プレスリリース
独立行政法人水産総合研究センター
有明海・八代海漁場環境研究センターの発足について
[要 旨]
独立行政法人水産総合研究センター西海区水産研究所は、平成15年7月1日に、長崎市多以良町の新庁舎において業務を開始するとともに、同日付けで、有明海・八代海の調査研究を推進するため、有明海・八代海漁場環境研究センターを発足させた(別紙)。
独立行政法人 水産総合研究センター
研究推進部 業務企画課 広報官 梅沢かがり TEL:045-788-7529
西海区水産研究所 企画連絡室長 芦田勝朗 TEL:095-822-8158
別 紙
Ⅰ 新庁舎への移転について
1.経緯
西海区水産研究所は、昭和24年の設置以来、東シナ海・黄海の魚類資源研究や有明海・八代海をはじめとする九州沿岸域の漁業並びに増養殖研究を推進してきた。しかしながら、現在の庁舎は昭和37年の建築後41年が経過し、施設が老朽かつ狭隘となったため、平成13、14年度補正予算(39億円)により、長崎市郊外に新築・移転することとなった。
2.新庁舎の概要
新庁舎は、本部棟、研究棟に加え、飼育実験棟、測定・標本棟、屋外飼育施設等から構成され、DNAの解析や、様々な環境条件の下で魚介類の飼育実験が可能である。隣接して、長崎県総合水産試験場及び長崎大学海洋資源教育研究センターがあり、連携して試験研究を推進する上でも好位置にある。
3.住所と連絡先(平成15年7月1日(火)より)
住 所:〒851-2213長崎市多以良町1551-8
連絡先:電 話:095-860-1600(代表)
ファックス:095-850-7767
なお、開所式は8月下旬に実施の予定である。この時に併せてプレス等への施設公開を行う予定である。
Ⅱ 有明海・八代海漁場環境研究センターについて
1.設置目的
有明海・八代海の環境が悪化し、貝類等の海面漁業生産が減少を続けている点に鑑み、「有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律」が平成14年11月29日に施行された。同法ではこれらの海域の環境の保全及び改善並びに水産資源の回復等による漁業の振興を図るため、調査研究体制の整備等の措置を講ずることとされている。このため当該海域の水産業に関する調査研究の中心的役割を担うべく、新たに上記センターを発足させ、対応することとした。
2.体制
センター長を含め、常勤研究者5名、非常勤研究者若干名で構成
3.業務内容
1)調査・研究・試験等の実施
2)有明海及び八代海の沿岸5県の試験研究機関等との連絡調整
3)試験・研究に関するデータベースの構築
4)試験研究成果の広報
5)その他目的達成のための必要な業務