プレスリリース
水 産 庁
独立行政法人水産総合研究センター
(8月9日現在)
関係都道府県、漁業団体等の協力により、平成17年8月9日(火)現在までに寄せられた大型クラゲの出現状況に関する情報を以下のとおり取りまとめたので、お知らせします。
1.分布範囲(別紙参照)
8月8日(月)までに得られた情報では、大型クラゲは島根県隠岐周辺の水域にまで達しています。また、8月3日には、新たに日本海中央部の大和堆でも出現が確認されています。
2.来遊量
8月2日から3日にかけて、島根県日御碕沖合で相当数の大型クラゲが浮遊していたのが確認されています。また、8月5日には、長崎県五島沖の底びき網に1網当たり約5トン入網しています。日本海中央部の大和堆では、8月3日に底びき網に1網当たり3ないし4個体が入網しています。
3.漁業被害
東シナ海で操業する底びき網では、7月末から8月初めにかけて、網が破れる被害やクラゲが多すぎて操業不能となり漁場を変更する事例も出ています。
4.昨年度以前との比較
現時点での日本海における大型クラゲの分布は、昨年度の8月下旬の分布状況と似通っています。また、今年度は、日本海中央部の大和堆で大型クラゲの出現が初めて確認されました。更に、この時期に東シナ海中央部で大量の大型クラゲが確認されたのも初めてです。
5.その他
(1)今月5日(金)に、関係都道府県の担当者他の出席のもと、今年度2回目の大型クラゲ対策都道府県担当者会議を東京において開催し、被害軽減漁具の紹介を行うとともに、出現情報の早期収集の励行と漁業現場への迅速かつ確実な伝達の徹底を再度確認しました。
(2)被害軽減漁具作成マニュアルを作成し、8月中・下旬のできる限り早い時期に漁業関係者へ配布する予定です。
なお、大型クラゲの出現状況に係る最新情報については、独立行政法人水産総合研究センター日本海区水産研究所のホームページ【http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/】でご覧いただけます。
水産庁
増殖推進部 研究指導課 企画調整班 坂本幸彦、藤原由美 TEL 03-3502-8111(内線7314 or 7315) 直通:03-3502-0358
独立行政法人 水産総合研究センター
総合企画部 皆川 惠 TEL:045-227-2624
日本海区水産研究所 日本海海洋環境部 飯泉 仁 TEL:025-228-0587