FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 96 号 (平成24年 9月12日発行)

 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 9月に入り、 東京や神奈川では、 秋の味覚 「さんま」 祭りがあちらこちらで開催されている報道等を見るようになりました。 落語の演目の 1つ 「目黒のさんま」 にちなんだ目黒のさんま祭りが今度の日曜日にも開催されます。 なんか、 さんまが食べたくなってきましたね。


【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (9/12) 有明海における貧酸素水塊の一斉観測を実施しました
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「おさかな瓦版」 を刊行
・ 「北の海から」 を刊行
・ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 を刊行
◆ お知らせ
・ ( 9/17) さっぽろサケフェスタ2012に出展します
・ ( 9/23、 10/6) 研究所一般公開のお知らせ
・ (11/19) テクノオーシャン2012オーガナイズドセッションを開催します
◆ 大型クラゲ情報について
◆ 東日本大震災関連情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ 有明海における貧酸素水塊の一斉観測を実施しました
 水研センターは、 国、 県、 大学、 民間企業で構成された 17機関と協力して、 有明海において、 漁場環境悪化の重要問題となっている貧酸素水塊 (水中に溶けて存在する酸素の量が不足している水域) の水産資源への影響や、 発生機構を解明するために、 200か所で一斉観測を実施しました。
 その結果、 有明海奥部と諫早湾を中心に大規模な貧酸素水塊が同時に形成されることが明らかになりました。



【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 36  「アカイカ」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第36回は、 "天ぷら" や "焼き物" などでおいしい 「アカイカ」 を紹介します。


 アカイカは 「ツツイカ目アカイカ科」 に分類され、 温帯から熱帯の海域に広く分布しています。 ほかに 「ムラサキイカ」 や 「バカイカ」 などとも言われます。

 漁業が行われる北太平洋のアカイカは、 表面水温が 21〜 25℃の範囲の亜熱帯海域で産卵して、 冬から春に生まれるグループと秋に生まれるグルーブがいます。

 寿命は 1年で、 大きいものでメスが60センチ、 オスで45センチ程度まで成長します。 成長は、 生まれた時期や海域によって違いがありますが、 メスで生まれてから 6ヵ月程度で30センチ程度までになります。 (イカの大きさは、 頭の部分 (袋状のところ) の長さです。)

 アカイカは、 水温が高くなる夏場にエサとなるハダカイワシ類を中心とした魚類、 頭足類、 甲殻類等を探して北緯40〜50度まで移動して、 秋以降には、 産卵のために北緯20〜30度まで移動する回遊をします。 また、 昼は水温が低い水深300〜600メートルを、 夜は水深 0〜50メートルの表層を回遊します。

 日本でのアカイカの漁獲量は、 2009年で35,993トン、 2010年で22,326トン、 2011年で14,500トンとなっています。 1970年代の初頭に激減したスルメイカの漁獲を補うために、 1974年頃からアカイカ釣り漁業がスタートしました。 1978年から流し網漁業が始まり、 1980年代に毎年12〜22万トンの漁獲量をあげました。 しかしながら、 イルカや海亀、 海鳥などの混獲を防止するため、 国連決議により1992年末をもって公海域での大規模な流し網漁業が操業禁止となりました。 このため、 近年のアカイカの漁獲のほとんどは、 釣り漁業によるものとなっています。

 アカイカは、 天ぷらや焼き物などでおいしくいただけます。 また、 加工品として、 冷凍のロールイカ、 さきいか、 くん製などもあります。

 アカイカの仲間に、 アメリカオオアカイカがいます。 こちらの寿命は 1〜2年で、 大きいもので100センチにもなります。 こちらの漁業は、 1971年頃に水研センター開発調査センター (旧海洋水産資源開発センター) が開発調査を行ったことが始まりで、 本格的に操業が始まったのは1989年頃からです。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/
 国際漁業資源の持続的利用と適切な保存・管理のために →  http://kokushi.job.affrc.go.jp/
 いか釣漁業について (開発調査センター) →  http://jamarc.fra.affrc.go.jp/work/ikaturi3.htm


【刊行物のお知らせ】
◆ 「おさかな瓦版」 48号を刊行しました
 水研センターのニュースレター 「おさかな瓦版」 48号を刊行しました。 夏のスペシャル版として、 「ウナギ」 をとりあげています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#letter
その他の刊行物はこちらから → http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull-index.html

◆ 「北の海から」 第14号を刊行しました
 北海道区水産研究所は、 研究活動やその成果、 あるいはトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「北の海から」 を発行しています。
 今号では、 「海洋流動シミュレーションから資源量変動の謎を解く」 や 「震災復興に向けて〜さけます飼育技術研修員の受入〜」 などを掲載しています。


◆ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 6号を刊行しました
 沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会の活動の一環として、 ニュースレターを定期的に発行し、 地域の取り組み事例などをわかりやすく紹介しています。
 今号には、 「小型底びき網でさかなを上手く 「獲り、 活かし、 売る」 1 −漁獲の仕組みと漁具の仕立て−」 や 7月10日に開催した第 2回研究大会 (シンポジウム) の概要などを掲載しています。



【お知らせ】
◆ さっぽろサケフェスタ2012に出展します
 北海道区水産研究所は、 札幌市豊平川さけ科学館が開催する 「さっぽろサケフェスタ2012」 に出展します。 入場は無料ですので、 ぜひお立ち寄り下さい。

○ 日 時 : 平成24年 9 月17日 (月・ 祝) 10:00 〜 16:00
○ 場 所 : 札幌市豊平川さけ科学館 (札幌市南区真駒内公園)

詳しくはこちらから →  http://www.sapporo-park.or.jp/sake/?p=1797

◆ 研究所一般公開のお知らせ
 水研センターでは、 研究の内容や成果を多くの皆さまに知っていただくために、 研究所の一般公開を実施しています。 今月や10月初旬に行う一般公開は以下のとおりとなっています。 入場は無料ですので、 お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

北海道区水産研究所釧路庁舎一般公開
 ○ 日 時 : 平成24年 9 月23日 (日) 10:00 〜 15:30
 ○ 場 所 : 北海道釧路市桂恋

 詳しくはこちらから →  http://hnf.fra.affrc.go.jp/event/koukai2012.html

日本海区水産研究所新潟庁舎およびみずほ丸一般公開
 ○ 日 時 : 平成24年10月 6 日 (土) 10:00 〜 15:00
 ○ 場 所 : 新潟県新潟市中央区

 詳しくはこちらから →  http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/event/h24ottp-niigata/

◆ テクノオーシャン2012オーガナイズドセッションを開催します
 水研センターは、 11月18日から20日に神戸国際会議場で開催されるテクノオーシャン2012において、 オーガナイズドセッション 「豊かな海を知る、 守る、 活かす」 を開催します。
 参加費は無料ですが、 事前に申込みをする必要があります。

○ 日 時 : 平成24年11月19日 (月) 13:30 〜 18:00
○ 場 所 : 神戸国際会議場 (神戸市中央区、 神戸ポートアイランド内)

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/event/20121119/index.html
参加の申込みはテクノオーシャン2012のWebサイトから →  http://www.techno-ocean2012.com/


【大型クラゲ情報について】
 大型クラゲの出現動向について、 迅速に情報提供を行っていきます。 8月30日に、 「大型クラゲの出現と予測について (第 4 報)」 を発信しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/


【東日本大震災関連情報について】
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の要請により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html
震災に関する調査研究情報はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html#reports
放射能影響調査等の測定結果はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/effects.html
水生生物における放射性物質の挙動について →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/Nuclear_accident_effects/index.html


【今月の壁紙】
水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
2012年 9月, 10月の写真は、 「コウライエビ (稚エビ)」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 「くじらの日」 として 9 月 4 日が制定されました。

 もともと毎月 9 日を 「くじらの日」 として、 国際捕鯨委員会年次総会 (IWC) が開催された1993年に制定されていました。 今年から 「クジラと日本人の共生を考える日」 として 9 月 4 日を 「く (9) じ (4) らの日」 になりました。
 クジラの肉には、 疲労の防止や回復などの効果があるとされるバレニンが多く含まれていて、 ウナギに代わるスタミナ食として脚光を浴び始めているそうです。  (担当:O)


【配信手続き】
配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

 ※このメールマガジンが「迷惑メール」に判定され、ゴミ箱や迷惑メールのフォルダへ 振り分けられる場合があります。
  その際には、お手数をおかけしますが、ご利用のメールソフトにおいて、「1.迷惑メールではない」というマークをつけ
  ていただき、「2.差出人をセーフリストに追加」していただきますようお願いいたします。

配信解除、配信先変更等 →  http://www.fra.affrc.go.jp/mail/index.html
ご意見・ご感想等 → www@fra.affrc.go.jp