プレスリリース

平成17年9月22日
水  産  庁
独立行政法人水産総合研究センター
大型クラゲ出現状況等集計速報について
(9月22日現在)


 関係都道府県、漁業団体等の協力により、平成17年9月16日(金)から21日までに寄せられた大型クラゲの出現状況に関する情報を以下のとおり取りまとめたので、お知らせします。

1.分布範囲(別紙参照
  大型クラゲは、北海道南部上磯沖や岩手県宮古沖などでも出現が報告されており、日本海から太平洋北部及び四国沖から房総半島犬吠埼沖までの広範囲で来遊が確認されています。

2.来遊量
  京都府や福井県では、定置網で1網当たり数百個体、多い事例で2千個体が入網しています。日本海北部でも、数百個体が定置網に入網したとの事例があります。大きさは、傘の直径で30~100cmと小さいものから大きいものまで様々なサイズのクラゲが確認されています。なお、太平洋側での入網は、大部分は1網当たり数個体前後にとどまっていますが、中には60個体/網(定置網)という報告もあります。

3.漁業被害
  大型クラゲの大量入網などにより、正常な操業に支障が出ています。具体的には、漁具の破損、漁獲物の鮮度低下、漁撈作業の遅延などの被害報告が寄せられており、操業を見あわせるという事例も出ています。

4.昨年度以前との比較
  岩手県への到達時期は、昨年度に比べ約2ヵ月程度早くなっています。
  また、昨年度は太平洋西部及び北海道沿岸域での出現報告は寄せられていませんでしたが、本年度は既に入網が確認されています。

5.その他
  水産庁では、本年度における大型クラゲの来遊に係る問題に対処するため、9月16日、水産庁長官を本部長として、水産庁の関係部局からなる「水産庁大型クラゲ対策推進本部」を設置しました。(9月16日プレスリリース【http://www.jfa.maff.go.jp/release/index.html】)

 なお、大型クラゲの出現状況に係る最新情報については、独立行政法人水産総合研究センター日本海区水産研究所のホームページ【http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/】でご覧いただけます。



本件照会先:
水産庁
増殖推進部 研究指導課 企画調整班 坂本幸彦、藤原由実 TEL 03-3502-8111(内線7314、7315) 直通:03-3502-0358

独立行政法人 水産総合研究センター
総合企画部 皆川 惠 TEL:045-227-2624
日本海区水産研究所 日本海海洋環境部 飯泉 仁 TEL:025-228-0587