FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 92 号 (平成24年 5月 9日発行)

 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 5月に入り、 木々も新緑に包まれ、 風も心地よく感じられるようになりました。 運動するにも、 外出するにも最高の季節となりました。 ちょうど潮干狩りのシーズンですね。 くれぐれもケガや事故などおこさないように、 注意事項などを守って楽しみたいものです。


【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (5/ 8) 太平洋および我が国周辺の新しい海況予測システム (FRA-ROMS) の運用を開始
・ (4/27) 平成24年度第 1 回瀬戸内海東部カタクチイワシ漁況予報
・ (4/27) 平成24年度第 1 回日本海スルメイカ長期漁況予報
・ (4/25) 平成24年度第 1 回東北海区海況予報
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「日本海ブロック試験研究集録」 を刊行
◆ 東日本大震災関連情報
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ 太平洋および我が国周辺の新しい海況予測システム (FRA-ROMS) の運用を開始
 水研センターは、 太平洋および我が国周辺海域を対象とした数値海況予測システムに、 新たに開発した計算モデル (FRA-ROMS) を導入して、 運用を開始しました。
 本システムでは、 水温、 塩分、 流れについて水深ごと (0〜200メートル) の現況図と 2ヶ月先までの予測図を公開しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr24/240508/index.html
海況予測システム (FRA-ROMS) はこちらから →  http://fm.dc.affrc.go.jp/

◆ 平成24年度第 1 回瀬戸内海東部カタクチイワシ漁況予報
 今後 (5月〜6月) の見通しは、 シラスの来遊量は紀伊水道、 大阪湾、 播磨灘東部および南西部では、 不漁だった2011年を上回りますが平年を下回り、 播磨灘北西部では平年並みだった2011年を下回ると予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk24/20120427_s.pdf

◆ 平成24年度第 1 回日本海スルメイカ長期漁況予報
 今後 (5月〜7月) の見通しは、 来遊量は前年を上回り、 最近 5年間の平均並み、 漁場は石川県以北が中心、 魚体は前年より大きく最近 5年間の平均並みと予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk24/20120427_n.pdf

◆ 平成24年度第 1 回東北海区海況予報
 今後 (5月〜6月) の見通しは、 近海の黒潮続流の北限位置が "やや北偏〜北偏" で推移、 親潮第 1分枝の張り出しが "やや北偏〜平年並み" で推移、 三陸沖の暖水塊が北上すると予測されます。



【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 32  「マアナゴ」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第32回は、 "天ぷら" や "寿司ネタ" などでおいしい 「マアナゴ」 を紹介します。


 マアナゴは 「ウナギ目アナゴ科」 に分類され、 北海道より南の本州沿岸、 朝鮮半島沿岸、 渤海、 東海に分布しています。 アナゴの仲間には、 クロアナゴやギンアナゴなど数十種類以上がいます。

 マアナゴの生態は、 ウナギと同様に謎に包まれていますが、 近年の調査などから徐々に解明されています。 最近、 沖ノ鳥島南方の九州−パラオ海嶺上の海域が、 6月〜 9月に産卵している場所の1つとして特定されました (2012年 2月23日プレスリリース)。 ふ化したマアナゴの赤ちゃんは、 ウナギと同様に潮流に流されながら、 プレレプトセファルスからレプトセファルス (柳の葉っぱのような姿) へと成長して日本の沿岸などに到達します。

 体長が11〜12センチまで成長したマアナゴのレプトセファルスは、 徐々に体長が短く (20〜50%) なりながら丸みを帯びてきて、 ウナギのクロコのような姿に変態します。 変態が始まった頃から海底の方へとすむ場所が移っていって、 変態が完了した頃には泥の多い海域で生活を始めます。

 イワシやイカナゴなどの魚類、 エビなどの甲殻類、 貝類などを食べて成長します。 親となったマアナゴは、 また、 産卵のために沖ノ鳥島南方まで回遊すると思われますが、 ウナギ同様、 産卵場所まで行くルートなどはまだ解明されていません。

 あなご類 (マアナゴ、クロアナゴ) の漁獲量は、 1995年には約13,000トンありましたが、 年々減っていて、 2008年に6,339トン、 2009年に5,959トン、 2010年に5,371トンまで減少しています。

 マアナゴは、 天ぷらや寿司ネタなどでおいしくいただけます。 高知県では、 春先に沿岸で漁獲されるアナゴのレプトセファルスを 「のれそれ」 と呼んで、 酢の物や刺し身で食べます。 一般公開などでウナギのレプトセファルスを展示しますが、 やっぱり 「のれそれ」 と同じ姿をしているので、 「食べるとおいしい?」 と質問されることが多いですね。 ウナギの 「のれそれ」 を食べた人はまだいないと思われますが、 どちらがおいしいのでしょうね?


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/
 わが国周辺の水産資源の現状を知るために →  http://abchan.fra.go.jp/index1.html
 マアナゴの産卵場所を発見!−沖ノ鳥島南方の九州−パラオ海嶺上に特定−
 →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr23/240223/index.html


【刊行物のお知らせ】
◆ 「日本海ブロック試験研究集録」 第45号を刊行しました
 日本海区水産研究所は、 主催した各種研究会で発表した研究報告などをとりまとめて、 「日本海ブロック試験研究集録」 を随時、 発行しています。
 今号では、 「第 7 回日本海ブロック資源研究会報告 (平成21年度) 」 および 「第 8 回日本海ブロック資源研究会報告 (平成22年度) 」 の発表要旨を掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/pub/cont/


【東日本大震災関連情報】
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の要請により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html
水産物放射能物質調査結果はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/result.html
放射能影響調査等の測定結果はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/effects.html


【今月の壁紙】
水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
2012年 5月, 6月の写真は、 「ニシンの赤ちゃん」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 本日 5月 9日は、 「小惑星探査機 (はやぶさ) が打ち上げられた日」 です。

 2010年 6月13日に60億キロの旅を終えて地球に帰ってきた、 小惑星探査機 「はやぶさ」 は、 2003年 5月 9日13時29分に宇宙科学研究所 (現在の宇宙航空研究開発機構) が打ち上げました。
 この 「はやぶさ」 には、 搭載したエンジンの実験や小惑星への突入や離脱、 サンプルの採取などのミッションがありました。 はやぶさの一般公開や映画などで、 関心を集めてましたね。
 今年は、 5月21日朝に 「金環日食」 を見ることができます。 日食専用のメガネなどを利用して、 安全に体験したいものです。 くれぐれも、 遅刻しないようにして下さいね。  (担当:O)


【配信手続き】
配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
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