プレスリリース

平成18年10月5日
有明海における大型クラゲ分布調査結果
(別紙資料)


【背景】
・近年、日本海沿岸を中心として日本沿岸の広い範囲でエチゼンクラゲの大量出現による漁業被害が出ています。
・エチゼンクラゲが昨年来、有明海でも散見されはじめました。
・有明海はエチゼンクラゲの発生域の一つと考えられている黄海と海洋環境が似ており、エチゼンクラゲが有明海で繁殖する可能性があります。
・有明海のエチゼンクラゲの由来を突き止め、早期に対策を立てる必要があります。
・繁殖しているかを確かめるためには、まず、有明海のエチゼンクラゲが成熟しているかどうか早急に調べる必要があります。
・由来を調べるためには、まず、日本海に浮游しているエチゼンクラゲと親類関係にあるのかどうかを調べる必要があります。
・そのためには、有明海のエチゼンクラゲを捕獲することが必要です。


【成果の内容・特徴】
(1)エフィラ等クラゲ幼生の調査
 ・8月31日と9月1日に有明海に設けた調査点において(図1)、プランクトンネットによるエチゼンクラゲ幼生の採取を試みました。
 ・顕微鏡で詳しく調べましたが、エチゼンクラゲのエフィラ等幼生は発見されませんでした。
(2)目視調査
 ・8月31日に2隻の小型船により有明海全域においてエチゼンクラゲ発見のために目視調査を行いました。
 ・食用として利用されるビゼンクラゲ、ヒゼンクラゲ等は発見されましたが、エチゼンクラゲは発見されませんでした。
(3)エチゼンクラゲ成体の捕獲調査
 ・9月22、23日に有明海湾奥の六角川河口沖と有明海湾央の島原半島東沖でアンコウ網によるエチゼンクラゲ捕獲を試みました(図2)
 ・湾奥ではビゼンクラゲは捕獲されましたが、エチゼンクラゲは湾奥、湾央どちらでも捕獲されませんでした。
 ・9月26、27日に有明海湾奥の三池島西沖で刺し網によるエチゼンクラゲ捕獲を試みました。
 ・ビゼンクラゲは捕獲されましたが、エチゼンクラゲは捕獲されませんでした。


【今後の予定】
 今回の調査ではエチゼンクラゲは発見されませんでしたが、依然として有明海におけるエチゼンクラゲの繁殖・定着の可能性は否定できないことから、今年度は引き続き漁業者からのエチゼンクラゲに関する情報を随時取りまとめるとともに、さらに次年度に向けた検討を進めます。