プレスリリース
水 産 庁
独立行政法人水産総合研究センター
(10月27日現在)
関係都道府県、漁業団体等の協力により、平成17年10月15日から26日までに寄せられた大型クラゲの出現状況に関する情報を以下のとおり取りまとめたので、お知らせします。
1.分布範囲(別紙参照)
大型クラゲは、北海道(日本海からオホーツク海沿岸(サロマ湖付近)にかけてと太平洋側(襟裳岬付近))や福島県沖などでも出現が報告されています。瀬戸内海や四国沖、紀伊半島、東海地方、関東地方でも出現が確認されており、日本列島周辺の非常に広い範囲で出現が確認されています。
2.来遊量
兵庫県から青森県、北海道南部や岩手県の定置網では、1回の網揚げで数百から数千個体が入網しており、最多の事例では、2万個体が入網したとの報告が石川県から寄せられています。一方、長崎県から山口県にかけての地域では、出現量が減少傾向にあります。底びき網や定置網で入網している大型クラゲのサイズは、傘径で20cmから1m以上と様々なサイズのものが混じっています。
3.漁業被害
大型クラゲの大量入網などにより、漁撈作業の遅延、漁獲物の鮮度低下といった被害報告が多く寄せられており、漁撈作業は行えずクラゲの排出作業のみに終わった日もあるといった事例もあります。また、大型クラゲの大量入網が原因で、休漁状態が続いているとの報告が依然寄せられています。
4.その他
10月26日、独立行政法人水産総合研究センターから、9月29日から10月16日の日程で実施した大型クラゲ洋上駆除実証試験調査の結果がプレスリリースされました。
【http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr17/171026/kurage1.htm】
なお、大型クラゲの出現状況に係る最新情報については、独立行政法人水産総合研究センター日本海区水産研究所のホームページ【http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/】でご覧いただけます。
水産庁
増殖推進部 研究指導課 企画調整班 坂本幸彦、藤原由実 TEL 03-3502-8111(内線7314、7315) 直通:03-3502-0358
独立行政法人 水産総合研究センター
総合企画部 皆川 惠 TEL:045-227-2624
日本海区水産研究所 日本海海洋環境部 飯泉 仁 TEL:025-228-0587