FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 87 号 (平成23年12月14日発行)

 読者の皆さまいかがお過ごしでしょうか。
 あと3週間たらずで今年も終わりですね。今年1年、皆さまはどのような年だったでしょうか?まずは、3月11日に発生した東日本大震災への対応が忘れられません。水研センターでは、ナミハタの産卵場を確認したことや養殖の生産性向上に有効な遺伝子の特定など、いろいろなことがありました。
 これから忘年会など、お酒を飲む機会が増えるかと思います。くれぐれも食べ過ぎや飲み過ぎの注意はもちろんですが、風邪などの病気にも気を付けて新しい年を迎えたいものです。


【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (11/29) 国内初、メガネモチノウオの稚魚生産に成功
・ (11/25) 平成23年度日本海さば類・マアジ・マイワシ・ブリ長期漁況予報
・ (11/21) 有明海のカキ礁で養殖カキ用の良質な種苗を安定的に生産することに成功!!
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「水産技術」 を刊行
・ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 を刊行
・ 「北の海から」 を刊行
・ 「東北水産研究レター」 を刊行
◆ 各地のお知らせ
・ (12/18) 第3回みえ水産フォーラムを開催
・ 広島県尾道市周辺海域でのオニオコゼの資源回復に向けて
・ 東日本大震災関連情報について
・ 大型クラゲ情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ 国内初、 メガネモチノウオの稚魚生産に成功 〜再現性のある生産は世界で初めて〜
 水研センターは、 長崎大学大学院水産・ 環境科学総合研究科水産増殖学研究室と共同でメガネモチノウオ (別名:ナポレオンフィッシュ) の稚魚生産に国内で初めて成功しました。


◆ 平成23年度日本海さば類・マアジ・マイワシ・ブリ長期漁況予報
 今後 (11月〜24年3月) の見通しは、 さば類、 マアジは "前年並み"、 マイワシは "前年を上回る"、 ブリの0歳魚、 1歳魚は "前年並み"、 2歳魚は "前年を下回る" と予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk23/20111125.pdf

◆ 有明海のカキ礁で養殖カキ用の良質な種苗を安定的に生産することに成功!!
 高水温に強いカキ種苗の入手方法を検討するため、 有明海の奥部に従来から繁殖しているカキ礁での採苗を試みたところ、 カキ礁で極めて良質なカキ種苗を安定して生産できることが判明しました。



【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 27  「アカアマダイ」

 私たち水研センターが調査・研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第27回は、 "焼き物" や "刺し身" などでおいしい 「アカアマダイ」 を紹介します。

 アカアマダイは 「スズキ目アマダイ科」 に分類され、 東シナ海を中心として日本海側、 太平洋側に広く分布しています。 大陸棚 (100〜130メートル) の、 特に砂や泥の中に巣穴をつくって生活する習性があります。

 アカアマダイは、 6〜10月に水深100メートル前後の海底で分離浮性卵 (海中を漂うような卵) を産みます。 水温が20.8℃で約40時間後にふ化します。 寿命は、 オスメスともに8〜9年です。

 成長はメスよりもオスの方が大きくなり、 オスで体長35センチ前後、 メスで体長31センチ前後までになります。 小魚や甲殻類 (エビ、カニ、シャコ)、 貝類やヒトデなどを食べます。

 あまだい類 (シロアマダイ、 アカアマダイ、 キアマダイ) の漁獲量は、 2008年で1,392トン、 2009年で1,421トン、 2010年で1,300トン (概数) と、 近年は1,400トン前後で推移しています。

 あまだい類の漁獲量は、 資源の悪化や周辺国との漁場の競合などで、 1980年代後半に比べると10分の1以下に減少しています。 このため、 漁の期間や漁具を規制したり、 種苗を放流したりして、 資源が回復するための取り組みを行っています。

 アカアマダイは、 興津鯛 (静岡県)、 クジやグジ (関西) などと呼ばれます。 中国では馬頭魚、 英語でもホースヘッドフィッシュと呼ばれています。 特徴的な頭の形をしているアカアマダイは、 焼き物や刺し身などでおいしくいただけます。 一度は京料理で食べてみたいものです。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.nrifs.affrc.go.jp/~aquadb/
 わが国周辺の水産資源の現状を知るために →  http://abchan.fra.go.jp/
 日本海区水産研究所 →  http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/soshiki/sead/seg/


【刊行物のお知らせ】
◆ 「水産技術」 第4巻第1号を刊行しました
 水研センターと社団法人日本水産学会は、 水産業に役立つ技術をいち早く伝え、 最新技術の活用促進を目的として、 「水産技術」 を刊行しています。
 今号には、 「イタチザメ卵とアイザメ卵を主体とした飼料によるウナギ初期飼育の可能性」 や 「大中型まき網漁船における沈下型モッコを用いたブライン凍結魚の効率的な集積と移送方法の開発」 などが掲載されています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/fish_tech/4-1.html
その他の刊行物はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull-index.html

◆ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 3号を刊行しました
 沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会の活動の一環としてニュースレターを定期的に発行し、 地域の取り組み事例などをわかりやすく紹介しています。
 今号には、 「定置網漁業における魚価向上などの取り組み」 や 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル構築のための基本的枠組み」 などを掲載しています。


◆ 「北の海から」 第12号を刊行しました
 北海道区水産研究所は、 研究活動やその成果、 あるいはトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「北の海から」 を発行しています。
 今号には、 「オホーツク海のキチジはなぜ太っているのか?」 や 「親潮海域の定期検診 (Aライン調査)」 などを掲載しています。


◆ 「東北水産研究レター」 22号を刊行しました
 東北区水産研究所は、 研究活動やその成果、 あるいはトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「東北水産研究レター」 を発行しています。
 今号には、 「仙台湾における漁場環境の回復」 と 「マガキ養殖再興を産学官連携人工種苗生産プロジェクトで支援」 を掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://tnfri.fra.affrc.go.jp/pub/letter/22/22.pdf


【各地のお知らせ】
◆ 第3回みえ水産フォーラムを開催します
 12月18日に、 増養殖研究所、 三重大学、 三重県水産研究所、 三重県農水商工部が組織している三重地域産学官連携水産研究連絡会議が、 第3回みえ水産フォーラム 「三重の水産を学ぼう! 〜 自然と生きる沿岸漁業・ 養殖業 〜」 をテーマに開催します。
 入場は無料ですので、 お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

○日 時 : 平成23年12月18日 (日) 13:00 〜 16:00
○場 所 : 三重県総合文化センター内文化会館2階 (三重県津市一身田)

詳しくはこちらから →  http://nria.fra.affrc.go.jp/event/symposium/111218_a.html

◆ 広島県尾道市周辺海域でのオニオコゼの資源回復に向けて
 瀬戸内海区水産研究所は、 資源を回復するための技術を開発する目的で、 瀬戸内海の各県の重要な水産資源のひとつであるオニオコゼを、 広島県尾道市周辺海域に放流しました。


◆ 東日本大震災関連情報について
 水研センターで行っている、東日本大震災関連の調査・研究などの情報をホームページで公開しています。その中で、水産庁の要請により調査、測定した水産物等の放射能物質調査結果も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html
水産物放射能物質調査結果はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/result.html

◆ 大型クラゲ情報について
 大型クラゲの出現動向について、迅速に情報提供を行っていきます。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/


【今月の壁紙】
水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
2011年12月, 2012年1月の写真は、 「イカの赤ちゃん (約5ミリ)」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 本日12月14日は、 「南極の日」 です。

 1911年のこの日、 ロアール・ アムンゼン隊 (ノルウェー) が史上初めて南極点に到着しました。 もともと北極点到達を目指していたそうですが、 先を越されたために密かに目標を南極に変更したそうです。 出港したあとに初めて隊員や乗組員、 先に南極に向けて出発していたイギリスのスコット隊に連絡したそうです。 日本も白瀬隊が目指したそうですが、 氷に阻まれて断念しました。 日本は、 57年後の1968年12月19日に第9次越冬隊が初めて到達しました。 (担当:O)


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