FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 91 号 (平成24年4月11日発行)

 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 新年度がスタートし、 スーツ姿や制服姿が初々しい人たちを見かけるようになりました。 先週の中頃に非常に発達した低気圧が、 強風や豪雨をもたらしましたが、 ようやく春らしい季節になりました。 水研センター本部がある横浜でも、 桜の見頃となっています。
 今年度も 1つでも多くの大きなトピックスをお届けできるよう、 役職員一同邁進してまいります。


【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (3/16) シラスウナギの安定大量生産に向けたプロジェクト研究を始動
・ (3/23) 平成23年度第 2 回対馬暖流系マアジ・ さば類・ いわし類長期漁海況予報
・ (3/23) 平成23年度第 3 回太平洋いわし類・ さば類長期漁海況予報
・ (4/ 9) 平成24年度第 1 回日本海海況予報
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「FRANEWS」 を刊行
・ 「おさかな瓦版」 を刊行
・ 「水産技術」 を刊行
・ 「SALMON情報」 を刊行
・ 「北の海から」 を刊行
・ 「日本海リサーチ&トピックス」 を刊行
・ 「瀬戸内通信」 を刊行
・ 「西海区水産研究所主要研究成果集」 を刊行
◆ お知らせ
・ キッズページを新設
・ 中央水産研究所高知庁舎を閉庁
・ 中央水産研究所所蔵筆写稿本 (漁業制度資料) の概要
・ 東日本大震災関連情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ シラスウナギの安定大量生産に向けたプロジェクト研究を始動
 水研センター、 静岡県水産技術研究所、 近畿大学の 3機関で構成する研究グループは、 平成24年度よりシラスウナギの大量生産技術を開発して、 ウナギの安定供給を目指したプロジェクト研究に取り組んでいきます。


◆ 平成23年度第 2 回対馬暖流系マアジ・ さば類・ いわし類長期漁海況予報
 今後 (4月〜9月) の見通しは、 マアジ、 マサバ、 マイワシ、 カタクチイワシは前年並み、 ゴマサバは前年を上回り、 ウルメイワシは前年を下回ると予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk23/20120323_tsu.pdf

◆ 平成23年度第 3 回太平洋いわし類・ さば類長期漁海況予報
 今後 (4月〜7月) の見通しは、 マサバ・ ゴマサバは 3歳魚を主体に前年並みか上回る海域が多く、 マイワシは西日本では前年を上回り、 東日本では前年並み、 カタクチイワシは総じて前年を上回ると予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk23/20120323_ta.pdf

◆ 平成24年度第 1 回日本海海況予報
 今後 (4月〜6月) の見通しは、 対馬暖流域の表面水温及び50メートル深水温ともに平年並みで経過すると予測されます。



【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 31  「ウニ」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第31回は、 "お寿司" や "どんぶり" などでおいしい 「ウニ」 を紹介します。


 ウニは 「ウニ網ホンウニ目」 に属するもので、 キタムラサキウニ、 エゾバフンウニ、 アカウニなどがいます。 日本周辺には、 約160種が分布しています。 食用となるのは、 このほかにムラサキウニ、 バフンウニ、 シラヒゲウニなどがいます。

 ウニは、 海域によりますが、 だいたい 9月から10月に産卵します。 体のてっぺんにある生殖孔から精子または卵を放出します。 受精から 1〜 2日でふ化します。

 ふ化したウニの幼生は植物プランクトンを食べながら、 海中をただよって成長します。 1〜 2ヵ月後にようやくイガグリのような形まで容姿が変わり、 海底で生活するようになります。

 うに類 (バフンウニ、 エゾバフンウニ、 ムラサキウニ、 キタムラサキウニ、 アカウニ) の漁獲量は、 2008年で 10,867トン、 2009年で 11,061トン、 2010年で 10,218トンと、 およそ 11,000トン前後で推移しています。 また、 ロシアやチリ、 アメリカなどから 2009年で 13,550トン、 2010年で 12,767トンも冷蔵品や冷凍品として輸入されています。

 ウニは、 お寿司やどんぶりのネタ、 刺し身など生食が定番でしょうか。 そのほかにも、 パスタなどの洋食でもおいしくいただけます。 青森県八戸市近辺の郷土料理である 「いちご煮 (アワビとウニのお吸い物)」 もおいしいですね。

 ウニはおいしい魚介類でもありますが 、沿岸のコンブやホンダワラ類などの海藻類を食べ尽くしてしまう厄介者でもあります。 コンブやホンダワラ類などの海藻類は、 魚介類の産卵場所や稚魚が成育する場所として、 また、 海水を浄化するなど大事な役割を担っています。 海藻類を守るために、 ウニと上手に付き合いたいものです。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/
 おさかな瓦版第14号 (ウニ) →  http://fra.affrc.go.jp/bulletin/letter/no14.pdf


【刊行物のお知らせ】
◆ 「FRANEWS」 30号を刊行しました
   水研センターの広報誌 「FRANEWS」 30号を刊行しました。 今号の特集は、 「震災復興への取り組み 〜水産業復興・再生のために〜」 です。
 2011年 3月11日に発生した東日本大震災で被害を受けた水産業の復興に向けた、 水研センターの取り組みについて紹介しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#fnews

◆ 「おさかな瓦版」 46号を刊行しました
 水研センターのニュースレター 「おさかな瓦版」 46号を刊行しました。 シリーズ 「日本海のさかなたち」 では、 「アカアマダイ」 をとりあげています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#letter

◆ 「水産技術」 第4巻第2号を刊行しました
 水研センターと社団法人日本水産学会は、 水産業に役立つ技術をいち早く伝え、 最新技術の活用促進を目的として、 {水産技術} を刊行しています。
 今号には、 「北海道の噴火湾および日高海域に放流したマツカワ人工種苗の再捕水深」 や 「メガネモチノウオ仔魚の飼育条件と微小餌料生物プロアレス Proales similis の餌料価値の検討」 などが掲載されています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/fish_tech/4-2.html
その他の刊行物はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull-index.html

◆ 「SALMON情報」 第6号を刊行しました
 北海道区水産研究所は、 さけます類の研究活動やその成果、 あるいはトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「SALMON情報」 を発行しています。
 今号では、 「さけますふ化放流チームの復興支援活動 〜来春の放流をめざして〜」 や 「サケは海で何を食べているのでしょう?」 などを掲載しています。


◆ 「北の海から」 第13号を刊行しました
 北海道区水産研究所は、 研究活動やその成果、 あるいはトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「北の海から」 を発行しています。
 今号では、 「石狩川上流域における自然産卵サケの資源回復を目指して!」 や 「なぜ2006年は日本海のスケトウダラの生き残りが良かったか?」 などを掲載しています。


◆ 「日本海リサーチ&トピックス」 第10号を刊行しました
 日本海区水産研究所は、 研究活動やその成果、 あるいはトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「日本海リサーチ&トピックス」 を発行しています。
 今号では、 「ヒラメ資源の現状と今後の展開」 や 「七尾湾での放流トラフグによる漁業振興の可能性」 などを掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/pub/rt/10/all.pdf

◆ 「瀬戸内通信」 15号を刊行しました
 瀬戸内海区水産研究所は、 研究活動やその成果、 あるいはトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「瀬戸内通信」 を発行しています。
 今号では、 「しらふじ丸乗船調査特集」 や 「地域連携によるアサリ資源復活の試み」 などを掲載しています。


◆ 「西海区水産研究所主要研究成果集」 第16号を刊行しました
 西海区水産研究所は、 事業年度での最新または代表的な研究成果、 トピックスを取りまとめて、 「西海区水産研究所主要研究成果集」 を発行しています。
 平成23年度は40課題をとりまとめ、 「大型クラゲ国際共同調査 (東シナ海域調査偏、 中国水域調査・ 中国沿岸調査偏)」 や 「クロマグロの安定採卵技術の開発」 などを掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://snf.fra.affrc.go.jp/seika/snf12/seika16.pdf


【お知らせ】
◆ キッズページを新設しました
 海やさかな、 漁業など水産業のことを楽しく学ぶために、 子ども向けのページを開設しました。 「水産資源の話」 や 「魚を増やし育てる」 などの学習ページや、 お楽しみのページがありますので、 ぜひご覧下さい。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/forkids/index.html

◆ 中央水産研究所高知庁舎を閉庁しました
 高知県高知市にありました中央水産研究所高知庁舎は、 水産庁南海区水産研究所、 南西海区水産研究所時代から60余年にわたり 、黒潮域や土佐湾の水産資源や海洋環境に関する調査研究を実施してきましたが、 平成24年 3月31日をもって閉庁しました。


◆ 中央水産研究所所蔵筆写稿本 (漁業制度資料) を公開しています
 中央水産研究所図書資料館が所蔵する筆写稿本 (漁業制度資料) は、 近世から近現代までの漁業制度や漁村の生活、 漁業の実態を伝える貴重な文献です。 この貴重な記録遺産を神奈川大学日本常民学研究所と協力して整理を行い、 歴史研究などのために有効に利用していただくことを期待して、 目録をホームページに掲載しました。


◆ 東日本大震災関連情報について
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の要請により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html
水産物放射能物質調査結果はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/result.html
放射能影響調査等の測定結果はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/effects.html


【今月の壁紙】
水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
2012年 4月, 5月の写真は、 「オニオコゼの赤ちゃん」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 本日 4月11日は、 「メートル法公布記念日」 です。

 1921年 (大正10年) 4月11日に 「度量衡法 (どりょうこうほう)」 の改正が公布されて、 法律によってメートル法を使用することが定められました。
 それまで使われていた尺貫法 (1尺や 1寸など) からメートル法へ変更されましたが、 完全に表記が変更されたのは45年後の1966年 (昭和41年) 4月1日からでした。
 現在でも 1坪 (3.3平方メートル) や一升 (1.8リットル) などと、 慣用的に使われていますね。  (担当:O)


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配信解除、配信先変更等 →  http://www.fra.affrc.go.jp/mail/index.html
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