プレスリリース

平成18年9月5日
第4回成果発表会の開催について
(別紙資料)水産総合研究センター 第4回成果発表会 発表概要

・瀬戸内海のさかなを栽培する!-サワラが増えた- (屋島栽培漁業センター)
 ピーク時の20分の1以下に減ってしまったサワラの漁獲量を増やすため、平成10年から種苗生産の技術を開発し、生産した種苗を放流してサワラ資源を増やすことに挑んだ。平成14年には漁獲量が7倍にまで増え、漁獲されたサワラのうち放流魚が30~40%も占めていることで、放流の効果が明らかになった。


・アサリの生まれと育ちをゲノムで判別!  (瀬戸水研生産環境部)
 アサリの資源再生のためには、産卵場・生育場などの把握と適切な管理が必要。このためのツールとして、遺伝子工学的手法を用いた種・系群・親子判定法を開発した。これらの技術は、原産地判別にも適用でき、表示の適正化にも大きく貢献している。


・良質カツオを上手に獲る!  (開発調査センター)
 海外まき網調査船日本丸が熱帯インド洋で行っている調査では、衛星情報の活用、集魚装置の改善等により徐々に漁獲実績が上がり、企業的にも十分採算のとれる操業であることを実証している。また枕崎で販売したカツオは太平洋のものと比べ脂肪含有量は低いが色めが良い等鰹節原料として高い評価を得ている。本年度からは次世代型海外まき網漁船による調査を実施する。


・宇宙(そら)からイカのサイズを探る! (日水研日本海漁業資源部)
 衛星観測による海面水温データより、日本海のスルメイカ漁場、およびそこにいるイカのサイズをリアルタイムで推定する手法を開発し、インターネットで情報提供するシステムを作成した。このシステムにより漁業者が効率的な漁場探索を行うための情報入手が可能となり、省エネ・軽労を図られることとなるほか、市場関係者や一般消費者が、現在どこで、どのサイズのイカが漁獲されているかを容易に知ることが可能となる。今後は、海洋環境の予測モデルと組み合わせて、将来の分布状況の変化を予測することを目指している。


・サケにバーコード!どうやって?何のため? (さけますセンター)
 さけますの耳石へのバーコード標識により、①減耗の多い沿岸域での稚魚の分布移動状況と成長の把握、②北太平洋等沖合域での日本起源サケの分布状況の把握、③人工ふ化放流魚と天然魚との相互作用の解明、等を行う。これらを通じ、我が国のさけます資源量の安定と国際海域での権利の主張に資する。


・やっぱり、さかなは健康食だ!-新たな健康機能とは- (中央水研利用加工部)
 DHAなどの魚油の健康機能が注目されてきたが、魚のタンパク質にも、循環器系疾患の予防に重要な機能(血液凝固抑制や血栓溶解作用)を見いだした。また、魚油とタンパク質を同時に摂取することで様々な健康機能がより効果的に発揮されることや海藻の健康機能もわかってきた。これらの健康機能を有する魚食を中心とした日本型食生活を進めることで、健康増進とともに水産物の消費拡大が期待される。