プレスリリース

平成13年7月24日
独立行政法人水産総合研究センター
ハタハタのミトコンドリアDNA全塩基配列の決定と類縁関係の解明
-ハタハタはカジカの仲間?-


[要 旨]
 日本海のハタハタの集団分化の実態を調査する一環として,ハタハタのミトコンドリアDNA(mtDNA)の16,577塩基対からなる全塩基配列を決定した。スズキ目に属する魚種としては初めての遺伝子解析である。
 このうちの転移RNAの設計図に相当する塩基配列を他のスズキ目数種及びカサゴ目数種と比較検討した結果,ハタハタはむしろカサゴ目に置かれるカジカの仲間に近い結果が得られた。
 ハタハタの全塩基配列が解明されたことによって,このような遺伝学的な系統分類が可能になったほか,
1.mtDNAを解析することにより集団ごとの遺伝学的な差異の判断を簡単に確実に調査することが可能となる。
2.回遊や産卵生態の解明や放流効果の判定に利用できる。
3.マダイ,アジ,サバなどの水産重要資源が多く含まれるスズキ目魚類の塩基配列解明のための基礎的知見となる。
など,広く活用されるものと期待される。


本件照会先:
独立行政法人 水産総合研究センター
本部 研究推進部 研究情報科 広報官 梅澤かがり TEL:045-788-7529
日本海区水産研究所 企画連絡室長 山澤正勝 TEL:025-228-0457
  日本海漁業資源部 資源生態研究室 白井 滋  TEL:025-228-0569