグロやカンパチなどの給餌養殖に焦点をあて、養殖技術の現状と将来展望を示す ことを目的として、養殖パンフレット「養殖技術の新たな展開」を作成しました。

 この冊子では、日本や世界の給餌養殖の現状を概観して問題点を示し、それらを克服す るための最新の研究成果や国内外のトピックスなどを紹介しています。

 詳しくはこちらから
 → http://nria.fra.affrc.go.jp/conference/index.html


【ローカル便り】

◆「ワムシ講座」を連載しています

 海産魚介類の仔魚(子ども)のエサに用いられる動物プランクトン「ワムシ」に関する情 報提供のために、新コーナー「ワムシ講座」を連載しています。

 第3回目は「培養用餌料の種類と給餌量」です。月1回更新、全12回の予定で掲載してい きます。

   詳しくはこちらから
   →  http://ncse.fra.affrc.go.jp/15kouza/15kouza_w02.html

◆2010年4月の壁紙カレンダーを配布しています

 栽培漁業の対象種や、めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、無料 で配布しています。

 2010年4月の写真は、「トヤマエビ」です。

   詳しくはこちらから
   →  http://ncse.fra.affrc.go.jp/05pr/index.html

◆アカアマダイを大量標識放流しました

 2月22日に、宮津栽培漁業センターでふ化して、平均5.4cmに育ったアカアマダイの稚魚 63,800尾にイラストマー標識をつけて、若狭湾西部海域の丹後海に放流しました。
 
 放流では、多くの地元漁業者の方々に協力していただきました。

 詳しくはこちらから
 → http://ncse.fra.affrc.go.jp/13houryu/013houryu_014.html
 → http://ncse.fra.affrc.go.jp/00kenkyu/001topics/060topics_155.html

◆旭川でサケ稚魚50万尾を放流しました(2年目)

 3月24日、「石狩川本流サケ天然産卵資源回復試験」として、昨年に引き続き石狩川上 流域の支流、愛別川と忠別川に25万尾ずつサケの稚魚を放流しました。

 忠別川での放流では、今回も多くの市民団体や地域住民の方々に協力していただきまし た。

 詳しくはこちらから
 → http://salmon.fra.affrc.go.jp/event/2010_0324asahi/2010asahi.htm


【契約に関する情報】

 水産総合研究センターの入札等に関する情報を、ホームページで公表しています。

 詳しくはこちらから
 → http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】

 今日は4月14日。1日違いますが、4月13日は水産デーです。

 1901年(明治34年)、漁業の制度を定めた旧漁業法が制定されたことを記念して、1933年 (昭和8年)に大日本水産会が制定しました。

 ウナギの完全養殖成功など、明るい話題を提供できるよう頑張っていきますので、今後 とも水産総合研究センターをよろしくお願いいたします。



【配信手続き】

 配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
 また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

  配信解除、配信先変更等
  →  http://www.fra.affrc.go.jp/mail/index.html

  ご意見・ご感想等  →  www@fra.affrc.go.jp
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編集・刊行・配信:
独立行政法人 水産総合研究センター
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