FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 97 号 (平成24年10月10日発行)

 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 10月に入り、 ようやく秋らしい気候となってきました。 食欲の秋、 スポーツの秋、 読書の秋と 「○○の秋」 とつく言葉をみかけますね。 皆さまは、 どのような秋を過ごす予定でしょうか。
 朝晩と日中の気温差が大きくなってきましたので、 くれぐれも風邪などひかないよう体調管理には十分気を付けたいものです。


【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (10/ 5) 平成24年度第 3 回日本海海況予報
・ (10/ 5) 平成24年度筑前海及び有明海各県海域における秋季海況の見通し
・ ( 9/21) 平成24年度第 2 回太平洋スルメイカ長期漁況予報
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「FRANEWS」 を刊行
・ 「環境報告書2012」 を刊行
・ 「研究のうごき」 を刊行
・ 「日本海リサーチ&トピックス」 を刊行
・ 「ななつの海から」 を刊行
◆ お知らせ
・ (10/13) 市民講座 「里山・ 里海としての瀬戸内海について」 を開催します
・ (10/20、 10/21、 11/3) 研究所一般公開のお知らせ
・ (10/28) 横浜市場まつり2012に出展します
・ (11/10、 11) 第51回農林水産祭実りのフェスティバルに協力します
◆ 大型クラゲ情報について
◆ 東日本大震災関連情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ 平成24年度第 3 回日本海海況予報
 今後 (10月〜12月) の見通しは、 対馬暖流域の表面水温は、 やや高め〜かなり高めで経過して、 対馬暖流域の50メートル深水温は、 日本海西部及び北部ともにやや高めで経過すると予測されます。


◆ 平成24年度筑前海及び有明海各県海域における秋季海況の見通し
 今後 (10月〜11月) の見通しは、 水温は筑前海及び有明海ともに 「平年並み〜高め」 で推移して、 塩分は、 筑前海では 「平年並み〜低め」 で有明海では 「平年並み」 で推移すると予測されます。


◆ 平成24年度第2回太平洋スルメイカ長期漁況予報
 今後 (10月〜12月) の見通しは、 常磐より以北の太平洋海域におけるスルメイカの来遊量は、 概ね前年を下回ると予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk24/20120921.pdf


【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 37  「あわび」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第37回は、 "刺し身" や "酒蒸し" などでおいしい 「あわび」 を紹介します。


 アワビは 「原始腹足目ミミガイ科」 に分類される巻き貝で、 日本近海には、 クロアワビ、 エゾアワビ、 マダカアワビ、 メガイアワビなど約10種類のアワビが生息しています。

 東北から北海道に生息するエゾアワビを例にしますと、 8月から10月にかけて産卵します。 呼水孔 (こすいこう。 呼吸をするための海水の出し入れや、 フンを出したりする穴) から、 卵や精子を波などが激しい時に出して受精します。

 受精したエゾアワビの卵はおよそ10時間でふ化し、 幼生 (トロコフォーラ) は繊毛を動かして海中を泳ぎ回ります。 さらに 2日くらいでベリジャーと呼ばれる幼生に変態したのち、 岩などに付いているピンク色をした無節サンゴモという海藻にくっつきます。 サンゴモに生えている珪藻などの藻を食べて成長し、 4年から 5年で約 9センチの大きさになり、 この頃にはコンブやワカメなどの海藻を食べるようになります。

 あわび類の漁獲量は、 2009年は 1,855トン、 2010年は 1,461トン、 2011年は 1,300トンと、 約 1,400トン程度で推移しています。 1970年代の初頭には 5,000トンを超える漁獲量がありましたが、 獲りすぎやアワビが生息する環境の変化などによって減少したと考えられています。 このため、 毎年、 回復を目指して全国で約 1500万個のアワビの稚貝が放流されています。

 アワビは、 刺し身や酒蒸し、 焼き物などでおいしくいただけます。 中華料理の食材としての 「干しアワビ」 もおいしいですね。 また、 青森県八戸市近辺の郷土料理である 「いちご煮 (アワビとウニのお吸い物)」 もおいしいですね。 貝殻も 「螺鈿 (らでん) 細工」 の材料としても利用されています。 残すことなく、 利用される貝類ですね。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/
 おさかな瓦版 38号 「エゾアワビ」 →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#letter


【刊行物のお知らせ】
◆ 「FRANEWS」 第32号を刊行しました
 水研センターの広報誌 「FRANEWS」 第32号を刊行しました。 今号の特集は、 「増養殖を支える研究」 です。
 国が取り組んでいる食糧自給率の向上達成に向けた、 水研センターの取り組みについて紹介しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#fnews

◆ 「環境報告書2012」 を掲載しました
 環境配慮促進法による記載要求事項及び環境報告ガイドライン (2007年) に準じ、 自主的な記載項目を設定した水研センターの環境報告書を作成して、 ウェブサイトへ掲載しました。 対象期間は 2011年 4月から 2012年 3月となっていますが、 内容によって期間前後のものもあります。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#env-report
その他の刊行物はこちらから → http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull-index.html

◆ 「研究のうごき」 第10号を刊行しました
 中央水産研究所は、 年度ごとの主要な研究成果の目的と重要性、 用いた方法、 得られた成果とその普及効果を、 わかりやすく解説した冊子をまとめた 「研究のうごき」 を発行しています。
 今号では、 「東日本大震災で変化した水産資源・ 漁業管理への国民の意識」 や 「マグロの脂の乗りを光で予測」 などを掲載しています。


◆ 「日本海リサーチ&トピックス」 第11号を刊行しました
 日本海区水産研究所は、 研究活動やその成果、 あるいはトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「日本海リサーチ&トピックス」 を発行しています。
 今号では、 「国際フェリーからの目視観測による対馬海峡の大型クラゲ分布」 や 「放置した精子の受精能力は保持できるか −サケ精子の劣化試験から−」 などを掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/pub/rt/11/all.pdf

◆ 「ななつの海から」 第 3 号を刊行しました
 国際水産資源研究所は、 研究活動やその成果、 あるいはトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「ななつの海から」 を発行しています。
 今号では、 「カツオの移動回遊特性解明を目的としたアーカイバルタグ放流調査」 や 「センチメンタルジャーニー: 南氷洋ミンククジラ個体数推定の思い出」 などを掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://fsf.fra.affrc.go.jp/nanatsunoumi/nanaumi3.pdf


【お知らせ】
◆ 市民講座 「里山・ 里海としての瀬戸内海について」 を開催します
 PICES (北太平洋海洋科学機関) 2012年次会合の一環として、 市民講座 「里山・ 里海としての瀬戸内海について」 を開催します。
 事前の申込みや参加費用などは必要ありませんので、 お気軽にご参加下さい。

○ 日 時 : 平成24年10月13日 (土) 13:30 〜 16:30
○ 場 所 : 広島県情報プラザ多目的ホール (広島県広島市中区千田町)
○ 定 員 : 140名 (定員に達し次第、 受付を終了します。)

詳しくはこちらから →  http://feis.fra.affrc.go.jp/topics/120831_shiminkouza/topics_shiminkouza.html

◆ 研究所一般公開のお知らせ
 水研センターでは、 研究の内容や成果を多くの皆さまに知っていただくために、 研究所の一般公開を実施しています。 今月や11月初旬に行う一般公開は以下のとおりとなっています。 入場は無料ですので、 お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

西海区水産研究所亜熱帯研究センター 一般公開
 ○ 日 時 : 平成24年10月20日 (土) 10:00 〜 16:00
 ○ 場 所 : 沖縄県石垣市字桴海大田

 詳しくはこちらから →  http://snf.fra.affrc.go.jp/event/24koukai_i/koukai_i_12_a.html

中央水産研究所 一般公開
 ○ 日 時 : 平成24年10月20日 (土) 10:00 〜 16:00
 ○ 場 所 : 神奈川県横浜市金沢区福浦

 詳しくはこちらから →  http://nrifs.fra.affrc.go.jp/event/koukai/h24/OpenLab.html

第10回ながさき水産科学フェア (西海区水産研究所長崎庁舎一般公開)
 ○ 日 時 : 平成24年10月21日 (日) 9:30 〜 15:00
 ○ 場 所 : 長崎県長崎市多以良町
 ○ その他 : 長崎県総合水産試験場、 長崎大学環東シナ海環境資源研究センターを含む、 3機関合同の
         施設公開とイベントを実施します。

 詳しくはこちらから →  http://snf.fra.affrc.go.jp/event/fair10/fair_index10.html

水産工学研究所 一般公開
 ○ 日 時 : 平成24年11月 3 日 (土・ 祝) 10:00 〜 15:00
 ○ 場 所 : 茨城県神栖市波崎

 詳しくはこちらから →  http://nrife.fra.affrc.go.jp/

◆ 横浜市場まつり2012に出展します
 水研センターは、 横浜市中央卸売市場で開催される 「横浜市場まつり2012」 に出展します。 市場まつりでは、 マグロの解体実演即売や魚類、 野菜などの直売など多数の出展がありますので、 ぜひお立ち寄り下さい。

○ 日 時 : 平成24年10月28日 (日) 9:00 〜 14:00
○ 場 所 : 横浜市中央卸売市場 (横浜市神奈川区山内町)

詳しくはこちらから →  http://www.yokohama-ichiba.com/matsuri/matsuri.html

◆ 第51回農林水産祭実りのフェスティバルに協力します
 水研センターは、 11月10日、 11日の両日に日比谷公園内で開催される、 第51回農林水産祭実りのフェスティバルの政府特別展示に協力して出展します。 今回の実りのフェスティバルは、 「食と農林漁業の祭典」 の一環として、 ファーマーズ&キッズフェスタと同時開催されます。
 お近くにお越しの際は、 ぜひお立ち寄りください。

○ 日 時 : 平成24年11月10日 (土)、 11日 (日) 10:00 〜 16:00
○ 場 所 : 日比谷公園 (東京都千代田区日比谷公園)

詳しくはこちらから →  http://www.affskk.jp/sub4.html


【大型クラゲ情報について】
 大型クラゲの出現動向について、 迅速に情報提供を行っていきます。 9月19日に 「大型クラゲの出現と予測について (第5報) 」 、 また、 10月 4日に 「大型クラゲの出現と予測について (第6報) 」 をそれぞれ発信しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/


【東日本大震災関連情報について】
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の要請により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html
震災に関する調査研究情報はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html#reports
放射能影響調査等の測定結果はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/effects.html
水生生物における放射性物質の挙動について →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/Nuclear_accident_effects/index.html


【今月の壁紙】
水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
2012年10月, 11月の写真は、 「クロダイ」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 本日10月10日は、 「まぐろの日」 です。

 726年10月10日に、 山部赤人が聖武天皇のお供をして明石地方を旅した時に、 マグロを獲って栄えている地をたたえて歌に詠んだ日とされることから、 日本鰹鮪漁業協同組合連合会 (現在の日本かつお・まぐろ漁業協同組合) が、 マグロをもっと食べていただきたい、 マグロへの理解を深めていただきたいという願いをこめて、 1986年に制定しました。
 報道等でマグロを取り巻く情勢を耳にしますが、 これも機会にマグロ資源の世界的管理が向上して、 いつでもおいしく食べられる日が続くとよいですね。  (担当:O)


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配信解除、配信先変更等 →  http://www.fra.affrc.go.jp/mail/index.html
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