プレスリリース

平成17年8月25日
水  産  庁
独立行政法人水産総合研究センター
大型クラゲ出現状況等集計速報について
(8月25日現在)


 関係都道府県、漁業団体等の協力により、平成17年8月25日(木)現在までに寄せられた大型クラゲの出現状況に関する情報を以下のとおり取りまとめたので、お知らせします。

1.分布範囲(別紙参照
  大型クラゲの分布は、東シナ海から新潟県佐渡島(さどがしま)の広範囲に及んでいます。また、太平洋沿岸(高知県)でも1個体が確認されています。

2.来遊量
  まき網で約100個体、底曳網では数トンが入網しています。大きさは、傘径で50cm前後から大きいもので1mに及んでいます。なお、新たに来遊が確認された新潟県沿岸の定置網や刺網への入網は、数個体程度にとどまっています。

3.漁業被害
  島根県地蔵崎沖の底曳網では、大型クラゲの大量入網が原因で揚網が困難となっています。また、長崎県五島沖で操業する底曳網では、正常な操業が困難となり漁場を変更するなどの事例が出ています。

4.昨年度以前との比較
  新潟県沿岸での大型クラゲの入網開始は、平成16年度と比較して約1ヵ月程早くなっています。また、太平洋沿岸(高知県)での目撃が初めて報告されています。

 なお、大型クラゲの出現状況に係る最新情報については、独立行政法人水産総合研究センター日本海区水産研究所のホームページ【http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/】でご覧いただけます。



本件照会先:
水産庁
増殖推進部 研究指導課 企画調整班 坂本幸彦、藤原由美 TEL 03-3502-8111(内線7314、7315) 直通:03-3502-0358

独立行政法人 水産総合研究センター
総合企画部 皆川 惠 TEL:045-227-2624
日本海区水産研究所 日本海海洋環境部 飯泉 仁 TEL:025-228-0587