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おさかな通信 (水研センターメールマガジン)

第 70 号    平成22年7月14日
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 読者の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
 先月11日から開催されたワールドカップ南アフリカ大会は、スペインの初優勝で幕を閉 じました。日本代表もベスト16入りと、日本国内に明るいニュースを運んでくれました。
 そろそろ梅雨が明けて、夏本番になります。夏バテにならないためにも、適度な運動と 夏バテを予防するといわれる食物をたべましょう。


【目次】

 ◆プレスリリース報告
    ・迅速に、生かしたまま、養殖ヒラメの病気を診断する「解析チップ」を開発
    ・平成22年度第2回日本海海況予報
    ・平成22年度第2回瀬戸内海東部カタクチイワシ漁況予報

 ◆シリーズ
    ・新シリーズ「食卓を彩るさかなたち」

 ◆イベントのお知らせ
    ・瀬戸内海区水産研究所の一般公開を開催
    ・中央水産研究所の横須賀、高知、日光各庁舎で一般公開を開催
    ・「海フェスタながさき」への出展と講演会「海からのメッセージ」を開催
    ・シンポジウム「魚類育種をどう進めるか〜その現状と課題〜」を開催
    ・インターナショナルシーフードショーに出展

 ◆刊行物のお知らせ
    ・「おさかな瓦版」を刊行
    ・「東北水産研究レター」を刊行

 ◆ローカル便り
    ・第6回ワムシ講座
    ・2010年7月の壁紙カレンダーを配布
    ・大型クラゲ情報について

 ◆編集後記
    ・担当者のひとりごと

 ◆配信手続き
    ・配信停止・配信先変更等



【プレスリリース報告】

◆迅速に、生かしたまま、養殖ヒラメの病気を診断する「解析チップ」を開発
  〜血液検査によるヒラメの健康診断が可能に〜

 大分県農林水産研究指導センター、日本獣医生命科学大学との共同で、重要な養殖魚で あるヒラメの病気の早期発見に役立つ「解析チップ」の開発に成功しました。

 この技術により、ヒラメ養殖場で大きな被害を引き起こしている魚病の早期発見が可能 となり、病気の蔓延防止や被害軽減の効果が期待されます。

 詳しくはこちらから
 →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr22/220714/

◆平成22年度第2回日本海海況予報について

 今後(7月〜9月)の見通しは、対馬暖流域の表面水温は"やや低め(−1℃程度)"、50メー トル深水温は西部及び北部とも"平年並み"で経過すると思われます。

 詳しくはこちらから
 →  http://abchan.fra.go.jp/gk22/20100706.html

◆平成22年度第2回瀬戸内海東部カタクチイワシ漁況予報について

 今後(7月〜8月)のシラス及びカタクチイワシの来遊量は、シラスについては前年を下回 るか前年並み、カタクチイワシ(小羽から大羽)については前年並みか前年を上回ると予想 されます。

 詳しくはこちらから
 →  http://abchan.fra.go.jp/gk22/20100630.html


【シリーズ】
  
◆食卓を彩るさかなたち − 11  「ウナギ」


 私たち水産総合研究センターが調査・研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第11回は、蒲焼きが美味な「ウナギ」を紹介します。

 
 ウナギ類は、「ウナギ目ウナギ科」に分類され、世界の温帯から熱帯にかけて生息して います。ニホンウナギ、ヨーロッパウナギ、オオウナギなど亜種を含めて19種のウナギの 仲間がいます。日本には、ニホンウナギ、オオウナギの2種類が生息していますが、1980 年頃に養殖のために輸入された外国産のウナギが若干数います。これは、養殖場から逃げ 出したものですが、現在では輸入されていないこと、ニホンウナギのように自然繁殖する 可能性があまりないことから、いずれはいなくなると思われます。

 ウナギの生態は謎に包まれていましたが、近年の調査などから徐々に解明されています。 ウナギは、6月の新月頃にグアム島の近くの西マリアナ海嶺付近の海中で産卵します。お よそ30時間ほどでふ化し、潮流に流されながらプレレプトセファルスからレプトセファル スへと成長し、およそ150日ほどでシラスウナギへと成長します。実際に何を食べて成長 しているのかは判りませんが、昨年行われたウナギ産卵場調査で捕獲したプレレプトセフ ァルスのおなかの中にオタマボヤの一部が残されていましたので、これらも食べて成長し ているようです。

 台湾、中国、日本などに到達したシラスウナギは、川にのぼりクロコといわれるほとん どウナギの姿をした稚魚となり、やがて親ウナギへと成長し、また、産卵のために海へ下 っていきます。

 今、私たちが食べているウナギの99%以上は養殖したウナギです。ウナギの養殖は、冬 から春にかけて河口付近に集まってくるシラスウナギを捕獲し、約半年から1年かけて200 〜300グラムまでに育てます。近年、シラスウナギの漁獲量が減少しており、ここ数年は、 50年前の約20分の1程度しか獲れなくなっています。シラスウナギの獲りすぎや育つ海や 川の環境変化、海流の変化などが原因といわれていますが、詳しいことはよくわかってい ません。

 皆さんもご存じかと思いますが、人工ふ化させて育てたウナギを親として、今年3月27 日に、世界で初めてウナギの仔魚(赤ちゃん)を得ることに成功しました。今後、天然のシ ラスウナギに依存しない、ウナギの養殖生産への貢献が期待されています。

 ウナギには、生活習慣病の予防などに効果があるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイ コサペンタエン酸)が多く含まれています。また、視力の維持に大切なビタミンAや老化防 止に役立つビタミンEのほか、皮膚に良いとされるコラーゲンなども豊富に含まれていま す。

 今月26日は土用の丑の日。ウナギを食べて夏バテ予防をしませんか?


 詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。

  水生生物情報データベース → http://150.26.214.105/~aquadb/
  平成21年度(第7回)成果発表会講演要旨集
    →  http://www.fra.affrc.go.jp/kseika/211028/index.html
  平成22年度(第8回)成果発表会講演要旨集
    →  http://www.fra.affrc.go.jp/kseika/220529/index.html
  世界初の「ウナギ完全養殖」、ついに成功!
    →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr22/2204082/
  ※次号のFRANEWSでは、ウナギ完全養殖を特集しています。発刊までもうしばらく
   お待ち下さい。


【イベントのお知らせ】

◆瀬戸内海区水産研究所の一般公開を開催します

 7月17日(土)に、瀬戸内海区水産研究所の一般公開を開催します。入場は無料となって いますので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

 ○日 時 : 7月17日(土) 10:00〜15:00
 ○場 所 : 瀬戸内海区水産研究所(広島県廿日市市)
 ○テーマ : 漁業調査船「しらふじ丸」公開、タッチプール、ロープワーク教室、チリメン
        モンスター観察など

   詳しくはこちらから
   →  http://feis.fra.affrc.go.jp/event/h22koukai/h22kaisai/h22index.html


◆中央水産研究所横須賀、高知、日光の各庁舎で一般公開を開催します

 中央水産研究所の横須賀庁舎、高知庁舎、日光庁舎の各庁舎で一般公開を開催します。 入場は無料となっていますので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

 中央水産研究所横須賀庁舎一般公開
 ○日 時 : 7月17日(土) 10:00〜15:00
 ○場 所 : 中央水産研究所横須賀庁舎(神奈川県横須賀市)
 ○内 容 : 網や水質測定機器など調査機器の展示、タッチプールなど
 ○URL : http://nrifs.fra.affrc.go.jp/yokosuka/2010%20open%20lab.htm

 中央水産研究所高知庁舎一般公開
 ○日 時 : 7月17日(土) 10:00〜15:00
 ○場 所 : 中央水産研究所高知庁舎(高知県高知市)
 ○内 容 : 網や水質測定機器など調査機器の展示、魚の解剖など
 ○URL : http://nrifs.fra.affrc.go.jp/event/koukai/h22kochi/OpenLab.html

 中央水産研究所日光庁舎一般公開(さかなと森の観察園無料公開デー)
 ○日 時 : 8月6日(金) 10:00〜15:00
 ○場 所 : 中央水産研究所日光庁舎(栃木県日光市)
 ○内 容 : 網や水質測定機器など調査機器の展示、タッチプールなど
 ○URL : http://nrifs.fra.affrc.go.jp/event/koukai/h22nikko/OpenLab.html

◆「海フェスタながさき」への出展と講演会「海からのメッセージ」を開催します

 西海区水産研究所は、7月17日から25日まで開催される「海フェスタながさき〜海の祭 典2010長崎・五島列島〜」の「海の総合展」へ出展します。その中で、気象庁長崎海洋気 象台との共催により、講演会「海からのメッセージ」を開催します。
 入場は無料となっていますので、お近くにお越しの際は、是非お立ち寄り下さい。

 「海の総合展」
 ○日 時 : 7月17日(土)〜25日(日) 10:00〜18:00
 ○場 所 : 長崎県美術館県民ギャラリー(長崎県長崎市)
 ○内 容 : 研究成果等のパネルや、完全養殖によって得られたウナギ仔魚
        (レプトセファルス)標本などを展示します。

 講演会「海からのメッセージ」
 ○日 時 : 7月24日(土) 13:00〜15:00
 ○場 所 : 長崎港松が枝国際ターミナルビル(長崎県長崎市)
 ○内 容 : 地球温暖化や大型クラゲに関して、実験を交えながら判りやすく
        講演します

   詳しくはこちらから
   →  http://www.jma-net.go.jp/nagasaki/gyomu/umi/index.html
   海フェスタながさきはこちらから
   →  http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/umifesta2010/

◆シンポジウム「魚類育種をどう進めるか〜その現状と課題〜」を開催します

 養殖研究所は、水産育種研究会との共催により育種シンポジウム「魚類育種をどう進め るか〜その現状と課題〜」を開催します。

 参加は無料ですが、事前登録が必要となります。

 ○日 時 : 7月21日(水) 13:00〜17:00
 ○場 所 : 横浜市開港記念会館(横浜市中区)

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr22/220630/

◆インターナショナルシーフードショーに出展します

 7月21日〜23日に東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催されるジャパン・インタ ーナショナル・シーフードショーに出展します。

 ○日 時 : 7月21日(水)〜23日(金) 10:00〜17:00(最終日は16:00まで)
 ○場 所 : 東京ビッグサイト東5・6ホール(東京都江東区有明)
 ○内 容 : セミナー(「高品質な製品の提供を可能にする新しい漁業方式」、カタクチ
        イワシの新しい加工技術、食べる磯焼け対策)、講演「ウナギ完全養殖達
        成の意義と今後の展望」、パネル等の展示、試食など
 ○その他 : セミナー参加については、事前登録が必要になります。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/plaza/goannai-seafood2010.html


【刊行物のお知らせ】

◆「おさかな瓦版」35号を刊行しました

 このたび、当センターのニュースレター「おさかな瓦版」35号を刊行しました。シリー ズ「三陸のさかなたち」として、「サケ」をとりあげています。

   詳しくはこちらから
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/letter/no35.pdf

◆「東北水産研究レター」16号を刊行しました

 研究活動やその成果、あるいはトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的とし て、東北水産研究レターを発行しています。

 今号には、「地球温暖化の水産業へ影響に迫る」と「私は将来、生き残れるの?」を掲 載しています。

   詳しくはこちらから
   →  http://tnfri.fra.affrc.go.jp/pub/letter/16/16.pdf


【ローカル便り】

◆「ワムシ講座」を連載しています

 海産魚介類の仔魚(赤ちゃん)のエサに用いられる動物プランクトン「ワムシ」に関する 情報提供のために、栽培漁業センターのホームページ上で「ワムシ講座」を連載していま す。

 第6回目は「ワムシの大量培養法」です。月1回更新、全12回の予定で掲載していきます。

   詳しくはこちらから
   →  http://ncse.fra.affrc.go.jp/15kouza/15kouza_w06.html

◆2010年7月の壁紙カレンダーを配布しています

 栽培漁業の対象種や、めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、無料 で配布しています。

 2010年7月の写真は、「クルマエビ」です。

   詳しくはこちらから →  http://ncse.fra.affrc.go.jp/05pr/index.html

◆大型クラゲ情報について

 大型クラゲの出現動向について、迅速に情報提供を行っていきます。なお、6月末に東 シナ海で調査したところ、少数の出現を確認しました。

   詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/


【契約に関する情報】

 水産総合研究センターの入札等に関する情報を、ホームページで公表しています。

   詳しくはこちらから → http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】

 本日7月14日は、ひまわりの日です。

 ひまわりと聞くと夏の花「向日葵」が真っ先に頭に浮かびますが、日本初の静止気象衛 星「ひまわり1号」が、ケネディ宇宙センターから1977年の今日打ち上げられました。現 在は、「ひまわり7号」と「ひまわり6号(バックアップ)」から気象データが届けられてい ます。

 これから夏本番です。天気予報とにらめっこしながら、行楽等の予定を組みたいもので す。



【配信手続き】

 配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
 また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

  配信解除、配信先変更等
  →  http://www.fra.affrc.go.jp/mail/index.html

  ご意見・ご感想等  →  www@fra.affrc.go.jp
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編集・刊行・配信:
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