プレスリリース

平成18年1月12日
水  産  庁
独立行政法人水産総合研究センター
大型クラゲ出現状況等集計速報について
(1月12日現在)


 関係都道府県、漁業団体等の協力により、平成17年12月23日から平成18年1月11日までに寄せられた大型クラゲの出現状況に関する情報を以下のとおり取りまとめたので、お知らせします。

1.分布範囲(別紙参照
  大型クラゲは、長崎県対馬沖から青森県の日本海及び太平洋側の三陸沖を中心として青森県から千葉県まで出現が確認されています。また、広島湾及び静岡県駿河湾から各1個体の出現が報告されています。

2.出現量
  山口県から青森県の定置網では、海域により異なるものの、依然として1回の網揚げで数百から数千個体以上が入網しているとの報告が寄せられています。特に福井県西部では2千~4千個体、新潟県西部では2千個体、青森県の日本海側では5千個体以上が入網したとの報告が寄せられています。一方、日本海の入口である対馬を含む長崎県では出現がみられなくなってきています。底びき網や定置網で入網している大型クラゲのサイズは、傘径で20cmから2mと様々なサイズのものが混じっていますが、岩手県ではサイズが50cm程度に小型化してきたとの報告が寄せられています。また、新潟県の板曳網などでへい死個体が多く入網しているとの報告が寄せられています。

3.漁業被害
  大型クラゲの大量入網などにより、漁労作業の遅延、漁獲物の鮮度低下といった被害報告が多く寄せられており、京都府の定置網では操業を休止している事例もあります。また、大型クラゲの大量入網が原因で山形県の底曳網などで漁具が破損したとの報告が寄せられています。

  なお、大型クラゲの出現状況に係る最新情報については、独立行政法人水産総合研究センター日本海区水産研究所のホームページ【http://jsnfri.fra.affrc.go.jp/】でご覧いただけます。



本件照会先:
水産庁
増殖推進部 研究指導課 企画調整班 坂本幸彦、太田洋昌 TEL 03-3502-8111(内線7314、7315) 直通:03-3502-0358

独立行政法人 水産総合研究センター
総合企画部 皆川 惠 TEL:045-227-2624
日本海区水産研究所 日本海海洋環境部 飯泉 仁 TEL:025-228-0587