プレスリリース

平成18年6月2日
独立行政法人水産総合研究センター
高級二枚貝タイラギの生産増大に向けた研究を開始


【要旨】
 タイラギは有明海などに生息する重要な二枚貝で、有明海では最盛期には3万トンを越す漁獲がありました。しかし、近年は春先に殻長約10cmまでは成長するものの、その後、夏から秋にかけて海底に貝殻を立てたまま大量に死亡する現象(立ち枯れ死)がみられ、資源が壊滅的に減少して休漁に追い込まれている地域もあります。
 水産総合研究センターではこれまでタイラギ漁場の特性を明らかにする目的で有明海に面する4県(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県)と連携し、幼生や稚貝の分布等を明らかにしてきましたが、死亡原因の特定には至っていません。そこで今年度より5年間の予定で、これら4県や田崎海洋生物研究所、小長井町漁業協同組合と共同でタイラギの死亡原因や好適漁場環境を解明するとともに、海中吊下方式の養殖技術を開発する研究を開始しましたので、お知らせします。

「参考資料」



本件照会先:
独立行政法人 水産総合研究センター
経営企画部 広報室 スポークスマン 本間広巳 TEL:045-227-2624
西海区水産研究所 業務推進部長 馬場徳寿 TEL:095-860-1625
  海区水産業研究部長 皆川 惠 TEL:095-860-1628
  資源培養研究室長 前野幸男 TEL:095-860-1629