プレスリリース
独立行政法人水産総合研究センター
〔要 旨〕
平成14年度行政対応特別研究「有明海の海洋環境の変化が生物生産に及ぼす影響の解明」の一環として6月1日~12日(現地での調査は6月4日~8日に実施)に独立行政法人水産総合研究センター瀬戸内海区水産研究所が漁業調査船「しらふじ丸」による有明海調査を実施する。
有明海においては、夏季を中心に漁業・養殖業に被害を与える有害プランクトンによる赤潮が頻発する。本調査は、赤潮発生のメカニズムの解明に資することを目的に、有明海の底泥中の有害プランクトンの休眠期細胞(シスト)の分布を明らかにしようとするものであり、平成14年度中に3回(6、7、11月)予定している調査の第1回目である。
独立行政法人 水産総合研究センター
研究推進部 業務企画課 広報官 梅澤かがり TEL:045-788-7529
瀬戸内海区水産研究所 企画連絡室長 山田 久 TEL:0829-55-3542
漁業調査船「しらふじ丸」(瀬戸内海区水産研究所)による有明海調査概要
1.調査課題
「有害プランクトン・シスト調査」(平成14年度第1回)
2.目的
本調査は、有明海の海底泥中における有害プランクトンの休眠期細胞(シスト) の分布を明らかにする。
3.調査計画
調査期間: 平成14年6月4日~6月8日
(航海期間: 平成14年6月1日~6月12日)
調査海域: 有明海22点(図1)
調 査 船: 独立行政法人水産総合研究センタ-
瀬戸内海区水産研究所「しらふじ丸」(138トン)
調 査 員: 独立行政法人水産総合研究センタ-瀬戸内海区水産研究所
調査員 6名
調査内容: 1)気象・海象(気温、風向、風力、気圧、波浪)
2)水温・塩分
3)採泥器による採泥を全調査点で行う。
採泥した泥は一定温度で保存し持ち帰って実験室でシストを計数する。
調査地点