FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
おさかな通信 第 99 号 (平成24年12月12日発行)

 読者の皆さま、 いかがお過ごしでしょうか。
 今年もあと19日ほどで終わりますね。 水研センターでは、 マアナゴの産卵場所の特定や海苔エキスを配合した化粧品の開発などがありました。 皆さまは、 どのような 1年だったでしょうか。
 これから忘年会や年末年始で、 お酒や大掃除などで体に負担がかかるかと思います。 くれぐれも体調を崩さず、 元気に新年を迎えたいですね。


【目次】
◆ プレスリリース報告
・ (12/ 4) 平成24年度科学技術戦略推進費 「高濃度に放射性セシウムで汚染された魚類の汚染源・ 汚染
      経路の解明のための緊急調査研究」 の受託実施について
・ (11/27) 平成24年度日本海さば類・ マアジ・ マイワシ・ ブリ長期漁況予報
◆ シリーズ
・ 食卓を彩るさかなたち
◆ 刊行物のお知らせ
・ 「北の海から」 を刊行
・ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 を刊行
◆ お知らせ
・ (12/11) 北里大学と包括連携協定を締結
・ (11/27) 太平洋クロマグロ仔稚魚分布調査の結果について
◆ 大型クラゲ情報について
◆ 東日本大震災関連情報について
◆ 今月の壁紙
◆ 契約に関する情報
◆ 編集後記
・担当者のひとりごと
◆ 配信手続き
・配信停止・配信先変更等


【プレスリリース報告】
◆ 平成24年度科学技術戦略推進費 「高濃度に放射性セシウムで汚染された魚類の汚染源・ 汚染経路の解明のための緊急
  調査研究」 の受託実施について
 水研センターは、 東京大学生産技術研究所、 東京大学大学院農学生命科学研究科、 海上技術安全研究所、 森林総合研究所、 栃木県と共同で、 平成24年度科学技術戦略推進費 「高濃度に放射性セシウムで汚染された魚類の汚染源・ 汚染経路の解明のための緊急調査研究」 を受託して、 実施することとなりました。


◆ 平成24年度日本海さば類・ マアジ・ マイワシ・ ブリ長期漁況予報
 今後 (11月〜平成25年 3月) の見通しは、 さば類とマイワシは 「前年並み」 、 マアジは 「前年を下回る」 、 ブリ 0歳魚および 1歳魚は 「前年並み」 、 ブリ 2歳魚以上は 「前年を下回る」 と予測されます。

詳しくはこちらから →  http://abchan.fra.go.jp/gk24/20121127.pdf


【シリーズ】
◆ 食卓を彩るさかなたち − 39  「スケトウダラ」

 私たち水研センターが調査・ 研究をしている主な魚介類を紹介していきます。 第39回は、 "鍋の具材" や "揚げ物" などでおいしい 「スケトウダラ」 を紹介します。


 スケトウダラは 「タラ目タラ科」 に分類され、 山口県より北の日本海、 千葉県より北の太平洋、 オホーツク海、 ベーリング海など北部太平洋側に生息しています。

 北海道周辺に生息するスケトウダラを例にしますと、 12月から 4月が産卵期です。 水温が 1〜 3℃で卵や稚魚が沖合に流されにくい地形を選んで、 オスとメス一対で産卵します。 産卵数は、 体長40センチで約20万粒、 60センチで100万粒です。

 ふ化したばかりの稚魚は 4ミリ程度の大きさです。 体長が 3〜 7センチくらいまで沿岸で生活して、 それより大きくなると沖合に生活する場を移動します。 満 1歳で13〜15センチ、 2歳で20〜24センチまで成長します。

 スケトウダラの漁獲量は、 2009年で227,261トン、 2010年で251,166トン、 2011年で238,300トンと20万トン程度で推移しています。 1972年には300万トンもの漁獲量がありましたが、200海里の設定でアメリカやロシアの沿岸での操業ができなくなったため、 年々減り始めて現在の漁獲量となっています。

 スケトウダラはの身は、 鍋の具材、 揚げ物、 煮ものなどでおいしくいただけます。 また、加工品として、 卵巣は明太子やタラコに、 身はすり身となってかまぼこや魚肉ソーセージなどの練り製品に利用されています。 内臓を取って干した棒だらもありますね。

 水研センターは、 スケトウダラの仔稚魚飼育技術を開発しています。 8℃という低温でも増殖能力と運動能力を有するワムシを育成して、 さらに栄養を強化したものをスケトウダラの仔稚魚にエサとして与えることで、 全長40ミリの稚魚 2万 7千匹を得ることに成功しています。 この成果によって、 スケトウダラ稚魚の成長や生き残りが、 水温などの環境変化でどのように変わるかなどの情報を詳細に得ることができます。 この情報を資源管理に役立て、 資源の回復と漁業の安定化に貢献していきます。


詳しい情報は、以下のホームページをご覧下さい。
 水生生物情報データベース →  http://aquadb.fra.affrc.go.jp/~aquadb/
 わが国周辺の水産資源の現状を知るために →  http://abchan.fra.go.jp/
 低温ワムシ育成によるスケトウダラの仔稚魚飼育技術を開発 (10月19日付けプレス)
   →  http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr24/241019/index.html


【刊行物のお知らせ】
◆ 「北の海から」 第15号を刊行しました
 北海道区水産研究所は、 研究活動やその成果、 あるいはトピックスをわかりやすくお知らせすることを目的として、 「北の海から」 を発行しています。
 今号では 「スケトウダラの仔稚魚飼育に成功 〜天然資源の変動要因解明にむけて前進〜 」 や 「雨の日も風の日もトドを観察する方法」 などを掲載しています。


◆ 「沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会ニュースレター」 7号を刊行しました
 沿岸域における漁船漁業ビジネスモデル研究会の活動の一環として、 ニュースレターを定期的に発行し、 地域の取り組み事例などをわかりやすく紹介しています。
 今号には、 「小型底びき網でさかなを上手く 「獲り、 活かし、 売る」 2 船上でさかなを活かす工夫と売る努力」 や 「漁師列伝 〜種苗生産から加工・ 販売まで手がけるナマコ漁師の心意気〜 」 などを掲載しています。



【お知らせ】
◆ 北里大学と包括連携協定を締結
 水研センターは、 北里大学と 「水産総合研究センターと北里大学との包括連携に関する協定」 を12月 7日に締結しました。 両機関が包括的な連携のもと相互に協力して、 水産・ 海洋分野における研究の発展と明日を担う若者の人材育成の一層の推進を目指します。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/topics/241207/index.html

◆ 太平洋クロマグロ仔稚魚分布調査の結果について
 水研センターは、 水産庁の委託事業により、 水産大学校、 石川県、 鳥取県、 島根県、 山口県、 鹿児島県および沖縄県と共同で、 太平洋クロマグロの主要な産卵場である日本海および南西諸島沖で、 仔稚魚分布調査を実施しました。

詳しくはこちらから →  http://fsf.fra.affrc.go.jp/2012kuromaguro_bunpu.htm


【大型クラゲ情報について】
 大型クラゲの出現動向について、 迅速に情報提供を行っていきます。 11月30日に 「大型クラゲの出現と予測について (第8報)」 を発信しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/kurage/


【東日本大震災関連情報について】
 水研センターで行っている、 東日本大震災関連の調査 ・ 研究などの情報をホームページで公開しています。 その中で、 水産庁の要請により調査、 測定した水産物等の放射能物質調査結果等も公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html
震災に関する調査研究情報はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/tohokueq/index.html#reports
放射能影響調査等の測定結果はこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/effects.html
水生生物における放射性物質の挙動について →  http://www.fra.affrc.go.jp/eq/Nuclear_accident_effects/index.html


【今月の壁紙】
水研センターの研究対象種や、 めったに見られない魚の赤ちゃんなどの壁紙カレンダーを、 無料で配布しています。
2012年12月, 2013年 1月の写真は、 「ケガニ (稚ガニ30ミリ)」 です。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/fun/index.html


【契約に関する情報】
水研センターの入札等に関する情報を、 ホームページ上で公表しています。

詳しくはこちらから →  http://www.fra.affrc.go.jp/keiyaku/


【編集後記】
 12月20日は、 「ブリの日」 です。

 12月は師走、 ブリを漢字で書くと 「鰤 (魚へんに師)」 となります。 20日は 「ぶ (2) り (0)」 の語呂合わせから、12月20日を 「ブリの日」 となったそうです。
 ブリは、 これから脂がのっておいしくなります。 西日本では、 出世できるようにとおせち料理として食べたり、 年末年始の贈答用に利用します。  (担当:O)


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配信停止、配信先変更等は下記URLにて手続き願います。
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