FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 81 号 (平成23年6月8日発行)

 この度の東日本大震災により、被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
 震災発生から3ヶ月が過ぎようとしていますが、まだまだ大変な状況が続いています。 水研センターでは、水産業復興・再生のための調査研究開発推進本部を立ち上げ、支援活 動を開始しています。
 先月末に、水研センター本部がある関東甲信地方も平年より12日も早く梅雨入りしたと 報道されました。台風もすでに2号まで発生しています。天候の変化には十分注意したい ものです。


【目次】
◆プレスリリース報告
・(6/7)ズワイガニ幼生分布調査の実施について
・(6/6)マイワシ太平洋系群2010年生まれは卓越年級群
・(5/25)平成23年度日本海マアジ長期漁況予報について
・(5/12)大型クラゲ分布調査の実施について
◆シリーズ
・食卓を彩るさかなたち
◆刊行物のお知らせ
・「西海区水産研究所主要研究成果集」を刊行
・「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」を創刊
◆各地のお知らせ
・一般公開のお知らせ
・サイエンスキャンプ2011開催の案内
・第30回「海とさかな」自由研究・作品コンクールへ出展の募集
・平成23年竿釣り漁業が対象とするビンナガ来遊資源動向の取りまとめ
◆今月の壁紙
◆契約に関する情報
◆編集後記   ・担当者のひとりごと
◆配信手続き  ・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ズワイガニ幼生分布調査の実施について
 ズワイガニの資源変動は、浮遊幼生期の海洋環境の影響を受けていると考えられていま す。このため、水産庁は、水研センター協力のもと日本海においてズワイガニの浮遊幼生 の分布状況と海洋観測、6月8日から24日の17日間行います。


◆マイワシ太平洋系群2010年生まれは卓越年級群について
 水研センターは、秋の沖合域におけるマイワシの資源評価調査を、毎年して実施してい ます。昨年実施した調査で得られたデータから、2010年生まれのマイワシがたくさん残っ ていることがわかり、今夏以降のマイワシ漁が好漁になると予測されます。


◆平成23年度日本海マアジ長期漁況予報について
 今後(5月〜9月)の見通しは、日本海西部、中北部ともに前年並みの来遊が見込まれると予想されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk23/20110525.pdf

◆大型クラゲ分布調査の実施について
 大型クラゲの大量発生メカニズム、移動経路などについて未解明な部分が多く残されて います。このため、水産庁は、水研センター協力のもと東シナ海において大型クラゲのモ ニタリング調査を、5月13日から20日の8日間行いました。



【シリーズ】
◆食卓を彩るさかなたち − 21  「マダコ」

 私たち水研センターが調査・研究をしている主な魚介類を紹介していきます。第21回は、 "刺身"や"酢の物"などでおいしい「マダコ」を紹介します。

 マダコは「タコ目マダコ科」に分類され、世界の温暖な海域に生息しています。日本で は、東北地方より南の沿岸各地に生息しています。2010年サッカーワールドカップの時に、 勝敗予想をすべて的中した「パウル君」もマダコの仲間です。

 6月から9月に産卵期をむかえ、1匹で数万個ぐらいの卵をブドウの房のように岩のすき まなどに産み付けます。卵がふ化するまでの約1ヶ月間、母ダコが卵の世話をするために 付き添い、ふ化を見届けると死んでしまいます。ふ化したマダコは3ミリぐらいの大きさ で、15〜30日間は浮遊生活をしながら成長して、やがて海底で生活するようになります。

 ミズダコやイイダコを含むタコ類の漁獲量は、2009年で4.6万トン、2008年で4.9万トン、 2007年で5.3万トンとおおよそ5万トン前後で推移しています。マダコの国内消費の半分は 輸入にたよっています。

 マダコ資源を増やすため、水研センターでは種苗放流用の稚ダコ生産の研究を行ってい ます。エサとなる動物プランクトンの種類や栄養成分などを工夫することで、やっと1万 匹単位で生産できるようになりました。まだまだ問題点が多く、安定的に生産できる技術 になっていないため、飼育する環境などを研究、開発して大量に生産できることを目指し ています。

 マダコは、刺身、酢の物やタコ焼きなどいろいろな料理でおいしくいただけます。たこ 焼きというと丸くて外側がカリっと香ばしい大阪風を思い浮かべがちですが、ふわっとや わらかい明石焼きもおいしいですよ。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
水生生物情報データベース →  http://150.26.214.105/~aquadb/


【刊行物のお知らせ】
◆「西海区水産研究所主要研究成果集」第15号を刊行しました
 西海区水産研究所は、事業年度での最新または代表的な研究成果、トピックスを取りま とめて、「西海区水産研究所主要研究成果集」を発行しています。
 平成22年度は42課題をとりまとめ、「垂下式養殖技術の開発(たいらぎ)」や「メガネモ チノウオの種苗生産技術開発」などを掲載しています。


◆「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」を創刊しました
 漁業者や研究者等と幅広く情報交換することで、生産現場から消費に至るまでのあり方 を包括的に検討するため、沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会を立ち上げまし た。
 研究会の活動の一環としてニュースレターを定期的に発行し、地域の取り組み事例など をわかりやすく紹介していきます。

詳しくはこちらから →  http://jamarc.fra.affrc.go.jp/enganbiz/newsletter/newsletter.htm
研究会ホームページはこちらから →  http://jamarc.fra.affrc.go.jp/enganbiz/enganbiz.htm


【各地のお知らせ】
◆一般公開のお知らせについて
 水研センターでは、研究の内容や成果を多くの皆さまに知っていただくために、研究所 の一般公開を実施しています。詳細な内容やほかの研究所の開催日などは、次号以降にお知らせしますので、ぜひお越し下さい。

7月16日 瀬戸内海区水産研究所一般公開  (広島県廿日市市丸石)
7月23日 中央水産研究所高知庁舎一般公開 (高知県高知市桟橋通)
7月30日 増養殖研究所横須賀庁舎一般公開 (神奈川県横須賀市長井)
8月 5日 増養殖研究所日光庁舎一般公開  (栃木県日光市中宮祠)

◆サイエンスキャンプ2011開催の案内について
 サイエンスキャンプとは、科学技術振興機構の主催による、高校生を対象とした2泊3日 の科学技術体験合宿プログラムです。中央水産研究所は、平成19年度から実施機関として 参加しており、今年度も横浜庁舎で実施します。

○日  時 : 8月23日(月)〜8月25日(水)
○場  所 : 中央水産研究所(横浜市金沢区)
○実習内容 : 魚の種類を見わける・目でみる姿〜DNAによる魚種判別〜
○応募締切 : 6月14日(火)必着

詳しくはこちらから →  http://nrifs.fra.affrc.go.jp/event/ScienceCamp/2011/index.html
募集要領、参加申込み等は、こちらから →  http://ppd.jsf.or.jp/camp/

◆第30回「海とさかな」自由研究・作品コンクールへ出展の募集について
 水研センターは、朝日学生新聞社が主催する「「海とさかな」自由研究・作品コンクー ル」へ、後援として第25回(2006年)から協力しています。
 本コンクールでは、海や魚の不思議や、魚食に目を向けた作品などを小学生を対象に募 集しています。夏休みの自由研究と思って、チャレンジしてみませんか?

詳しくはこちらから →  http://www.umitosakana.com/

◆平成23年竿釣り漁業が対象とするビンナガ来遊資源動向の取りまとめについて
 遠洋水産研究所は、竿釣り漁業が対象としているビンナガがどれくらい来遊してくる量 を検討して、平成23年分を取りまとめました。

詳しくはこちらから →  http://fsf.fra.affrc.go.jp/23binnaga.htm


【今月の壁紙】
栽培漁業の対象種や、めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、無料 で配布しています。
2011年6月の写真は、「シマアジ」です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
水研センターの入札等に関する情報を、ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 本日6月8日は、「World IPv6 Day」です。

 横文字ばっかりで???な方も多いかと思います。ウェブ上の住所となるIP (インター ネットプロトコル) アドレス (123. 123. 123. 123 のように4つ並べたIPv4)が、報道されてい るように 2011年4月に枯渇しました。このため、IPアドレスを(aaa: bbb: ccc: d00: e11: f22: g33: h44)のように8桁を" : (コロン)"で並べたもの変更して、利用できるアドレスを増やす ことにし、一部で利用が始まっています。
 本格的な移行に向けて、本日9時から翌9日8時59分まで、Yahoo! や Google などインターネッ トサービス事業者が、一斉にIPv6でウェブサイトの提供テストを行っています。IPv6に対 応できていないパソコン等では、Yahoo! や Google などのウェブサイトを閲覧できない場合 があるそうです。なんで閲覧できないんだ?という問い合わせが、ネットワーク担当者へ 集中しそうですね。 (担当:O)


【配信手続き】
配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

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  その際には、お手数をおかけしますが、ご利用のメールソフトにおいて、「1.迷惑メールではない」というマークをつけ
  ていただき、「2.差出人をセーフリストに追加」していただきますようお願いいたします。

配信解除、配信先変更等 →  http://www.fra.affrc.go.jp/mail/index.html
ご意見・ご感想等 → www@fra.affrc.go.jp


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