FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 98 号 (平成24年11月14日発行)

 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 秋も深まり、 紅葉から冬へとむかっているなと感じる天候となってきましたね。 街並みも、 つい先日までのハロウィンからクリスマスに衣替えされ始めました。 サンタクロースも子どもたちも、 プレゼントは何か? とそわそわし始める頃でしょうか。


【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (11/ 1) 人工的に生産した造礁サンゴ幼生を高い生残率で着生・ 生育させるサンゴ増殖技術を開発
・ (10/31) マイワシ太平洋系群の増加傾向続く
・ (10/26) 平成24年度第 1 回対馬暖流系マアジ・ さば類・ いわし類長期漁海況予報
・ (10/19) 低温ワムシ育成によるスケトウダラの仔稚魚飼育技術を開発
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「おさかな瓦版」 を刊行
・ 「水産技術」 を刊行
・ 「東北水産研究レター」 を刊行
・ 「瀬戸内通信」 を刊行
・ 「西海 (せいかい)」 を刊行
◆ お知らせ
・ (11/28) 平成24年度海洋水産資源開発事業成果報告会を開催します
・ (11/23) 研究所一般公開のお知らせ
・ (10/28) 横浜市場まつり2012に出展します
・ (11/17、 18) 第32回全国豊かな海づくり大会に出展します
◆ 大型クラゲ情報について
◆ 東日本大震災関連情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ 人工的に生産した造礁サンゴ幼生を高い生残率で着生・生育させるサンゴ増殖技術を開発
  〜世界で初めて自然環境下で従来の10倍以上の生残率を達成〜
 水研センターは、 格子状サンゴ増殖用基盤へ人工的に着生させたサンゴの生残率を高めるため、 幼生の着生密度のコントロールや基盤の2段重ね、 格子サイズの小型などを行ったところ、 着生から約 1 年 3 か月後に従来の値を大きく上回る高い生残率を世界で初めて確認することができました。


◆ マイワシ太平洋系群の増加傾向続く
 水研センターは、 マイワシの資源評価調査を、 毎年継続して春季と秋季に沖合域で実施しています。 一昨年の調査では、 2010年生まれの生き残りが多かったことから、 「マイワシ復活」 に結びつく可能性を発表しました。 その後の調査や本年の調査により、 太平洋系群のマイワシは増加傾向がさらに継続されているものと判断しました。


◆ 平成24年度第 1 回対馬暖流系マアジ・ さば類・ いわし類長期漁海況予報
 今後 (11月〜25年 3月) の来遊水準の見通しは、 マアジ、 マサバ、 ゴマサバは 「前年並み」 、 マイワシは 「前年を下回り、 平年並み」 、 ウルメイワシは 「前年・ 平年並み」 、 カタクチイワシは 「前年並みで平年を下回る」 と予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk24/20121026.pdf

◆ 低温ワムシ育成によるスケトウダラの仔稚魚飼育技術を開発
  〜稚魚2万7千匹の生産に成功。天然資源の変動要因解明にむけて前進〜
 水研センターは、 8℃という低温でも増殖能力と運動能力を有するワムシを育成し、 さらに栄養を強化してスケトウダラの仔稚魚にエサとし与えることにより、 全長40ミリの稚魚 2万 7千匹を得ることに成功しました。



【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 38  「ホッコクアカエビ」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第38回は、 "刺し身" や "寿司だね" などでおいしい 「ホッコクアカエビ」 を紹介します。


 ホッコクアカエビは 「十脚目タラバエビ科」 に分類され、 日本海、 北海道周辺、 ベーリング海など北部太平洋側の水深200〜950メートルに生息しています。 ホッコクアカエビよりも 「甘エビ」 の方がわかりやすいでしょうか。

 日本海に生息するホッコクアカエビを例にしますと、 2月から 4月にかけておよそ直径 1ミリの卵を一度に2000〜3000個産みます。 メスのホッコクアカエビは、 約11ヵ月もの間、 腹肢 (ふくし) で卵を抱えて生活します。 その後、 ふ化した幼生は、 プランクトン生活を送り、 成長とともに水深の深いところへと生活の場を移動します。

 魚類では、 メスからオスに性転換するものが多いですが、 ホッコクアカエビはオスからメスに性転換します。 生まれてから 5歳くらいまで、 すべてのホッコクアカエビはオスとして成長します。 その後、 一度交尾してからメスに性転換して、 成熟をむかえる 6〜 7歳で産卵します。

 ホッコクアカエビだけの漁獲データはありませんが、 その他のえび類の漁獲量として、 2009年は18,038トン、 2010年は16,825トン、 2011年は17,400トンとなっています。 日本海でのホッコクアカエビの漁獲量は、 近年2000〜2500トンの間で推移しています。

 ホッコクアカエビは、 やっぱり刺し身や寿司だねなどの生食、 また、 唐揚げや塩焼きなどでもおいしくいただけます。 また、 残った頭の部分も、 みそ汁の出汁やアメリケーヌソースの材料にも利用できます。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/
 わが国周辺の水産資源の現状を知るために →  http://abchan.fra.go.jp/
 日本海のおさかな図鑑 →  http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/zukan/hokkoku/index.html


【刊行物のお知らせ】
◆ 「おさかな瓦版」 第49号を刊行しました
 水研センターのニュースレター 「おさかな瓦版」 49号を刊行しました。 今号より新シリーズ 「世界のさかなたち」 をスタートして、 第 1 回目は 「メバチ」 をとりあげています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/pr.html#letter

◆ 「水産技術」 第 5 巻第 1 号を刊行しました
 水研センターと社団法人日本水産学会は、 水産業に役立つ技術をいち早く伝え、 最新技術の活用促進を目的として、 「水産技術」 を刊行しています。
 今号は、 「アサリ特集号」 として、 平成24年 3 月をもって一定の役割を終えたアサリ資源全国協議会について、 その研究成果の一部を掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/fish_tech/5-1.html
その他の刊行物はこちらから → http://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull-index.html

◆ 「東北水産研究レター」 第24号、 25号を刊行しました
 東北区水産研究所は、 研究活動やその成果、 トピックスなどをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「東北水産研究レター」 を発行しています。
 24号では 「岩手県および宮城県におけるサケふ化場復興支援活動」 や、 25号では 「サンマ漁への震災の影響と今年の漁への期待」 などを掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://tnfri.fra.affrc.go.jp/pub/letter/index.html

◆ 「瀬戸内通信」 第16号を刊行しました
 瀬戸内海区水産研究所は、 研究活動やその成果、 トピックスなどをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「瀬戸内通信」を発行しています。
 今号では、 「特集: 若手研究者研究紹介」 や 「イベント報告」 などを掲載しています。


◆ 「西海 (せいかい)」 第12号を刊行しました
 西海区水産研究所は、 研究活動やその成果、 トピックスなどをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「西海 (せいかい)」 を発行しています。
 今号では、 「大型クラゲが生まれる場所」 や 「多様性に満ちた熱帯藻場生態系の紹介」 などを掲載しています。

詳しくはこちらから →  http://fsf.fra.affrc.go.jp/nanatsunoumi/nanaumi3.pdf


【お知らせ】
◆ 平成24年度海洋水産資源開発事業成果報告会を開催します
 開発調査センターは、 11月28日に平成24年度海洋水産資源開発事業成果報告会を 「現場に活かされた成果と新たな展開」 をテーマに開催します。
 入場は無料ですが、 事前にお申し込みの上ご参加下さい。

○ 日 時 : 平成24年11月28日 (水) 14:00 〜 18:00
○ 場 所 : ルポール麹町 (東京都千代田区平河町)
○ 定 員 : 11月21日 (水) までに事前登録をお願いします。

詳しくはこちらから →  http://jamarc.fra.affrc.go.jp/conference2012/index.htm

◆ 研究所一般公開のお知らせ
 水研センターでは、 研究の内容や成果を多くの皆さまに知っていただくために、 研究所の一般公開を実施しています。 今月に行う一般公開は以下のとおりとなっています。 入場は無料ですので、 お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

国際水産資源研究所一般公開
 ○ 日 時 : 平成24年11月23日 (金・ 祝) 10:00 〜 16:00
 ○ 場 所 : 静岡県静岡市清水区折戸

 詳しくはこちらから →  http://fsf.fra.affrc.go.jp/open/2012shokoukai.htm

◆ 第32回全国豊かな海づくり大会に出展します
 11月17日、 18日の両日、 沖縄県で開催される 「第32回全国豊かな海づくり大会」 に出展 します。

○ 日 時 : 平成24年11月17日 (土)、 18日 (日) 10:00 (18日は9:30) 〜 17:00
○ 場 所 : 糸満海のふるさと公園周辺 (沖縄県糸満市西崎町)

詳しくはこちらから →  http://yutakanaumi-okinawa.jp/


【大型クラゲ情報について】
 大型クラゲの出現動向について、 迅速に情報提供を行っていきます。 10月26日に 「大型クラゲの出現と予測について (第7報)」 を発信しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/


【東日本大震災関連情報について】
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の要請により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html
震災に関する調査研究情報はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html#reports
放射能影響調査等の測定結果はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/effects.html
水生生物における放射性物質の挙動について →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/Nuclear_accident_effects/index.html


【今月の壁紙】
水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
2012年11月, 12月の写真は、 「ハタハタ」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 明日11月15日は、 「こんぶの日」 です。

 社団法人日本昆布協会が、 七五三の日のお祝いに育ち盛りの子どもが栄養豊富な昆布を食べて、 元気に育ってほしいという願いと、 昆布を食べる習慣をつけてほしいという思いから、 1982年に制定しました。
 縁起もの、 栄養豊富、 美容に良いといいことづくしの昆布です。 これから鍋料理の季節かと思いますので、 おいしいダシとともに健康な体になれると信じてたくさん食べたいですね。  (担当:O)


【配信手続き】
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また、ご意見・ご感想等も、どしどしお寄せください。

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  その際には、お手数をおかけしますが、ご利用のメールソフトにおいて、「1.迷惑メールではない」というマークをつけ
  ていただき、「2.差出人をセーフリストに追加」していただきますようお願いいたします。

配信解除、配信先変更等 →  http://www.fra.affrc.go.jp/mail/index.html
ご意見・ご感想等 → www@fra.affrc.go.jp