プレスリリース

平成17年9月1日
水  産  庁
独立行政法人水産総合研究センター
大型クラゲ出現状況等集計速報について
(9月1日現在)


 関係都道府県、漁業団体等の協力により、平成17年9月1日(木)現在までに寄せられた大型クラゲの出現状況に関する情報を以下のとおり取りまとめたので、お知らせします。

1.分布範囲(別紙参照
  大型クラゲの出現範囲は、秋田県にまで達しており広範囲に及んでいます。また、太平洋沿岸(徳島県、和歌山県)でも数個体が確認されています。

2.来遊量
  日本海西部において、多い事例で定置網で約100個体/網、底曳網では数トン/網が入網しています。大きさは、傘径で50cm前後から大きいもので1mに及んでいます。なお、新たに来遊が確認された秋田県沿岸の定置網や刺網への入網は、数個体程度にとどまっています。

3.漁業被害
  大型クラゲの大量入網が原因で、漁獲物の鮮度低下や網揚が困難となっているなどの事例が出ています。

4.昨年度以前との比較
  日本海側の来遊状況は、昨年度に比べ約1ヵ月程度早くなっています。
  また、昨年度は太平洋側での大型クラゲの目撃報告はありませんでしたが、本年度は、数は少ないものの、太平洋沿岸での目撃が報告されています。その分布範囲については、先週の高知県から今週は和歌山県でも報告されています。

5.その他
  水産庁では、大型クラゲの総合対策について8月31日(水)にプレスリリースしました。なお、当プレスリリースは、農林水産省のホームページ【http://www.maff.go.jp/www/press/press.html】でご覧いただけます。

 なお、大型クラゲの出現状況に係る最新情報については、独立行政法人水産総合研究センター日本海区水産研究所のホームページ【http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/】でご覧いただけます。



本件照会先:
水産庁
増殖推進部 研究指導課 企画調整班 坂本幸彦、藤原由美 TEL 03-3502-8111(内線7314、7315) 直通:03-3502-0358

独立行政法人 水産総合研究センター
総合企画部 皆川 惠 TEL:045-227-2624
日本海区水産研究所 日本海海洋環境部 飯泉 仁 TEL:025-228-0587