FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 80 号 (平成23年5月11日発行)

 この度の東日本大震災により被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げます。
 震災発生から2ヶ月が過ぎようとしていますが、まだまだ大変な状況が続いています。水研センターでは、水産業復興・再生のための調査研究開発推進本部を立ち上げ、支援活動を開始しています。

 新緑の季節となりました。沖縄地方と奄美地方が梅雨入りしたと報道され、季節は夏に向けて進んでいるようです。


【目次】
◆プレスリリース報告
・(4/28) 平成23年度第1回瀬戸内海東部カタクチイワシ漁況予報
・(4/28) 平成23年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報
・(4/13) 水産業復興・再生のための調査研究開発推進本部の設置
◆シリーズ
・食卓を彩るさかなたち
◆刊行物のお知らせ
・「おさかな瓦版」を刊行
・「SALMON情報」を刊行
・「西海(せいかい)」を刊行
◆今月の壁紙
◆契約に関する情報
◆編集後記   ・担当者のひとりごと
◆配信手続き  ・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆平成23年度第1回瀬戸内海東部カタクチイワシ漁況予報について
 今後(5月〜6月)の見通しは、紀伊水道東部では平年並みであった2010年を"上回る"、紀伊水道西部および播磨灘南西部では不漁であった2010年を"下回る"、大阪湾、播磨灘東部および播磨灘北西部では好漁であった2010年および平年を"下回る"と予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk23/20110428_s.pdf

◆平成23年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報について
 今後(5月〜7月)の見通しは、来遊量は近年平均を下回り、昨年並みと予測されます。漁期の開始時期は昨年より早く、近年の平均並みと予想されます。魚体の大きさは昨年並みと予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk23/20110428_n.pdf

◆水産業復興・再生のための調査研究開発推進本部の設置について
 東北地方太平洋沖地震によって甚大な被害を被った東北地方の水産業復興を支援する目的で「水産業復興・再生のための調査研究開発推進本部」、ならびに「現地推進本部」を設置して、具体的な活動を開始しました。



【シリーズ】
◆食卓を彩るさかなたち

 私たち水産総合研究センターが調査・研究をしている主な魚介類を紹介していきます。第20回は、"刺身"や"西京漬け"などでおいしい「サワラ」を紹介します。

 サワラは「スズキ目サバ科」に分類され、日本、朝鮮半島、中国の陸棚上に分布する回遊魚です。ブリなどと同じ出世魚で、30〜40センチをヤナギ、40〜50センチをサゴシ、50センチ以上をサワラと呼びます。

 春に産卵期を迎え、1尾で約85万個ほど産卵します。ふ化したサワラは、2ヶ月で6〜8センチ、6ヶ月で33〜46センチ、1年で57センチ、2年で68センチ、3年で78センチほどまでに成長します。大きいものでは最大で115センチ、重さが12キロまで成長します。

 漁獲量は、2009年は1.38万トン、2008年は1.57万トン、2007年は1.81万トンとなっています。瀬戸内海区では、2009年は1.37千トン、2008年は1.11千トン、2007年は1.08千トンとなっています。

 瀬戸内海での漁獲量は、1980年代の6.3千トンをピークに1998年には196トンまで急激に減少しました。このため、瀬戸内海の漁業者は網の目合いを大きくしたり、休漁などの漁獲規制に取り組みました。また、資源を回復する手段として、1998年から屋島栽培漁業センター(現在、瀬戸内海区水産研究所屋島庁舎)や伯方島栽培漁業センター(現在、瀬戸内海区水産研究所伯方島庁舎)で種苗生産を行い、毎年10万〜20万尾の稚魚を放流できるようになり、2002年以降の漁獲量が1千トンを超えるまでに回復してきています。

 サワラは、刺身、塩焼き、煮付けなどでおいしくいただけます。香川県では、ボラではなくサワラの卵巣で作る「カラスミ」があるそうです。日本三大珍味のカラスミですが、食べ比べてみたいものですね。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
水生生物情報データベース →  http://150.26.214.105/~aquadb/
我が国周辺の水産資源の現状を知るために →  http://abchan.fra.go.jp/


【刊行物のお知らせ】
◆「水産技術」第3巻第2号を刊行しました
 センターと社団法人日本水産学会は、水産業に役立つ技術をいち早く伝え、最新技術の活用促進を目的として、「水産技術」を刊行しています。
 今号には、「スジアラ仔魚の沈降死とその防除方法を取り入れた種苗量産試験」や「飼育試験と放流試験におけるクロソイ腹鰭抜去標識の残存率の比較」などを掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/fish_tech/3-2.html
その他の刊行物はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull-index.html

◆「SALMON情報」第5号を刊行しました
 北海道区水産研究所は、さけますに関する研究活動やその成果、あるいはトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、「SALMON情報」を発行しています。
 今号には、「超音波発信器によるサクラマス親魚の行動追跡」や「サケ種卵に対するミズカビ対策」などを掲載しています。


◆「西海(せいかい)」第9号を刊行しました
 西海区水産研究所は、研究活動やその成果、あるいはトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、「西海(せいかい)」を発行しています。
 今号には、「亜熱帯の新規増養殖対象種「メガネモチノウオ」の種苗生産を目指して」や「「陽光丸」3世竣工する」などを掲載しています。



【今月の壁紙】
栽培漁業の対象種や、めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、無料 で配布しています。
2011年5月の写真は、「マハタ(日齢72)」です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
水研センターの入札等に関する情報を、ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 1997年の本日5月11日、スーパーコンピュータがチェス世界チャンピオンを破りました。
 アメリカのコンピュータ会社が開発したスーパーコンピュータ「Deep Blue」は、当時チェスの世界チャンピオンだったガルリ・カスパロフに勝つことを目標としていました。1996年に対戦したときは、チェス世界チャンピオンが勝利しましたが、2回目に対戦した1997年の本日に2勝1敗3引き分け(6回対戦)で勝利しました。現在はパーソナルコンピュータの計算能力などが向上して、人間のトッププレーヤーに匹敵するチェス対局ソフトができるようになったそうです。技術の進歩ってすごいですね。
 (担当:O)


【配信手続き】
配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

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