FRA:独立行政法人 水産総合研究センター
さかなと森の観察園



マスの採卵体験レポート
 
 毎年恒例となりましたマスの採卵体験を、去る11月17日(土)に行いました。今年で7回目となるこのイベントは、全国内水面漁業協同組合連合会、環境省日光湯元ビジターセンター及び日光博物館との共同主催により行う毎年の一大イベントとなっております。今年はインターネット等の募集で県内外から選ばれた8組のご家族に参加していただきました。
 当日は朝からマイナス9度という気温で、採卵をするには寒すぎる気候でしたが、皆さん貴重な体験に「驚き」「感動」の連続だったようです。午後は、普段の生活ではなかなか経験することができない奥日光の山林を散策しました。
 大自然の中で、スタッフの話に目を輝かせて聞いているちびっこ達が今後も自然に興味を持ってくれることを願いたいと思いました。
 また、この体験を通じて、生命の尊さや自然の力強さを皆さんに感じていただけたら幸いです。

 ●採卵
 前日にスタッフが一匹一匹選別した成熟したメスの親魚(今年はイワナの3年魚でした)に麻酔をかけてから、搾出採卵(道具を使わずに手で卵を搾り出す方法)を行いました。
 魚のお腹に手を当てて「卵の感触が判る」と、参加者全員がこの作業に感動していたようです。この日一番印象に残るメインの作業でした。

 ●採精及び受精
 選別したオスの親魚から精液を搾り出し、先ほど採卵した卵に授精させます。精液を搾った後に、乾いた指で精液と卵がよく混ざるようにかき混ぜます。その後、2分ほど置いて授精させます。
※ここまで、水分は一切厳禁です。卵が水に浸かると吸水して受精しなくなるからです。卵と一緒に出てくる水のようなものは、メスの体液ですので問題ありません。

●接水、洗浄及び吸水
 受精した卵を水につけます(接水)。その後に余分な精液やゴミなどを取り除くためにきれいな水で洗浄します。きれいになった卵を水に浸して卵に水を吸収させます(吸水)。吸水後の卵は採卵時の卵と比べるとかなり硬くなります。その様子を体感できました。

●消毒、収容
 受精した卵をイソジン液に15分程浸して消毒します。その後、ふ化器に移します(収容)。一ヵ月後には卵に”眼”が見えてきます(発眼卵)。さらにその一ヶ月後にふ化します。

●自然散策
 午後は奥日光の自然に触れていただきました。当園の水源地を観察したり、虫やきのこ、動物の足跡などを見つけたりと、普段の生活では出来ない貴重な体験に皆さん目を輝かせていました。

スナップ写真






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